第3話 その先に

依頼を受け、私と会長は会社の近くの○○バス亭より深夜0時に出発するバスを待っていた。

もちろん、周囲には人もおらず、のら猫が近くにいるだけで始めての仕事がこちらの世界の会長とする事に対して疑問を持っていた。

しまった…そう言えばっと思ったら「そうだねぇ、どうして?ってなるよなぁ…私も同じ立場ならそう思うなぁ…でもなぁ、今回の依頼はどうしても君の力が必要なんだぁ。」と言ってきた。

たぶん、依頼主は、あった瞬間に解ると思うなぁ…

おっと、時間ぴったりだなぁ…

おぉ、会長、久しぶりだなぁ…元気だったかぁ…相変わらず、変わんないなぁ。

バスに乗った瞬間に会長の顔があちらの世界の高橋君に戻ったのだぁ。

相変わらず、イケメンでカッコいいなぁ…

まぁ、何もでないけどなぁ。

ところで、今回は何時の時代の○○年にいきますかぁ…運賃は後払いになりますが…とは言え、30年刻み100万となりますが…そうだなぁ…○○年8月20日に車を走らせてくれるかなぁ。

ハイよぉ、所要時間は2時間かなぁ…ところで、トイレはお済みですかなぁ?

大丈夫なら、良いけど、まぁ、トイレはバスの後ろにあるけど…異空間から苦情も多くてねぇ?

この間も、バスのトイレで大便したら○○年4月に空から茶色の雨が1カ月止まらなかったって…そりゃ、そうなるけどなぁ。

だから、そうならない為にも、外には出さないようにはしてますがなぁ…

とはいえ、バスだから、外には排気ガスを出すからねぇ…大気汚染だけは申し訳ないなぁ…って

最近は、電気自動車とは思ったけど…電気だとねぇ…雷が起きるし、人力車だと果てしなくなってしまうからなぁ…試しに1年走ってみたけど、目的地に着くのに10時間と大変だったなぁ。

後、食べ物や飲み物はここにお金入れるか、STカードをタッチしてもらえれば買えるからねぇ。

そう言えば、会長は持ってます?

STカード?

あぁ…ありますねぇ?

そっか、今回は会長が出すんだったねぇ…次はSTカード…いやぁ、今回は例外かぁ…なるほどなぁ。

では、出発しますねぇ?

と言った瞬間に会長は居眠りを始めた。

私の方は景色を楽しもうとしたら、外の景色は月末のニュースのような災害や人災などの事件や事故などが走馬灯のように写しだされていた。

ドライバーがボソッと、そうだよなぁ…はじめてだねぇ?

だから外を見ない方が良いよぉ…うれしさ2割、ほぼ8割が悲しくなるからなぁ…

綺麗な風景を想像していたと思うけど…申し訳ないなぁ…


しかし、最初は目をそらしていたが、徐々にその風景こそが現実として、受け入れなければと思ったところ、急に1時間程立つ頃にすべての窓がシャッターで閉じらてしまった。

ドライバーが「これから先は、あなたの人生にも関わってきます。もちろん、この歴史が解ると歴史が変わります。そうなったら、どうなるかなぁ?人間が悪魔にも天使にもなりますねぇ?たいていは欲にかられて金に溺れ、女に溺れ、名誉に溺れ、昔、純粋な少年もその両方になったなぁ…ドイツの少年、アメリカの少年がそうだったなぁ…その頃はまさかあんな事をするとは思わなかったけど、最後は無惨な死を遂げたなぁ…たった30年の歴史をみせてしまってなぁ…だから、見せるのも、死んでから、50年後、150年って決められているんだぁ…申し訳ない」

でも、会長だけは知っているけど、けして口を出さないというか…頭の中のAIに制御してもらっているんだぁ…その話を始めた途端に会長が重い口を開いた「この話しはしたくなかったが伝えるべきだと思って話す。あの出逢いがなければ、例え選ばれてもタイムトラベラーにはならなかった。私はかけがえのない親友を亡くしてしまった…もし、あの夢が叶うなら、少しは夢の中でも記憶として残ると感じている。魂の叫びみたいなものかもしれないが、お金では買えない心を安いレギュラーガソリンで満タンにして上げたいなぁ…っ思ったんだ。もちろん、その先の欲に埋もれ亡くなる前に気付いて、何度も足を運び洗脳?まではいかないが思い出す手助けはするけど…まぁ、最後まで、気付く人はまれだなぁ。とはいえ、これだけは伝えなきゃなぁ、人生において、世界には多くの人が住んでいるが出逢う数は10%にもみたない。つまり、すれ違うのでさえ奇跡何だよぉ。それ以上に関わったりする数は少なく、何よりも、恋に落ちて結婚する確率は0.000000…2と少なく、宝くじの当選よりも価値あるもの何だぁ。」と言った瞬間に又、眠りについてしまった。

その言葉を聞いた瞬間に、自然と涙が溢れ「馬鹿だなぁ、俺って、本当に馬鹿だなぁ…まさか、すれ違うのでさえ、奇跡だとは感じなかったなぁ…」と泣き始めた。

先ほどまで、居眠りしていた会長がすっとかけより、頭を撫でて「おまえには、俺がいるだろ?」と声をかけてきた。

「たぶん、忘れているよなぁ…いつも、すれ違い、陰ながら応援していたけど気付いていなかったなぁ…」

その時は気付いていなかったみたいだなぁ…

まぁ、後で気付くとは思うけどなぁ…

泣き止んだらところで申し訳ない…着いたら起こしてくれ…

「はい」

暫くすると、先ほどまで100キロ近くで走っていたバスも30キロと速度を落とし始めた。

「どうしたんですかぁ、大丈夫ですかぁ…?何かあったんですか?遅くないですか?もっと速度上げましょうよぉ。」と言った瞬間にこれまで、穏やかな顔が血相を変えて「バカ野郎!こんな時に話してくんなぁ〜今、おまえらの命預かってだぁ…っと大声で叫び出した。」

ふぅ、さっきはごめんなぁ…

この道を抜けるのは正直、精神参るなぁ…下が岸壁、堕ちたら命がねぇ〜からなぁ。

それが、30キロ以上続くので…危なかった。

それを抜けると後、30キロ程だなぁ…

「わりぃ〜なぁ、寝ていて、すっかり伝え忘れていた。さっき通った30.4キロは戦争が起きる事が決められた変える事が出来なかった死のロードだなぁ…そう、現世では、後15年後に戦争が始まる」とだけ伝えられた。

それ以上は伝えられないし、話せないからなぁ…

会長、あとお連れの人そろそろ、目的地に着きます。

会長、帰りはどうしますか?鉄道で帰りますか?それとも…又、帰りも宜しくなぁ。

最終日の○○年8月○日0時に頼むなぁ。

では、お気をつけて。



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