第6話 明日について
ところで、これから、どうするのぉ?
明日について、どうやって、哲に会うだよぉ…
ちょっと待って本部から電話がきたから
「会長ご無事ですか?実は、今日、春兄さんと健太兄さんが亡くなりまして…」
「はぁ?大丈夫って言ってたじゃないかぁ…それに、18時までに一報は欲しいなぁ。どうなっているだぁ…」
「すいません、今日はトラブルというかぁ…依頼人の文字が読めずに謝って、8月20日と10日を間違ってしまいまして…その修正で記憶を消したり、物を消すなどがありまして、でも、依頼は一件解決しました。」
「なら、良いけど…危なかったなぁ…」
「次の予定ですが…明日の17時に又、橋に行って下さい。設定ですが…安堂 翔 14歳と通行人として、斉藤 一男 84歳でお願いします。」
「あぁ、それと駅前のシティーホテル セントラルホテルのツインを予約して起きました。夕食は和食を用意しておきました。なお、チェックアウトは12時ですが…それ以降は近くのスパを用意しておきました。」
では、ホテルに向かうとしますかぁ?
「予約しておいた、高橋ですが…」
「はい、ご予約を頂いております。恐れ入りますが名前と住所の方をお願い致します。」
「ありがとうございます。9階のツインのお部屋を用意しております。夕食ですが…12階の竹林亭で用意しております。今回は特別に22時に予約を入れております。時計を見るとすでに、21時を回っていた。それでは、こちらが夕食券でこちらが朝食券です。朝食も同じ場所で7時から9時までになります。では、こちらがお部屋の鍵になります。フロントの前のエレベーターを利用ください。なにかあればフロント9までお願いします。あぁ、ごめんなさい。お荷物が届いておりましたので、お部屋に入れておきました。」
「ありがとう」
「やっと、飯だなぁ…腹減ったなぁ…」
「そうですねぇ、お腹がすきましたねぇ?とりあえず、部屋に行きましょう。」
「えぇ〜っと、9階だなぁ…」
「いやぁ〜、良いねぇ、こんなに夜景が綺麗だったんだなぁ…この街が昔、嫌いだったけど…何かもったいない事したなぁ。」
「そりゃ、そうだよぉ。大人になるまで高いところから見下ろすよりも、高いところを目指していたからねぇ。」
「そうかもなぁ、せいぜい冬のオリオン座が綺麗だなぁ…月が満月だぁ〜で興奮してたからなぁ。」
「ところで、着替えを用意してないなぁ?」
「ここにある、荷物を開けてくれるかぁ…そこに、タンスが入ってないかなぁ?」
「いやぁ〜すごいなぁ…東宮ワールドスクェアみたいですなぁ、精巧に出来たミニチュアばかりですねぇ。世界がまるごと入ってますねぇ?それは、さわらない…この富士山もよく出来ているなぁ…」
「ダメだって…あぁ。テレビつけて…」
「緊急ニュース速報です。ただいま、富士山の山頂に隕石が落下したもようです。
なお、富士山の登頂部付近は少しかけた模様です。」
「それでは、登山者にインタビューをお願い致します。」
「いやぁ、本当に突然の事で、ビックリしましたよぉ…大きな音とともに、空から隕石が落ちたのかぁ…っと思いました。周囲の人も隕石が落ちた…でしょ?そりゃ、隕石が落ちたと思いますよぉ。でも、よく見たら急に山頂部分の岩盤が落下でしょ。」
「いやぁ、あるんだなぁ…ビーチサンダルと短パンで歩く奴が富士山にはいないと思ったぐらいにないと思ったけど、あぁ、いた!俺すぅ〜かーちゃん見てる、テレビ、テレビ出てます。いやぁ〜ほい。」
「お見苦しいところをお見せしまして、申し訳ございません…」のテロップが出た後に
CMが流れた。
「やっぱり、これしかないねぇ?とろけるソースでお馴染みのペガサス食品、ハイオク満タンより君の瞳のレギュラーガソリン満タンでお馴染みのたまりや石油、ジャリジャリジャガ〜戦隊?でお馴染みのカルイヨフーズ」のCMが流れた。
その後、アナウンサーが先ほどは申し訳ございませんと話した後に専門家より詳しい詳細ですと何事もないようにニュースが放映された。
「ありがとうございます。それでは、今回の災害に対して地質学研究所所長 大沢 富士夫氏、静岡県立中央工科大教授 沢村孝夫氏に説明をして頂きましょう。」
「なぁ…すごい事になっているでしょ。」
「まじかぁ…そうなんだぁ…これは今の世界だから、くれぐれもこの箱だけは触らないように。その隣にあるこっちの箱だよぉ…」
「これの事かなぁ、そうそう、そっちの箱だよぉ…」
開けると精巧に作られた、ミニチュアのマンションの部屋が現れた。
「このミニチュアのタンスをゆっくりと出して、くれぐれも慎重にねぇ。」
「たくぅ、最初に肝心な事は話してくれないと困るよぉ…っと」と言いながら慎重に出すとタンスがみるみるうちに大きくなった。
「このサイズのままは、2分だぁ、必要な物は今、出しておいて、1日、2分と決まっているから、すぐに、出してなぁ…選んでいる暇はないぞぉ。」
シャツ、パンツ、下着…っと急いで出した。
出したら、先ほどのサイズに戻り出した。
「いやぁ、本当に驚く事ばかりだなぁ…」
「まだまだ、驚く事は多いけどなぁ。とりあえず、先にシャワーを浴びて来てなぁ」
「はい、そうですねぇ…まだ、気付いていません。解っています。後、1日ですねぇ…明日が予言のぉ…」と言った 瞬間に
「いやぁ、最高だなぁ…最新のホテルはこの時代もすごいなぁ…やっぱり、格式のあるホテルは違うなぁ…腹減ったなぁ。」と言ってシャワーから出てきた。
「じゃ〜切るな」
「おい、どこに電話してたんだぁ?」
「あぁ、本部だよぉ…」
「でも、明日がどうとか…」
「明日の予定に不備がないようになぁ…」
「よっしゃ〜飯だぁ!」
「おい!ここは、格式のあるホテルだぁ。これに、着替えろぉ。」
「まじかぁ、スーツって、これでは、仕事の延長じゃないかぁ…」
「いいから、着替えて行くぞぉ!」
(竹林亭)
「予約していた、高橋です。」
「どうも、お待ちしていました。お連れ様もお待ちです。」
「はぁ?俺たちだけでないのかぁ…」
「明日の為に来てもらった。」
「誰なんだぁ…会えば、解ると思うなぁ…」
「待たせたなぁ…」
「いえいえ、大丈夫ですよぉ、会長の為ですから」
そこにいたのは、事務員の桜井 知子だった。
「明日の予定は、聞いているとは思うけど、安堂 翔と哲が初めて合う日だぁ。そして、それを阻止しなければならない。」
「未来の本人の前で良いのですかぁ…」
「これは、未来の本人の為、何だぁ。」
「いやぁ、待ってくれよぉ、大切な友人との思い出までもなくなるじゃないかぁ!そんなの嫌だよぉ…それも、今の会長との思い出でも、あるのに…」
「解ってくれ、俺たちは逢ってはいけない運命だったんだぁ…」
「どうしてだよぉ…、一緒に遊んだり、未来を語ったりしたじゃないかぁ…今でも、覚えているよなぁ、俺はあの後、一生懸命に二人で語った事を思い出して、世界を変えようと…」
「まぁ…気持ちは解るけど…君が私と離れた後はどうだった…一生懸命に探したねぇ?悲しくなったのでは?」
「確かに…逢わなければ良かったと思う。」
「よし、未来の哲とも確認取れたなぁ。」
「よし、乾杯と行こう。」
「さぁ、今日を楽しんでくれ。」
「まったく、酒に酔うとこうなのかぁ…明日が不安になってきたなぁ…」
「ふぅ、今日は久しぶりに飲んだなぁ…俺の未来に乾杯、くはぁ〜はっはぁ…」
そして、深い眠りに着いたのだった…
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