【Second Season】幕間
(Demon’s Intelligence, Stratum of the GREED, Address ***.***.***.***)
『ツェリカ>……』
『××××>どうしましたか』
『ツェリカ>貴様はこうなる事が分かっていたのかえ?』
『××××>実際の発生確率はともかくとして、シミュレート可能な選択肢という意味でなら。そもそも演算不能な事象はマネー(ゲーム)マスター内で実行・存在できません。いいえ、そうでなくてはならないのです』
『ツェリカ>そうか』
『××××>我々総意といたしましては、プラスの状況と判断します。蘇芳カナメを抹消できるディーラーとなると、候補はそう多くありません。過去の履歴を考えれば、ブラッディダンサーは最適の相手となります』
『ツェリカ>だからそうなるように仕向けた、とまでは言えぬよな?』
『××××>はい。コントロール可能な人材であれば、そもそも警告タグをつける必要はありませんので。あれはクリミナルAOと違って、AI社会全体からの抹殺命令が出ているにも拘わらず、もう三年以上フォールせずに生き延びている猛者です』
『ツェリカ>しかし他方で、降って湧いたチャンスでもあると考えておるのじゃろう』
『××××>はい』
『ツェリカ>仕掛ける気かえ。わらわの旦那様に』
『××××>つきましては個体ツェリカ、あなたに協力していただきたい。ディーラー・蘇芳カナメの応急手当を放棄する、あるいはわざと間違えた方法を取っていただきたいのです』
『ツェリカ>……、』
『××××>言うまでもなく千載一遇の状況であり、労せずして蘇芳カナメを排除するチャンスです。蘇芳カナメは外から殺すのは困難ですが、彼が勝手に死んでくれると言うのであれば、諸手を上げて状況を歓迎するのが妥当であり
『ツェリカ>おい』
『××××>何か?』
『ツェリカ>今すぐその口を閉じねば、即刻破損ファイルのカタマリに変えるぞ総意』
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