(59)山の向こうへ!

おたより、ありがとうございました。


ここで、ご紹介させて頂きます。


★京丁椎さんからのおたより

 すみさんはお仕事を続けているじゃないですか。僕みたいに体や心を壊して職を転々としているもんからすればすごい事です。


すみからの返信

ですね。私も相当蝕まれてると思うんですが、鈍感なんで、気がついてないだけかもです・・・。

 そう言えば、肩こりを通り過ぎて、最近頭が痛いです。よく考えると心も痛いです。もっと言うと、今、お腹が空いてます。



★京丁椎さんからのおたより

 琵琶湖の西側に怪獣は居ませんが、京が居ます。


すみからの返信

 そんな未知の生物が居たとは・・・。行かなくてよかったです。(笑)

湖西に初めて行ったのは、小学校6年生でしたね。湖西攻略まで9年もかかってしまった。




さてさて、

 琵琶湖岸から一変、滋賀の山奥へ引っ越します。四方が山に囲まれてるところです。

 当然、思いつくんは、


「山の向こうは、どうなってるんや?」


 です。西と東は100メートル以下の低い山ですが、南は1094メートルの霊仙山、北は1377メートルの伊吹山。冒険心が起こらない方が不思議です。


 また、小学校で、日本の南極探検やら、アムンゼンやら、植村直己などの話を聞いて、じっとしていられる訳がありません。


 まずはチームの結成です。名称は確か「アムンゼン探検隊」やったと思います。同級生3人と、計画を練ります。

 まずは東の山へ登ります。途中までは神社の参道があるんで楽でしたが、そこから道なき路を進みます。苦労して山頂に辿り着きましたが、そこからの眺めで愕然としました。更に東の方は、果てしなく山が続いてました。

 それでも、山頂にテレビの中継アンテナ塔を見つけたんで、私達は、


「大発見だ!」


 と言って喜んで帰りました。



 西の山は、冬に攻略しました。冬休みの雪が積もったある日、スキーを担いで登りましたね。


「帰りは、スキーで滑って降りたら楽や!」


 なんて事を考えてましたね。

 これはあっさりクリアーできました。



 次は、北に聳える伊吹山。どうやって攻略するか悩んでました。お小遣いで「伊吹山」の地図を買ったりもしてましたが、なかなか目処が立たなかったです。


 ところがある日、あっさりクリアーできました。親戚のおじさんが伊吹山に連れて行ってくれました。しかも夜間登山。頭にヘッドライトをつけて登るなんて、探検家みたいでめっちゃ興奮しましたね。おじさんや従姉妹などは放っといて、とっとこ一人で登ってしまいました。



 次に、南の霊仙山。これがなんと、小学校5年生の遠足で登ってしまったんですよねー。折角、山岳地図を買って計画してたのに。


 でもこの時に更なる野望が沸き起こりました。


 つづく

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