第2話 始まり
いよいよ高校の入学式。
このあいだの流川の話によると危ない奴が多そうなのでとりあえず仏か神にでも願っておこう。
そう思いながら高校まで歩いて登校していた。
アナウンサー 「今朝のニュースです。昨夜未明〇〇県〇〇市で一人の男性と思われる死体が発見されました。損傷が激しいため身元や年齢は不明でただいま調査中とのことです。続いては……、」
通学路沿いの電気屋においてあるテレビから物騒なニュースが流れてきた。全くここは日本だというのに酷い話だ。というか同じ県じゃないか。そう長々と考えていると、
流川 「おーい。宗介、おはよう。調子はどうだい」
月山 「まあまあだ」
流川 「そう。変わらず素っ気なくて何よりだよ」
月山 「お前のひねくれた性格はなんとかして欲しいがな」
流川 「それは無理な相談だね。それに僕なんかに疲れてたら身が持たないと思うけどね」
月山「安心しろ。そんな奴らとは関わる気はない」
そう笑顔で言い返して会話を終えた。
入学式後…
クラス分けの紙がボードに張り出されていたので流川と一緒に見にきていた。
月山 「俺は1ーBか、お前は…なんだお前も1ーBじゃないか」
流川 「お、幸先いいな。それに他のメンバーもなかなか…」
月山 「おいおい。勘弁してくれよ」
そう言いながら俺たちは教室へ向かった。
教室の中に入るとあらかた生徒は揃っていたので急いで指定されている席に着いた。
先生 「まずは自己紹介から。俺の名前は黒川大輔だ。特技は…」
長々とした自己紹介が始まり、その後生徒に移った。大半は俺と同じ地味な生徒が多かったが個性的なやつは何人かいた。
例えば…
「俺の名前は九頭龍
実に俺好みのやつだ。基本的に人と関わらない俺と一緒のスタンスだろう。
「私の名前は荒川
こいつは要注意人物だ。この陽キャとは関わるだけで様々な問題が起こりそうだ。
そして…
「私は千川
こいつは自己紹介と言うものを知らないのだろうか。というかやろうとしてる部活勧誘すら曖昧すぎる。何をやるかぐらいは話したらいいんじゃないだろうか。まあ入る気はないからいいんだがな。
とりあえずはまあそんなところだった。
月山 「意外と危ない奴は少ないんじゃないか?」
流川 「おいおい、そういう奴は隠してるんだよ。いずれわかるさ」
そうにやけて言うと何処かへ行ってしまった。
まあ考えていてもしょうがないので放課後に予定している部活見学でも見てみようと思いいろんな教室を歩き回った。
しかしあの時言われた陽炎研究部はどこにもなかった。
高校の私と俺の日々 @Retorooooon
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