週末ラジオ (お題:ラジオ・雪・幻影)
さぁさぁ!今週もやって参りました!
世界の終末からこんにちは!
週末ラジオのお時間です!
いやぁ…。今日も曇っていますね…。
こうも、曇りが続くと、皆さん気が滅入っちゃうんじゃないですか?
そんな皆さんに、今日お届けするのはこの曲!晴天の空です!
~♪
いやぁ。良いですね。
夏の日差し、潮の香、賑やかな歓声。
あの頃を思い出しますね~。
あ、でも、思い出したからと言って、防護服を脱いじゃダメですよ?
雪の様に綺麗な灰ですが、吸い込むだけで一巻の終わりですからね。
っと、そんなジョークは置いておいて、皆様からのお便りを紹介していきたいと思います!
って、言っても一通も無いんですけどね!
毎週やってるんだから、だれか一通ぐらい手紙くれても良くないですか?!
それともなんですか?!誰も聞いてないんですか?!
おっと、失礼、取り乱しました。
皆さんからのお便りがなくても、私は頑張りますよ~!
昔、有名な人が、元気があれば何でもできる!って言ってましたしね!
…まぁ、死んじゃったけど。
あぁ~!!ダメダメ!
空がこうも暗いと、気持ちまで暗くなっちゃいます!
お話のネタも尽きたので、今日はここまで!
来週も絶対、聞いてくださいね!
ファックス、お便り、お電話でも良いです!
文句でも、批判でも、何でも良いから…。
誰か…。
誰か答えてよ…。
だれジジジ~。
死の灰に覆われた町の一角。
一つのラジオ受信機が寿命を迎えた。
音を拾う力の無くなったラジオ受信機。
それでも、まだスイッチのボタンは淡く光っていた。
誰かに見つけて欲しいのだろうか?
他の誰も、もうこの街にはいないと言うのに。
その内に、淡い光も消え失せる。
街は最後の色を失った。
世界は本当の終末を迎えたのだ。
…あなたの思い出を残して。
=========
※おっさん。の小話
今回のお話は、死んだ世界のお話でした。
そのままの世界観で読んでもらっても、面白いと思いますが、これを誰かの心の世界だと思って読んで頂くと、別のモノが発見できるかもですね。
ラジオを放送していた人の声。
枯れる前に、誰かに届きますように。
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