第2話 この世界は…

この世界が300年後の世界とは言うが

周囲は山や川と代わり映えのない光景が広がっていた。

高橋君…ちょっと、聞きたいけど?っと、尋ねた瞬間に、増永社長がここでは会長です。

聞きたい事は私に…っと言われたがむこうの世界に戻ったら、査定に響くと感じて聞く事が出来なくなった。

心の中では「今の世界の方が便利だなぁ、のどが渇くなぁ、自販機はどこだぁ、どこにつれて行く、変な会社だなぁ、給料はいつ払われる?」などを思っていたら、突然、増永社長が「そうとも、言えんよ、大気汚染、核戦争、貧富の差はあるなぁ、最近では、超高齢化に離婚率も上がり人間のエゴにより、心が貧しくなった?そうは思わないかぁ?」次に「自動販売機はどこだぁ?だったなぁ?自動販売機は一ヶ所においてあるなぁ。というのも、人口減少により、半径100メートルの範囲に自動販売機の拠点を作った。まぁ、配送業者が配送を楽にした事により常にストック出来るようになり、税金も投入され、必要最低限の水、カップヌードル、野菜炒め、魚の缶詰めは無料になっている。」

その次は「どこに連れ行くだったなぁ…もちろん、増永物産タイムトラベラー貿易会社だぁ…会社名が長いのでここでは、MTTだなぁ…従業員は日本に私と会長、そして君だなぁ。もちろん、国家秘密の為、存在自体が闇のベールで覆われており、○○市の○○の国にあるとは知らないだろうなぁ…」

「他には確かぁ…そうだったなぁ…給料はいつ支払われるだったねぇ…一応、基本給は26万円と役職手当2万円などで28万からスタートしてもらうかなぁ…振り込みが月末の25日だったなぁ…とはいえ、税金が25%もっていかれるから手取りで21万になるなぁ…賞与は夏・冬合わせて4ヶ月で104万といったところだなぁ…まぁ、少ないけどなぁ…年収で436万円だなぁ…税金引かれて327万だなぁ…まぁ、この国は税金が25%となってからは生きづらくなったなぁ…」っと、スラスラと話始めた。

「心が読めるのですか?」と伝えた。

「そうじゃ、心も読める、未来もこの国が近い将来、破産する事も読めるのだぁ。それに、現在の失業率は下がったが税金25%に対して反対の意見を言わずにフラストレーションを溜め込んでいるのも限界にきていないかぁ?」

「確かに…税金25%はさすがに辛いと感じているけど…給料が上がったと思っているから…20年前と比べたら良い生活は出来ていると思うなぁ…税金が引かれなければ…とは思うけど」

「なら、300年後の世界が自然が多く、高いビルが一つもないのかなぁ?」

「いやぁ、わからないけど…地球を離れたのですか?」

「真実は話せないが…この光景が真実だぁ!

とはいえ、向こうの世界では、社長と同僚の高橋君でも、ここでは、会長と増永という関係だから、私に気を使うのは困るんだよぉ。」と言っているうちに小さな一軒家に到着した。


正直、会社というよりも、ごく普通の家だったので、驚きを隠せなかった。

しかし、中に入るととてつもなく、広い体育館のような広いスペースに素敵なソファーと木で出来た机が用意されていた。

ここは、異空間を借りており、奥行きは縦、横1キロだなぁ…まぁ、狭いなぁ。

主な仕事はタイムトラベラーとして、歴史の裏側に入る為に、厳選なる審査を通して、将来有望な人が危険になる前に救出するのが私達の仕事になるなぁ!

とはいえ、私達もビジネスだから、1億円の現金を前払いで支払ってもらうけどねぇ〜。

でも、支払い能力がない時に助けるとなると支払う事が出来ないって?

だから、未来の本人からもらうのだがねぇ。

もちろん、国家秘密の為に、未来から頂く為に、現在のレートで支払ってもらうけどなぁ。

でも、成功しなければ、半分の5千万しか頂けないけどねぇ。

まぁ、未来には行けないし、300年の間に起こる事しか修正出来ないけどなぁ…病気とか自然災害は解決してはならないルールがあり、最後の決断は本人が決める事になっている。

そんな話をしていたら、突然、何もない空間から、黒電話が出て来てジリジリ、ジリジリ…っと電話がなったのだぁ。

ハイハイ、はい出ますよぉ。

「はい、こちらMTTです。」

「はい、過去に捨てた物がある、それを拾って来て欲しい。」

「いつですかぁ、はぁ…日時がわからない?それは無理だなぁ…タイムトラベラーでも行くだけで1000万はかかる、1時間100万はかかるから最低でも、1日で3400万、保険代300万、派遣代として、300万となり、最低でも4000万の費用がかかりますよぉ。」

「大丈夫ですので、4億円支払いますから…」っと言われた。

かぁ…10日も行くのはしんどいなぁ。

「まぁ、とりあえず話を聞きますよぉ。

○○○○年8月10日~8月20日夕方の16時 場所は○○市にある○○川の○○橋です。

ところで、どうして、それが必要何ですか?

実は、私が大事にしていた日記がありまして…」と話を始めてようやく、その日記の価値が将来の為に必要だと解ったのだぁ。

そして、その依頼を会長と私で解決するようにと増永から依頼を受けたのだぁ。


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