第18話 懐かしの再会
「お前もしかして
始業式は滞りなく終わり、教室に戻りHRが始まったのだが、俺はこの後生徒会室で何が始まるのかとまるで死刑台に向かう心境でいた。
HRはお決まりのクラスメートの自己紹介となり出席番号先頭から男女交互で行われている。
ちなみにこのクラスは俺の苗字『牧野』のより後ろの50音の者が居ない為、俺が最後だ。
次々と行われるクラスメート達の自己紹介は、ほとんどの者が俺の記憶に該当者は居らず、故郷とは言ってもこの教室は新たな場所の新たなクラスメートと今までとあまり代わり映えの無い景色で何故か少し安堵した。
かつての知り合いだけの既に俺の入り込む隙間の無い閉じたコミュニティ。
幾度と出会いと別れを経験してきた俺にとってそれは知らない人間の中に放り込まれるよりハードルが高く感じられる。
勿論それは俺の取り越し苦労、妄想による恐怖でただの杞憂かもしれない。
かつて手紙が帰って来ず寂しかった思い出、しかしそれは本当に相手が俺との関係を切りたくて出さなくなったのか、それとも俺自身が新しい場所での同化を始めて過去の人間関係が煩わしくなり、知らずの内に文面に滲み出ていた事がきっかけなのか今となっては確かめる術は無い。
それに思えば5歳の子供の交流の広さなどたかが知れてるではないか。
それが10年の月日、更に私立の120人と言う数字の中にどれだけ含まれると言うのだろう。
それでも俺は恥ずかしながらこの入学にあたり色々と悩み、不安感に苛まれていた。
良かったのか悪かったのかは分らないが取りあえず心の重荷は解消された。
今はそれ以上の心配事が山積みだしな。
隣の席の幼馴染と生徒会長からの敵認定。それにアキラもこの街に来るとか。
最後の俺が自己紹介を終えた時、一人の男子が声を上げた。
「お前もしかしてあのコーイチか?」
やはりこいつは俺がこの街に居た時の友達で間違いなかったのか。
入学式のリストの時に見つけた名前、先程の自己紹介の時に確信はしたのだが俺の事を覚えているとは思わなかった。
「あぁ久し振り、覚えてくれてるとは思わなかったよ。こーいち」
彼の名は橋本 公一。
おれが保育園に通っていた頃に同じ組だった。
同じ"コウイチ"だったので直ぐに仲が良くなり、下の名前で呼び合った親友だ。
「気付いていたんなら声を掛けろよ。水臭いな」
まだそう言ってくれるのか。社交辞令かも知れないが嬉しく感じた。
「話しかけたは良いが、誰? って言われたらショックじゃん。覚えているか様子見てから話そうと思ってたんだよ」
「あぁそれはショックだろうな……。まぁ俺が忘れるわけ無いけどな」
そう言って笑いかけてくれるこーいち。
あぁ持つべき物は親友か。本当に嬉しいな。
「はいはーい! 久し振りの感動の再会か知らないけどそこらへんにしときなさい。いつまでも二人で喋ってたらみんなに迷惑でしょう」
そう言って担任が間に入ってきた。
まぁそうだよな。
「すいません、久し振りだったんで嬉しくて」
「まぁ分るけどね。そこは集団生活なんだから自重するように。じゃあ自己紹介も終わったし、みんなこれから一年間クラスメートとして仲良くするように。いいわね? さぁ次は明日からの日程の連絡をします」
その後はHRも滞りなく終わり、下校の時間となった。
「久し振りだな! 元気そうで良かった。それより帰ってきたのかよ」
すぐにこーいちがやって来た。
「ああ、本当は家族全員で帰ってくる事になってたんだけど、俺だけここに残る事になったんだ。」
公一は小さい頃の雰囲気のまま熱い奴に育っているようだ。
真面目と言うわけでもないが、曲がった事は嫌いと言うまっすぐでは有るがめんどくさい性格でもあった。
「久し振り~。私の事覚えてるかな?」
こーいちの後ろからちょこんと顔を出して自己紹介してくる女の子が居た。
「………………」
誰だっけ? このタイミングで声を掛けてくるというのはこーいち関係か?
「あーーー忘れてる!」
「コーイチお前酷い奴だな?」
うーん、そう言えば保育園の時にこーいちと仲が良かった女の子が居たような……?
「あーいやいや、覚えてる覚えてる。確か保育園で一緒だった……?」
居たのは思い出したけど名前は忘れたし、顔もこんなだったっけ?
それとも別の人か?
「山元 志保よ!」
あーそうだった確かそんな名前。
と言うかあまり俺よりこーいちの方にべったりだったんで直接二人で話した事は無かったような?
「しかしいまだに仲良しなんだな。二人揃って一緒の学校って」
「まぁ腐れ縁って奴かな。たまたま進路が被っただけだし」
「そうね、あたしもたまたまこの学校に来たかっただけだし」
二人はたまたま一緒になったところを強調しているが、二人を意識しあっているのが丸分りだ。
「昔から一緒だけどやっぱり二人って付き合ってるの?」
二人の態度に少し違和感を持った俺はズバリ聞いてみた。
「いやいやいやなに言ってんだよ急に! 仲は良いけど別にそんな」
「そ、そうよ、さっきこいつが言ったとおりただの腐れ縁なだけなんだから」
う~ん分りやすい。
多分近すぎてお互い距離感が分らなくなっているんだろうなぁ。
二人の青春をほのぼのした目で眺める。
なんか癒されるわ~。
特に今の俺の状況は腹ペコモンスターズのおもちゃにされたり、お姉さん信者の攻防に巻き込まれたり、生徒会長から目の敵にされたりと散々な目に合ってるし。
俺もこんなほのぼのした青春ライフを送りたいよ。
「んで?こー、牧野くんはこんな所で油売ってて良いわけ?」
宮之阪……、それ忘れようとしていたのに……。
「コーイチ? この子誰だっけ? 見たこと有る気はするけど?」
そう言えばこーいちは宮之阪とはあまり面識なかったな。
なんか友達に近所の女の子と一緒に遊んでるところなんて恥かしくて見せたくなかったんだよな。
「さっきの自己紹介で宮之阪……さんって言ってたっけ? 確か幼稚園の頃に何回かこのメンバーで遊んだ事あったよね?」
そういやあったな。
俺がこーいちと山元の3人で遊んでた事を知った宮之阪がどうしてもって駄々をこねたんだったか。
「あーそう言えばコーイチと仲が良かった子だな」
そうだね、今では敵扱いだけど。
「別に仲なんか良くないわ」
そう言うと怒ったのか顔を赤くしてそっぽを向いた。
だからはっきり言われると傷つくんだって。
『おい、コーイチ。あんなに仲良かったのに喧嘩でもしてるのか? 』
その態度に驚いたこーいちが俺に耳打ちしてきた。
『いや向こうはあまり俺のこと覚えてないみたいで、他にも色々有っていま敵認定されて嫌われてるんだ』
その答えに少し疑問の顔をしたが、『そうか、まぁ頑張れよ』と言ってきた。
そうだな、せめて俺の胃が健やかに居られますようもう少しましな人間関係になるよう頑張ろう。
「そう言えば牧野君は生徒会長に名指しされてなかった?」
山元まで……俺に思い出させないでくれ。
「そやで、いっちゃん。あまり待たせるとどんどん状況は悪化するんやで」
八幡まで……。
「そう言えば朝も仲良く話してたけど、こいつも知り合いなのか?」
おおさすが親友! 時間稼ぎしてくれるのか。
もしかすると用事が有ったのかと諦めてくれるかもしれないし。ハハハ。
「あぁこいつは6年生の時に同じクラスだったんだ。名前はもう知ってるよな」
「お二人ともよろしゅうに」
このままみんなで話しながら帰るのはどうだろう?
用事が有って無理でしたとか次に有った時言って逃げようか?
そんな事を思っていた時だった
ピンポンパンポーン
『生徒会長より伝言です、1-Aの牧野光一君は至急生徒会室に来る事。繰り返します。-』
ダメそうですね。
諦めて向かうかと準備をしていると。
ガラッ
「あなたここで何してるの? 今の放送聞かなかったの?」
声のした方を見ると鉄面皮モードの
突然現れた生徒会長に教室に残っていたクラスメートが驚いている。
本人来ちゃった!
伝言頼んだなら大人しく生徒会室で待っていてください。
入れ違いになったらどうするんですか?
「さぁ直ぐに来なさい」
用意もそこそこにギャプ娘先輩に手を引っ張られて教室から連れ出される俺。
周りのみんなは生徒会長の迫力に圧倒されて固まっている。
あっ宮之阪だけはなんか引き止めようと立ち上がってくれた。
優しいところあるんだな。ちょっと見直したよ。
「何か?」
あっ流石の宮之阪も鉄面皮の迫力には勝てなかったか。
出そうとしてた手を引っ込めてしまった。
まぁお前も頑張った。
今の迫力をまともに受けると俺だったら泣いてたかもしれない。
「分りましたから生徒会長! 自分で歩けますんで離してください」
暫く手を引っ張られるまま歩いていたが、よく考えると手を引っ張られるって、要するにギャプ娘と手を握って歩いていると同じ意味なのに気が付いて慌ててそう言って手を離してもらった。
怖い鉄面皮の生徒会長だけど、中身は普通の女の子であるギャプ娘先輩の手は凄く柔らかかった。
ギャプ娘先輩を見ると今頃自分のしていた事に気が付いたのか、次第に顔を赤くしてあわあわしていた。かわいい。
しかしこの人これだけ男性に免疫無いのになんで鉄面皮って呼ばれ続けてるんだろうか?
「会長遅れてすみません。昔の幼馴染たちと再会して懐かしさで話し込んでしまったんです」
逃げようとしていたことは内緒だ。
俺の謝罪に我に返ったのか次第に鉄面皮モードに戻る。
「そうなの。それは悪かったわね」
あっこの人も他人に謝るってことは知っているんだ。
鉄面皮って呼ばれている事と昨日や先程の態度とかで唯我独尊な人と思ってた。
「でもそれとこれとは別よ。仕方無いからこのまま体育館行くわよ」
なんで?
理由を教えてもくれず先を歩くギャプ娘先輩の後ろを付いていく。
やはりこの人の歩き方は無駄が一切見られず全ての動作が流れる水のようだ。
「あなたあの牧野会長の息子さんだったのね」
「え?」
やっぱり親父の息子を呼んだら俺だったパターンか……。
別に俺に会いたい訳じゃなかったんだな。
「先日名前を聞くのを忘れていてどうしようかと思っていたら。千林書記が教えてくれたのよ」
ん? どう言う事だ? 俺を探してたって事なのか。
一瞬ドキッとしたが良く考えたら旗を落とした事を根に持ってるんだった。
「そうでしたか。それより先日は済みませんでした。あの後アレがどれだけ大切にされてきたか聞きました」
「あっあれは、まぁ仕方無いわ。私を助けるために咄嗟で行った事でしょう。あの時は気が動転してしまってあなたに厳しい事を言ってしまってこちらこそごめんなさい」
よかった怒ってないみたいだ。
「いえそう言って貰えるとこちらも救われるんですが」
「昨日の夜に千林書記から電話があってね。許してやって欲しいと頼まれたの。その後色々あなたの話を聞いたわ。あなたが牧野会長の息子さんと言う事も大和田女史の縁者である事、そして私を助けた事やそのあとの……事を内緒にしてくれていた事……」
最後の方はギャプ娘モードになってもじもじしている。かわいい。
千林先輩フォローナイス!
しかしこれで俺を探していた事は俺が親父の息子と知っていた事による行動と言う線も有り得るのか。
少し確かめたくなって聞いてみた。
「生徒会長は俺が伝説の会長の息子だから呼んだのでしょうか?」
「違うわ。牧野会長の息子って結局牧野会長な訳ではないでしょう? そんな息子って肩書だけには別に興味は無いの。牧野会長は目指すべきライバルであって助けを請う対象なんかじゃないわ」
ギャプ娘先輩はそう言ってのけた。
どう言う事だろう? 興味が無いのに俺を呼ぶ?
「ただ、呼ぼうと思った対象が牧野会長の息子だっただけよ。そこに少し運命みたいなものを感じた訳だけどね」
「最初から俺を呼ぼうとしたと言う事ですか?」
え? それってまさか? 俺に気が有るという事なんだろうか?
ちょっと頬が緩んできた。
「ええ、入学式に引き続き本日も副会長が病気で欠席してね。現在深刻な男手不足なのよ。そこで貸しも借りも有るあなたの力を貸して欲しいと思って放送を流したのよ」
ですよね~。
俺なんかに興味有る訳じゃなくて頼みやすい労働力が欲しかったのね。
ちょっとがっかりしながらギャプ娘先輩の後ろを付いて歩く。
「しかし、あなた。私を差し置いて千林書記に手料理を振舞ったとはどういうことかしら?」
「えぇ?」
あまりの質問になんか変な声が出た。
「しかも自分の部屋に連れ込むなんて」
なにやら声に少し怒りが篭っているように聞こえる。
「自宅に連れ込むって……、あれはたまたまなんですよ。千林先輩の憧れの人達が俺の部屋に来てたから仕方無しですし、手料理にしても丁度俺達昼飯食べようと用意していたところでしたので、先輩だけ食べさせない訳にはいきませんよ」
なんて人聞きの悪い。
「それは。聞いたけども……。でもあの時私に……って言ったじゃ」
なにやら小さい声でぶつぶつと言っているが前を歩く先輩の声は俺には聞こえない。
手伝って欲しい事と言えばぶっちゃけ入学式から続く式典場となった体育館の後片付けだった。
本来はこう言う事を行う委員は有るのだが、生徒会と違い新学期が始まってから各学年より選出される為、現在纏まった組織は生徒会だけなのでこの後片付けは生徒会だけで行う伝統になっているそうだ。
現生徒会は生徒会長の三年
他の役員も知り合いに手伝いをお願いしたら断られたとの事だが、何故俺は強制なのだろうか?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「牧野君、昨日は本当にご馳走様。今日は手伝いに来てくれてありがとう。私も牧野君しか当てが無くて困っていたの」
生徒会モード及び制服なので可愛さレベルが人類の範疇に納まっているポックル先輩がそう言って微笑んだ。
くっ、戦闘力をここまで落としてもこれだけの破壊力か!
ポックル先輩に当てにされるのは正直凄く嬉しい。
「いえ、先輩に頼って貰えるのは光栄ですよ」
「フフ、そう言って貰えると嬉しいわ」
その笑顔に癒されます。
「あなたがあの牧野会長の息子さんね。助かったわ。知り合い何人かに声を掛けたけどみんな都合が悪いようで断られたのよ」
「あの大和田さんの息子でもあるんでしょ! 凄いハイブリットですね。頼りにしますね」
庶務と会計の先輩も声を掛けてくれた。
最後の情報は間違っていますから!
「牧野くん! 他のみんなも手を休めない!」
和気藹々と自己紹介をしていた俺達に鉄面皮モードのギャプ娘先輩が相変わらず感情が篭っていない命令口調で注意してきた。
「すみません会長。あの皆さん重いものは俺が片付けますんで言ってください」
「さすが男の子! 頼りになる~」
会計の先輩は結構ノリが軽い人だな。
「頼りにしてるよ」
庶務の先輩はちょっとスキンシップが激しい人みたいで頭とか背中をぺちぺち叩いてくる。
正直女性に触られるのは嫌な気分はしないのでちょっと顔がにやけてしまう。
イテッ
なんか足を蹴られたような気がして下を見るとジト目で見上げているポックル先輩と目が合った。
サボってすみません。すぐやります。無言でその目は本当に暴力です。
「こら牧野くん! 他の生徒に色目を使わない!」
ギャプ娘先輩、色目って言い方古いですね。
「あれ~会長~? その言い方だと自分には良いって聞こえますよ~」
会計先輩そんなに煽らないでください。
この人テンパると暴走するんですから。
「なんですって? !」
ヒッ!
その言葉に会長は鉄面皮が解け、明らかに怒気が入った顔つきになった。
その口から放たれた言葉は俺達の心臓をダイレクトに握りつぶすかのようだった。
言葉による物理的なハートキャッチをされた俺達は逃げるように無言で後片付けを始めるのであった。
皆は気付かなかったが会長の顔に最後一瞬だけギャプ娘モードになったのを見逃さなかった。
やっぱりちょっと恥ずかしかったのか。
本当にこの人って中身は普通の女の子なんだな~。
この人もやっぱり可愛いわ。
最後の方は仕事が終わった先生も何人か手伝ってくれたお陰で思ったより早く片づけが終わった。
「これで今期生徒会最初の大仕事を全て終える事が出来ました。手伝っていただいた先生方、生徒会の皆さん、それに牧野くん。本当にありがとうございました」
鉄面皮を和らげ笑顔で終了宣言をするギャプ娘先輩。
久し振りに重い物を運んだりする重労働に体のあちこちが痛かった。
こりゃ明日は筋肉痛かな?
「本当にありがとうね、助かったわ。これから恒例の打ち上げ会を生徒会室で行うの。招待するから楽しんでね」
ギャプ娘先輩がにこやかな顔で言ってきた。
しかしギャプ娘モードじゃなくてもこんな顔出来るのか。
「分りました。ありがとうございます」
打ち上げってどんなことをするんだろう? ちょっと楽しみだ。
「じゃあ、私たちは準備が有るから先に生徒会室に行って待ってて貰える?」
「出来る事が有るなら手伝いますよ?」
一人で待っとくのもなんだしな。
「良いの良いの。女性で出来る事だから」
「分りました。それでは生徒会室で待っています」
そう言って生徒会室に向かおうと振り向いたら生徒会の先輩達がびっくりした顔で俺達を見ていた。
なんだろうと思いながらも会釈してみんなの横を通り過ぎる。
少しすると後ろからみんなのこんな会話が微かに聞こえてきた。
『会長のあんな顔初めて見た! 』
『男の人に対して素直に感謝の言葉を言うなんて明日は槍が降りますね』
『ぐぎぎ』
酷い言われようだなギャプ娘先輩。
それよりポックル先輩、『ぐぎぎ』はあなたが出して良い音では有りませんよ。
そんな会話を背に俺は生徒会室を目指すのだった。
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