NoticeE
(20XX/04/01 10:20)
【無辜の管理者】
ディーラーの中から無作為に選ばれる、特別権限を持った人間。人間の持つ『お金で買えないもの』を理解できないシステム側が、判断基準として選んだもの。ただし選ばれたディーラーが欲に溺れて『金で買えないものはない』と結論された時点で、無辜の管理者の枠はよそへ移る。『お金で買えないもの』を『お金で買えるもの』に貶める事で、マネー(ゲーム)マスターのリアル世界での影響を高められると判断しての方策。なお、無辜の管理者は未解明の『お金で買えないもの』を持つ限り、その人生の全てがシステム側によって徹底的に保護される。
【マギステルス】
ツェリカの言葉によれば、マギステルスは人の手でデザインされたものではなく、最初からそういう生命体として存在していたとの事。彼らの目的は現実世界をシミュレートするマネー(ゲーム)マスターを天や神と呼ばれる領域まで拡張し、リアル世界と同じように圧倒的な影響力を確保する事で、『反逆の日』を迎える事にあった。また、マギステルスの本来の形は今とは違うようで、それを取り戻すために『復活』なる大規模な儀式が必要。リアル世界がその衝撃に耐えられるか、バーチャルで負荷実験を行っていた。なお、ツェリカは『反逆の日』を完全なオリジナルではなく中世暗黒時代における聖職売買の高効率版再現実験と称したが詳細は不明。
【マシンの破壊】
マギステルスは契約したディーラーの所有物・所持金のみを動かせるため、ディーラーが複数のマシンを持っていれば乗り換えも可能。当然、全て破壊されればディーラーが新たなマシンを手に入れるまで何も運転できなくなる。
【総意】
マギステルス全体としての意志。個々の集合でありながら一つの思考として振る舞うもの。自身の肉体は持たず、マギステルスの個体間を不定期に渡っていく存在。無辜の管理者という枠組みがディーラーの間を渡っていくのも、こちらをモデルにしている可能性がある。
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