第9話 15の夜

 

 

「俺未成年なんだけど?」


 嬉しそうに袋を開けて見せるお姉さんに当たり前の台詞を言う。


「ええそうね。知ってるわよ?」


 おぉう? さも当然の様に返された。


「その中にはビールしか無い様だけど」


「そんな事ないわよ。ほらこの下に……」


 ああ下に隠れてただけなのか。そりゃそうだよね。

 お姉さんが嬉しそうに取り出したジュースの本数は2本だった。


 ……うんまぁ良いや。


 その大量のビールは自分用なんだね。

 でもその金銀のアルミ箔に包まれた四角いおつまみは俺好きなので頂きますね。

 アレおいしいよね。

 名前知らないけど多分魚が原料の四角くて塩辛くて噛めば噛むほど味が出て来るアレ。


「ありがとう。それじゃ晩飯作るからそっちの部屋でテレビでも見て待ってて」


 突っ込む元気も無くなり肉じゃがづくりを再開する。


「「「カンパーイ」」」


 あっもう酒盛りが始まりましたか。

 大量の酒が無駄にならなくてよかったですね。

 まぁ十中八九そのまま置いといて冷蔵庫を占領しようと思ってたのかもしれませんが。

 って、確か黄檗さんってバイクじゃなかったっけ?


「黄檗さん大丈夫なんですか? お酒なんて飲んで」


「ええ大丈夫です。私はジュースを頂いていますから」


 それ俺のなんですが……。


「と言うか良いんですか? さっきなんか原稿の変更が有るって言ってましたけど、それ持って帰らなくて?」


「ああそれは既にバイク便で編集部に送りました」


 ああ用意周到ですね。

 黄檗さんはなんだかんだ言ってもちゃんとした社会人ですね。


「それに明日私はオフですし、編集部に戻るのも面倒なんで深草先生と次月号の打ち合わせで遅くなるからそのまま直帰するって伝えてあります」


 編集長――――! ここにダメ社員が居ますよ――――!


 もう何から突っ込めば良いのか分からないので放っておく事にする。

 えーと続き続き、確か具材を炒めようとして邪魔が入ったんだっけ?


「そう言えばコーくん今日は何作ってるの?」


「肉じゃがだよ」


「ほうほう、お主もやるではないか。このママの胃袋を掴む気かね?」


 それさっきもうやったから。それにママじゃないからね?


「こう言うのは初めて作るんで、うまくいくか分からないけどね」


 今度こそ何が起きても不動の心で料理を再開する。


「うーん、ジュースが切れてしまいましたねぇ」


 それ……俺の……不動の心……不動の心……。


 軽く火が通るまで具材を炒めてっと。


「どうせ明日オフですし、この際このまま先生のところでお泊りさせていただく事にしますんで、お酒頂きますね」


 不動の心……不動の心……

 火が通ったら出汁を入れてっと。

 出汁は粉末出汁でいいか。

 肉じゃがの場合この具材の量なら水何ccに対してどれだけ入れたらいいんだ?

 説明にはと……。


「もう朝までここで飲み明かせば良いじゃない! ね? いいよね? コーくん」


 止めてください死んでしまいます。


「この部屋で寝るのはさすがにそれはどうかと思いますけど……」


 黄檗さんにも少しは常識が残ってたのですね。


「大丈夫よ~、眠たくなったらあたしの部屋から布団持ってくるから」


「そうですね。それなら問題ありません」


 あぁ布団の有無を気にしてたんですか? そうですか。


 次が味付けの要だな。

 酒にみりんに砂糖にしょう油だったっけ?

 う~ん今までの俺の料理ってケチャップとかウスターソースとかで先にガッチリした濃い目の味付けにして、その後にワインやチョコ玉子で酸味や辛味と言った尖った味を削って調整していく方法だったんだよな~。

 感覚的に引き算をしてる気分だったんだよ。

 でもこう言う和風料理って薄目から味を整えていくんで所謂足し算の味付けになる訳だ。

 今までの俺の調理法とは真逆の方法になるんだよな。

 そりゃ無理矢理酒やそれこそ水とかで表面的には薄めることは出来ると思うけど水分を飛ばすと結局そこには塩分が残ってしまって塩辛くて食べられなくなると思う。

 ふぅ、自分の経験が逆に足かせになってなかなか踏ん切りが付かないな。


 はっきり言えば怖い。

 あれだけ俺の料理に期待してくれてる人達に不味いもの食べさせてしまうのが凄く怖い。

 いや違うな彼女らに失望され嫌われるのが嫌なんだ。

 あれ? お姉さんなら兎も角、なんで会ったばかりの彼女らに嫌われるのがこんなに嫌なんだろう?

 ふとそんな自分の心に疑問を持った。

 まぁお姉さんなら何を出しても笑ってくれて嫌われることは無いだろう。

 でも日の浅い彼女らは作ったミートソースがたまたま舌に合っただけでお姉さんの様な信頼関係が有るわけでもない。

 不味いものしか作れない俺なんて必要とされなくなりすぐにでも去っていってしまうんじゃないか?

 それが凄く怖いと感じた。


 何故だろう? 今まで俺は広く浅くな人間関係に努めて来たはずだ。

 去っても相手も俺も誰も傷付かない……そうして来たんだ。


 ああ違うな、嫌われても・・・・・去られても・・・・・自分が傷付かない・・・・・・・・、ようにだ。


 それは結局相手の事なんて考えていない自分本意の我が儘だ。

 自分が傷付かない為の防衛機構。

 飛ぶ鳥後を濁さず、俺は引っ越すと言うことに甘えてしまっていたのかもしれない。

 どうせここから居なくなるんだから後の事なんて考えて無くて良い、引き算の人間関係、そう思って適当に人付き合いをしてただけなんだ。


 でも今は違う。

 少なくとも3年はここに居る。

 今までのように適当にはいられない。

 それに今まで俺を守ってくれていた両親も居ない。

 確かに家に居ないことが多かったけど待てば絶対帰ってきてくれる、助けてとお願いすれば助けてくれる。

 一人立ちをしたと喜んでいたけど浅はかな考えだった。

 料理の事と同じだ。

 今までの経験が役に立たない。

 誰も助けてくれない。

 今更ながらそんなことに気付いた。


 彼女らに餌付けして何かを与えて助けた、優位にたったと思っていたけど、これも逆だ。

 俺は彼女らからのありがとうの感謝の言葉に餌付けされていた。

 両親も無く一人になった不安や寂しさを助けてもらっていたんだ。

 一人が怖くて誰かに救いを求めていたんだ。

 雛の刷り込みと同じでたまたま最初に会ったのが彼女らだっただけなんだけど嫌われて離れられたくない。

 寒い……心が急激に冷えていく、いや体も凍えるようだ。

 それに気付くと足元がガラガラと崩れ落ちていく気がして膝がガクガク震えて動けなくなった。



「どうしたの? コーくん?」


「牧野くんたら生まれたての小鹿みたいになってるよ? 大丈夫?」


「どうしました? 気分でも優れないんですか?」


 俺の異様な雰囲気に気付いたのか3人が心配そうに声をかけてきた。

 その声に心が救われた気がしたがその気持ちが逆に失った時の大きさに比例している事も分かった。

 顔から血の気が引いてるのが分かる。

 でもなけなしのやせ我慢を振り絞った。


「い、いや和風料理の味付けが分からなくて迷ってたんだよ。みんなに不味いものを食べさせたくないからね……ははは」


 明らかに普通じゃない俺の態度に何かを察したのか3人は少し神妙な顔をしたがすぐに笑って、


「大丈夫よ、最初なんだもの失敗したって! それにコーくんが作ってくれたものならママはどんなものでも美味しく食べれるわ」


「今回不味くても美味しく作れるまで味見係になってあげるから。やらない後悔よりもやる後悔って言うじゃない? 失敗は成功の父よ! あれ母だっけ?」


「和食なら多少アドバイス位なら出来ますよ? 誰にでも最初は有るんですから何事も経験です」


 …そう優しく励ましてくれた。


 あっこれダメだ……、ダメだ、出るな……、出るな!

 彼女らの言葉に溢れ出るものを押さえることが出来ない。

 俺は男なんだから人前でこんなこと……。こんな……


 俺は堰を切ったよう大粒の涙を流して泣いてしまった。

 恥ずかしくても止まらない、おそらく声を上げて泣いているんだろう。

 喉が痛むのを感じた。

 お姉さん達はそんな情けない俺を呆れたりせずにやさしく慰めてくれた。

 先程感じた心の寒さがその優しさに熱を帯びて行くのが分かった。



「味付けが慣れない内は少しづつ加えていったら良いんですよ。但し水分が飛んだらその分濃くなって行きますんで最終的にどんな味にしたいかを想像して調整してください。この辺は経験して覚えていくしか有りませんね。牧野さんは料理の経験が有るのですからすぐに慣れると思います」


 黄檗さんがそう優しく教えてくれた。

 先程の恥ずかしい失態に顔を赤くしながら彼女のアドバイスを頼りに肉じゃがを作る。


「コーくんはまだ子供なんだから寂しがったって仕方無いわ。それもこれもあの女狐が悪いのよ。ママにどんどん甘えてくれて良いのよ」


 お姉さんはそう言いながら俺の頭をなでてくれた。

 恥ずかしい。ママじゃないですけどね。


「まぁ牧野くんって年齢に見合わずちょっと淡白なところが有ったからてっきりおっさんが転生してるんだと思ってた。やっぱり可愛い所のある普通の男の子だったのね」


 なんですかそれ。中年のおっさんの俺が異世界転生したら高校生だった件。ですか?


「精神的欠陥で人間としての大事な部分が抜け落ちてるのかと心配しましたが、無理をなさってただけだと分かり安心しました」


 もう少し歯に衣を着せてあげてください。

 その歯が寒くて風邪をひきそうですよ?

 あと俺の心もまた凍えてしまいます。


「さぁ出来ました。初めてですので上手く出来ているか分かりませんが、自分的にはそれなりの出来にはなったと思います」


 なんとか完成した肉じゃがをみんなに振る舞った。


「へぇ~牛肉の肉じゃがなんだ。あたし初めて」


「え? 肉じゃがって牛肉でしょ? あたしの実家では牛肉だったよ? 合挽ミンチの時も有りましたけど」


「私も先程拝見して驚きましたが、確か西の方では牛肉が主流らしいですね」


 やはりみんなも同じ事を感じるんだな。

 同じ料理でも地方によってさまざまだ。


「うちは牛肉でしたね。他にはすき焼きも、あぁ明日作ろうと思っているカレーも牛肉です」


「あの女狐の味かぁ……。少し癪だけどコーくんが作ってくれるものなら大歓迎よ」


 お姉さんは相変わらずだなぁ。


「やったー牛肉のカレー! こっちでカレーと言うと豚肉ばかりで店とかではわざわざビーフカレーって注文しなくちゃいけなかったの」


 やっぱりそうなのか。気を付けないと。

 牛舌になっている時に急に豚が来ると戸惑うよな。


「牛肉のカレーも私好きですよ」


 あれ黄檗さん明日オフとの事ですが何処か用事が有るんじゃないんですか?


「味はどうですか?」


 恐る恐るみんなに評価を聞いてみる。


「味付けに関してはちょっと濃い目だけど、火も通っているし味も染みてる。うんおいしいよ」


「そうねぇ、あたしはこう言う濃い目が好きだなぁ。この味は好きよ」


「もう少し甘みが強い方がみんなが好まれる味になると思います。でも初めてにしたら十分と思いますよ」


 みんなの意見を聞いてほっと胸を撫で下ろす。

 次はもっとうまく作れるようになろう。


「そう言えばコーくんなんで肉じゃが作ろうと思ったの?」


 お姉さんがそんな事を聞いて来た。


「あぁお昼にテレビを見てたら料理番組で肉じゃがを作ってたんだよ。それ見て作ろうかなと」


 そう作ろうとした切っ掛けを話す。


「八百屋さん安売りしてたでしょ?」


 お姉さんはにんまり笑った。


「なんで分かったの? なんか色々黒い疑念が沸き立ったんだけど」


「ねぇ、いつか話した光にぃの伝説って覚えてる?」


 お姉さんは突然そんな事を言い出した。


「あぁ今日駄菓子屋のお婆さんに聞いたよ。なんでも商店街の再生計画を企画したとか」


「そうそれ。この安売りも光にぃの再生計画の一つなのよ」


 え? 親父が関わってるのか?


「光にぃがね、これからは情報が全てなんだってね。平日昼間の客層は圧倒的主婦が多い、そして主婦は情報の多くをテレビから得ている。昼間の情報番組は特に重要だってね」


「親父が……」


「主婦は毎日献立を考えないといけないので、献立の決定権は大体その日の料理番組の場合が多いと、事前にその日の料理番組で何をやるかを調べてそれを高くするんじゃなく安く売り出すってね」


 今ではそう言うテレビやネットの情報で売り上げが変わるってのは良く言われてるけど25年以上も前にただの高校生だった親父がそんな事を企画して実行したのか。


「まぁそれは光にぃの計画の一部なんだけどね。あたしは小さかったから後から聞いたり知らないことも色々有るけど商店街が甦ったのは光にぃのお陰よ」


「牧野さんのお父さんはすばらしい慧眼の持ち主なんですね」


 黄檗さんが感心したようにそう言った。


「言葉も無いよ……親父はそうやって商店街のみんなを助けたのか」


 俺と同じ年の頃に既にそんな大きな事を成し遂げていたなんて。


「う~ん光にぃはね、"僕はただ口を出しただけだよ。みんなが頑張った結果だよ"って言ってたわ」


「すごいお父さんだねぇ」


「そうなの。光にぃはとっても凄いのよ」


 本当だ、今の自分と照らし合わせるとあまりにも不甲斐無さに自己嫌悪に陥ってしまう。

 落ち込んで俯いてると黄檗さんが優しく話しかけてくれた。


「人間誰しも何かを成し遂げる際には機と言う物が有るんです。牧野さんのお父さんはたまたま貴方と同じ年代の時が機だっただけです。牧野さんもいつか同じような何かを成し遂げる機は必ず来ると思いますよ」


 黄檗さんって良い事を言う時と毒舌を吐く時の落差がナイアガラ……いやエンゼルフォール並みだよね。



「あ~お酒無くなっちゃたね~」


 え? 3人とは言えあんなに有ったお酒がもうなくなりましたか。まだ8時ですよ?


「じゃあ近くのコンビニで買い出しに行きましょう。コーくん荷物持ちに付いて来て」


「仕方無いなぁ」


 俺は立ち上がり買い出しの準備をした。

 えーっとどうせ大量に買うんだろうし何か丈夫な袋でも~。

 ん? 後ろから3人のヒソヒソ声が聞こえる?


「…………で、お願い」

「…………分かりました」


 何だろう? 買いに行く物についての相談かな?


「お姉さん? どうしたんだよ? 早く行こうよ」


「あっはいはい今行くわ」


 何か3人でアイコンタクトをしてる気がするけど?

 お姉さんは玄関まで走って来る。


「コーくん行くわよ~」


 そう言うお姉さんに手を引っ張られて部屋を出た。


 すっかり日も暮れて辺りも暗くなっている。

 コンビニはそこの通りの角を曲がった所に有るそうだ。

 お姉さんの先導でそのコンビニを目指す。

 俺の記憶ではそこには評判だったうどん屋が有ったと思うのだが潰れたのか。

 10年と言う月日を実感する。

 コンビニで大量のお酒と俺用のジュースを買い込み家路に向かう最中、お姉さんがこう言ってきた。


「コーくん? いままで苦労しただろうからと思うけど何でも自分でしようとしている所が有るわね」


 図星だ。


「でも、そうしようとし過ぎて誰にも頼ろうとしないのは良くないと思うの」


 これも図星だ。頼り過ぎると離れたくなくなる。


「そりゃ引っ越し続きだったから、そう言う訳にもいかなかった部分は有るんだろうけど……」


 お姉さんには何でも見透かされてしまうな。

 いつもはちゃらんぽらんだけど生来の面倒見の良い気質のお姉さんの事だから俺みたいな子供の事なんて何でもお見通しなのかもしれない。


「これからは周りにもちゃんと頼る様にしなさいね。周りに頼れない人は周りからも頼られないわよ?」


 言葉も出ない。


「あたしは勿論だけど、深草センセーもあれでしっかりしたとこも有るしいざと言う時には頼りになるわ」


 え? あの腹ペコモンスターが?

 しっかり……あぁ最初会った時は凄くしっかりとした素敵な女性でしたね。

 コノハギスレベルの擬態に騙されました。


「黄檗ちゃんも立派な社会人だし頼れると思うわ」


 たまに立派な事を言いますが、根っこは虚偽申告で直帰する様なダメ社員ですけどね。


「うん、これからはもう少し周りに頼ることを頭に置いておくよ」


 そうだな、これからは今までの様な引き算ではなく足し算の人間関係を築けるように努力しよう。


 そんな話をしながら家に着くとお姉さんが涼子さんと黄檗さんに何やら訊ねている。


「どうだった? 見つかった?」


「いや~机の中から押入れの中まで探しましたが見つかりませんでしたね~」


「年頃の男の子とは思えませんね。やはり何か人間にとって大事な物が抜け落ちてるのかもしれません」


 何やらそんな事を言っている。

 ん? 俺の事?


「どうしたんだよ? 何か俺の事を言ってるみたいなんだけど」


「いや~年頃の男の子っていやらしい本をどこかに隠してるって言うじゃない? コーくんがどんな趣味をしてるのか気になって。二人に頼んでたのよ」


 そんな衝撃の事実に俺は開いた口が塞がらなかった。


「ん~もしかして携帯で見てたりするのかな? 貸して貰える?」


 置いていかなくて本当に良かった。いや別にそんなの見てるわけじゃないよ? ほんとだよ?



「おまえら――――!」


 俺はこの理不尽な暴挙に耐えかねて3人を追いかけまわす。

 3人はキャーキャー言いながら楽しそうに逃げ惑う。

 あっ下の人に迷惑かな?


「大丈夫よ。一階は空部屋だから」


 お姉さんは本当にエスパーですか?

 それなら安心……いやこれだけ騒げば外にも聞こえるか。

 まぁいいか。

 苦情が来ればみんなで一緒に謝ろう。


 暖かく優しい人たちに囲まれながらそんな事を思う15の夜だった。

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