第11話 入学に向けて
「それじゃぁ開封式を始めま~す」
買い物を終え家に着くや否や涼子さんがそう宣言した。
パチパチパチパチ
涼子さんは器用に一人で盛大な拍手を行う。
「今シリーズは世界の絶滅種コレクションです。ちなみに結構人気のシリーズで今回が第三弾になります」
第三弾って……。
この前の珍獣といい、これ多分犬とか猫のネタが尽きて企画担当の人がヤケクソになったんだろうなぁ。
絶滅種って言うとモアとかドードーとかなのかな?
「ちなみに第一弾のシークレットはアノマロカリスで、前回第二弾はモササウルスでした」
あぁ、絶滅種ってそこまで地球の歴史を遡るんだ。
そりゃ絶滅してるよ。
モササウルスって恐竜シリーズとかにカテゴライズされたりしないのか?
あっ、そう言えば厳密には恐竜では無かったんだっけ?
「モササウルスはその後発売された恐竜シリーズで前ヒレと下顎パーツだけ異なる流用品が登場して当初はブーイングが凄かったです。でも二つ並べると二頭がまるでつがいかの様なストーリー性を持たせてあると言う事が判明して一転マニアの間でも大人気アイテムとなりました~」
そうかなぁ~? 金型代が勿体無いから流用しただけじゃないのかなぁ?
「シリーズを超えてそう言うストーリー性を持たせるなんてこのメーカーは素晴らしいわ。いい話よね」
それって良くあるマニア達が作者の思惑を超えて勝手に解釈して史実となるってパターンじゃないかなぁ?
「残念ながらあたしは持ってないんだけどね~。あと第一弾のときは私ハルキゲニアばかりでした」
遡るなぁ~、地球史遡るなぁ~。
第一弾って、それもうカンブリア大爆発シリーズでも良かったんじゃないですか?
「もしかしてあの気持ち悪いゲジゲジみたいなフィギュアの大群はそれだったんですか?」
黄檗さんがあからさまに嫌な顔をしている。
虫が嫌いなのかな?
「そうよ~。第二弾はアウストラロピテクスばかりだったわ」
「それ猿の惑星のフィギュアだと思っていました」
あれ? 時代は近付いて来たけどモササウルスと猿人って数千万年位の開きがないか? アバウトだなぁ。
しかし、涼子さんって運が悪いと言うか偏ってるよね。
「今回涼子さんは何の大群が出るんでしょうね?」
「ひどいわ~。でも大丈夫よ! ちゃんと牧野くんの運を分けてもらったから」
笑いながらガッツポーズをしている涼子さんの顔を見て先程のことを思い出しまた顔が赤くなる。
「そ、そんなことより今回はどんな物が出るんですか? なんか情報とか無いんですか?」
「あらあらまた真っ赤になっちゃって~本当に可愛いわね。一応普通のリストはメーカーのHPで公開されているわよ。シークレットとかはシルエットしかないけど。さすがに隠れシークレットは有るかどうかの情報さえ今のところ不明ね」
そう言ってスマホの画面に映るリストを見せてくれた。
そこには最初に思った様な俺が絶滅種と言うカテゴライズで認識しているモアやドードーと言う普通の動物が記載されていた。
なんか急に近代まで飛んだな。
第二弾までが万単位で遡ってたから、せめてマンモスとかサーベルタイガーとかそう言う感じのを想像してた。
あっ、よく見るとそれらも載っているな。
やっぱり範囲がアバウトだ。
「それでは開けていきましょう~」
結局俺たちが購入したのはお菓子屋と酒屋だけだった。
他にもお菓子売り場を回ったが見つけることは出来なかった。
全部で15個だったかな?
「俺は一個だけ開けてカレー作りしますね。後はどうぞ」
「はーい。じゃあ開けるわよ~」
3人の大人ともうすぐ高校生の俺の4人でチョコ玉子の箱を開封する。
何が出てくるのか少しどきどきした。
少し前までこんなものに興味も抱かなかったのだが、涼子さんのせいなのだろう。
あのまるで子供のような屈託の無いキラキラとした笑顔を見たい喜んでもらいたいと思っている自分が居る。
「え~とあたしのはドードーね~。このユーモラスな体型凄く可愛いわよね~」
涼子さん、既に口の周りがチョコで汚れてますよ?
「私のは……これは何でしょう? 普通に虎としか思えないですが」
「説明書を見るとジャワ虎ね。う~ん世界アニマルシリーズの虎と似てるなぁ~」
多分金型流用だね。
しかも、それつい近年雑滅した奴じゃないの?
「あたしのもドードーね。しかしドードーが絶滅したのは人類史の喪失よね。」
お姉さんはダブりだったか。
俺も自分のチョコ玉子を開けてみる。
え~銀紙を剥いてチョコの切れ目に沿って力を入れると……それ割れた。
カプセルを開けて……。
……。
え~っと?
何故か黒と白の縞々が見える。……シマウマ?
いや何か服? ……ぽい? これジェイルクロース?
黒い帽子が見える……。
え? これって……? もしかして……?
いやいや確かに最近見ないけど、見ないけどもだ。
絶滅種ってそう言うものじゃないよね?
メーカー遊びすぎじゃない?
あっ同封されてたちょっと豪華な説明の紙には見慣れたM社のロゴがある。
いや~無いわ~。もしかしなくてもこれアレだよね?
少し前にネットで一瞬復活したと聞いたし最近幸せセットのキャラコラボしてない自社キャラグッズの奴では姿みせたって聞いたよ?
体中の力が抜ける感覚に陥りながら出てきた
「ん? 牧野くんどうしたのかな?」
突然渡されたカプセルを見ながらキョトンとする涼子さんだったが、事情が掴めて来たのか顔が見る見る歓喜に震え出してるのがわかった。
「え? こ、こ、これはぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!」
よかったですね涼子さん……。
その後、狂喜した涼子さんにしばらく抱きつかれもしたけれど、俺は色々元気です。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
えーっと俺のカレーはまず牛肉のワイン煮を作るんだよな。
ゴロゴロの牛肉を軽く炒めて、油抜きのため少しお湯で煮る。
鍋にワインを入れて牛肉をドボン、そしてコンソメ一個に少量の醤油を垂らしローリエ入れて暫く煮る。
濃くしすぎたら後が大変だから少し薄味の方で作る。
灰汁が浮いたら随時取り除くのを忘れない。
その間に人参玉ねぎジャガイモの皮を剥いて適度な大きさにカット。
人参だけは別にもう一本今度は1mm角位に細かく切る。
カレー用の鍋に水を張って火をかける……って。
あっここコンロの口が二つしか無かったな。
カレー鍋は取りあえず卓上コンロを使うか。
えーと次はっと、カレールーを細かく刻んでっと。
肉汁が残ったままのフライパンに火をかけて刻んだカレールーを入れる。
ルーを固める為の油が熱で溶けてドロドロになるんだよね。
刻んだのは解けるまでの温度差で表面がこげちゃう恐れがあるからね。
フンフンフ~ン、やっぱり慣れた自分の料理ってテンション上がるな。
それにこのルーを炒める時の匂いって大好きだわ。
色んなスパイスが残っていた肉汁と混ざり合ってツーンと鼻に通るこの透明感が有る匂いなんて表現したら良いのかな?
「あ~なんかいい匂いがする~」
いい匂いに釣られて腹ペコモンスターがやってきた
「何をしてるのですか?」
黄檗さんもやって来た。
「カレールーを炒めてるの?」
お姉さんは興味深げにフライパンを見てる。
「えぇ以前テレビで見た事があるんですよ。カレールーがあの形なのは油で固めてるからだって」
そう昔テレビで有名だったシェフが言っていた。
「何でもその油のせいでカロリーが高くなるからヘルシーにしたければ油を飛ばしたほうが良いって、更に風味もその油で悪くなってるんでこうする事によって美味しくなるって言ってましたね」
当時俺はほうほうと感心して自分でも試したくてすぐにやってみた。
「へぇ~そうなんだ~。でも本当にいい匂いね」
うんいい匂いだ。
それにこうすれば美味しくなるのも本当だった。
カレーを食べた後に舌に残るモロモロ感が無く後味がさわやかになった。
ただテレビではメリットしか言ってなかったよなぁ~。
あっそう言えば最初に
「ただですね、美味しくなるのは確かなのですが、油を飛ばすとですね―」
「溶け難くなりませんか?」
黄檗さんさすがだなぁ、俺実践するまで気付かなかったのに。
「え? なんで?」
「あ~なるほどね」
涼子さんはきょとんとしてるがお姉さんも気付いたみたい。
「そうなんですよね。ルーは油で固めてるって言いましたよね。何で固めてるかって言うとあれ溶けて混ざり易くする為らしいんですよ。油が熱で溶ける際にそれに包まれていたルー自体も一緒に溶け出して均等にお湯に混ざるんです」
確かシェフはそんな説明をしてたと思う。
他にも有ったかもだが溶けないインパクトが強くて忘れてしまった。
実際に混ぜるのが凄く大変でいつも苦労するが、ただこうして出来たカレーは格別だ。
「大分油が飛びましたがもう少し粉末状になるように弱火で炒めます。こうする事によって香ばしさが出るんですよね。やりすぎるとこげて苦味が出ますが」
最初加減がわからずに言葉の通り苦い思いをしたなぁ。
「うん良い感じですね。取りあえずこれをボールに移しておきます。そしてそこで茹っている鍋からお湯を拝借してボールに入れて少し掻き混ぜます。」
水分与えずに放置するとパサパサのまま固まって更に溶け難くなるんだよな。
こうしてたら幾分マシなんだよ。
もしかしたら冷まさずにすぐに溶くと良いのかも知れないけど……。
「ルーを炒めたままのフライパンに少し油を引いて熱します。そしてカットした野菜を炒めて……」
あっそう言えば昨日はジャガイモを水でさらしていたけど、それした方が良かったのかな?
「どうしたの~?」
一瞬固まった俺に涼子さんがそう聞いてきた。
「いえ昨日肉じゃが作りましたが、切っ掛けとなった料理番組ではジャガイモを切った後に水にさらしてたんですよ。あれ意味が分からなかったんですがやった方が良かったのかなって」
やった方が良いなら取り入れたほうが良いよな。
「あぁそれはジャガイモの酸化を抑えるのとでんぷん質を取り除くためです。酸化すると変色したり味が落ちたりしますし、でんぷん質を取り除かず調理するとジャガイモ同士がくっついたり型崩れを起こしやすくなりますね」
黄檗さんがそう教えてくれた。
「ただあまり水に浸けておくとビタミンも溶け出すので長時間浸けておくのは止めた方が良いですね。あと使用時に水をよく切る事がコツですよ」
そうだったのかいつも切ったまま放置していた。
そう言えば炒める時になんかべたべたしてふっつくなぁと思っていたな。
あと二日目となるとボロボロになって小さくなるのもそれが理由だったのか。
「今回はカレーですから酸化は兎も角、炒める時に気を付けたらそこまで気にする事は無いと思いますよ。まぁ硬いジャガイモが好みとかの場合は別ですが、牧野さんは冷凍保存を考えているようですしジャガイモは柔らかいほうが良いと思います」
黄檗さんは物知りだなぁ。
確かジャガイモって冷凍保存したらダメなんだよね。
母さんにも冷凍する際は潰す様にって言われてた。
「ありがとうございます。じゃあ表面のでんぷんを洗い流す位にしておきます」
「はい」
にっこり微笑む黄檗さん。
その笑顔にちょっとドギマギする。
この人も涼子さんに劣らずなんか不思議な人なんだよな。
毒舌でダメな大人かと思えば会って間もない年下の俺なんかに対しても丁寧に的確なアドバイスや優しい言葉をかけてくれる。
顔が赤くなるのをジャガイモを洗って水気を切りフライパンで炒める。
「あっ本当にふっつかない! 炒めるのが楽になりました」
いつもはべたべたして炒めるのが大変だったジャガイモが簡単に炒められる!
「フライパンに残ってたルーの粉で炒めるんだ。あとこの細かい人参は?」
お姉さんがそう聞いてきた。
「せっかくのカレー粉ですからね、洗うのが勿体無かったのもありますし、それと刻んだ人参もですが隠し味的な意味合いですね」
油が飛んで粉末状となったルーで炒めると具に香ばしく染みて良い感じになるし、人参は煮込む間に溶けて味のおくに爽やかな甘みが広がるんだよな。
人参嫌いにはきついかもしれないけど。
「あの~? 人参嫌いはいませんですよね?」
「大丈夫よ~」
「私は好きですね」
「自慢じゃないけど好き嫌いは無いわよ」
良かった。
「火が通ったらここにもワインを入れて灰汁を取りながら煮込みます」
フライパンから溢れない様に気をつけてワインを具材ひたひたに注ぐ。
「じゃああとはこれらを合わせて煮込むだけですのでゆっくりしていて下さい」
カレー鍋を卓上コンロから台所のコンロに戻し、コンソメを一個入れてワインごと野菜を入れて暫く煮る。
牛肉のワイン煮も良い感じに出来上がったので鍋に移す。
カレー鍋の水量はこれら3つ及び取り分けたカレールー分が合わさったのを考えておかないと溢れるんだよな。
その後四苦八苦してカレールーを何とか溶き入れてトロトロになるまで煮込む。
そうそう勿論味の締めにチョコ玉子も忘れない。
この味なら1個と半分かな。
その後も暫く煮込む。
日も傾いて薄暗くなって来た所でやっとカレーが完成した。
「皆さんお待たせしました。やっと完成です」
ご飯はそれぞれ自分が食べられる分をついで貰った。
それにカレーをかけて行く。
「カレーはたっぷりかけてね~」
涼子さん……このご飯の量ではたっぷりかけるとこぼれてしまいます。
「涼子さん、おかわりしたらいいんですからもう少しご飯は少なめにしたほうがカレーが全体にかかって美味しく食べられると思いますよ?」
「あっおかわり自由なの? じゃあそうする~」
多分言わなくてもおかわりしましたよね?
「「「「じゃあいただきまーす」」」」
「辛目がお好きならガラムマサラソースをどうぞ」
「あっ頂戴」
「醤油とかソースかけても美味しいよね~」
塩分濃くない?
「あぁそれなら持ってきますね」
「本当に美味しいわね。肉が口の中で溶けるみたい。うちもよくカレー作るけど、もっとしゃばしゃばだしここまでコクが無いわ」
「言われたとおりただ単にカレールーを使用した時と風味がかなり変わりますね。とっても美味しいです」
「うまいうまいうまい」
涼子さんちょっとビーストモード入ってません?
「ありがとうございます。ただこれはコストパフォーマンスは悪いですよ。それにこれだけ手間と時間をかけたら大抵の物は美味しくなります。あくまで男が趣味で作る料理ですね」
「まぁそうなんだけどこの味なら時間をかける甲斐があると思うわ」
「うん。まぁ普通の晩御飯ではなく特別な時とかそう言う場合ならこう言う料理も良いよね」
「うまいうまいうまい……おかわり!」
「はいはい……」
「それでは私はこれで失礼します」
カレーを食べ終えた黄檗さんは、明日明後日と通しで仕事らしく、今日は早めに自宅へ帰る事となった。
「ありがとうございました本当に美味しかったです。今度何かお礼しないといけませんね」
黄檗さんは頭を下げてそう言って来た。
「いえいえ、そんなに気を使ってもらわなくても結構ですよ。それに色々と教えて貰いましたしこちらも助かりました。またいつでも来て下さい。俺の料理でよければご馳走しますよ」
「はい喜んで。ではまた土曜日に来ますね」
黄檗さんって本当にいい人だなぁ。
……毒舌だけど。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
黄檗さんが帰ってから酒盛りが始まった。
「そう言えばコーくんもうすぐ入学式よね?」
「あぁ、明後日が入学式で、来週の月曜日が始業式だよ」
「えええええ~早く言ってよ~」
お姉さんが何気なく聞いてきたので答えると急に大声を上げた。
「お姉さん、急に大きい声上げてビックリするじゃないか。どうしたんだよ?」
「どうしたもこうしたもないわ! すぐに帰って入学式に行く準備しないと」
「いや、入学式って必要書類持って制服着て行くだけだし、明日一日有れば十分だけど」
確か教科書とかも配るんで袋を持ってくるように書いてあったな。
お姉さんなんで慌ててるんだろう。
「違うわよ! あたしの準備よ!」
「はいっ? な、何で?」
お姉さんも入学するのだろうか?
いやそんなまさか。
「そりゃ保護者として出席するからよ!」
「あっ面白そう! あたしも出席しようかしら~?」
涼子さん止めてください。
「えぇ~いいや、俺一人で行くし」
「ダメよ。これは美貴さんにもどうしてもって頼まれてるんだから」
まぁ母さんも親父も凄い楽しみにしてたからなぁ。
母さんも最後まで悔やんでいた。
「俺一人でもいいけど、母さんを出されると言い返せないや」
「あたしも絶対出席する~! 保護者目線の入学式なんて貴重な体験の機会滅多に無いもの~」
涼子さん本当に勘弁してください。
「両親以外の人は特別な許可が無いと参加出来ないみたいですから、お姉さんは兎も角、残念ですが涼子さんは許可が出ませんよ」
なんか入学資料にそんな事が書いていた。
「あぁそれは大丈夫よ。わたしが言えば何とかなるわ」
何とかしないでください。
と言うか何故何とか出来るんですか?
総番だったからですか?
「確か今の校長って、あたしが学生の頃の担任だったのよね」
あぁそうですか。
知り合いですか。
二人は入学式の準備へと自分の家に帰っていった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
次の日それぞれの準備が終わったのか、晩飯を食べに俺の部屋にみんなが集まってきた。
「あれ? 黄檗さん今日来る予定でしたっけ? なんか明日も仕事って言ってませんでしたか?」
「あぁ編集長に今後の展開の資料のため深草先生と高校の入学式の取材をするって言って出張許可を取りました」
「勿論もう校長には許可を取ってあるわよ」
あぁそうですか。
そんなこんなで俺の高校生活の第一歩が明日から始まる。
入学に向けて、期待と不安に心を躍らせながら眠りに付いた。
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