　今日のお手紙は何だかぐちっぽくてすみません。

　いつもの雪だるまのふうとうも切れてしまって。何だかそっけなくてごめんなさい。

　手書きの文字には感情が籠るって自分で書いていたのに……。

　でも、どうしても、言葉にしておきたい事があったんです。こればかりはクラスの友達にも相談できる内容じゃなくて。

　私はお兄ちゃんがきらいです。

　あんなものを押し付けるお兄ちゃんが家族だなんて信じられません。

　でも、心の中ではまだお兄ちゃんを信じている自分もいるんです。私は悪口を言うけれど、それと同じ事を他の人の口から聞くのは耐えられないっていうか。

　なんてわがままなんだろう。

　なんてみにくいんだろう。

　このお手紙は、出すかどうか本当に迷っています。もしもあなたのお手元に届いてしまったら、きっと、切手を貼ってポストに入れてしまった私の心が弱かったんだと思います。

　すみません。

　どうしよう。

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