第13話
戦闘開始の春がきました。
「村の礼拝堂が破壊されたの」少女は屈みこんで言いました。
「それは残念だ」地雷は言いました。
「みんな礼拝中だったの」少女は言いました。
「悲惨だ」地雷は言いました。
「絶対に許せない」少女は泣きました。
「関わるな!」地雷は激しく言いました。
「父さんが畑仕事をやめてムジャーヒディーンになったの」少女は言いました。
「やめておけ」地雷は言いました。
「父さんを誇りに思う」少女はさらに言いました。
「わたしの知ったことじゃない」地雷は言いました。
「弟も育ってきてる」少女は言いました。
「武器を持たない男に育てろ」地雷ははっきりと言いました。
「アフガニスタンを汚[けが]すソ連兵を皆殺しにさせるの」少女はにらみました。
「武器を持たない男に育てろ」地雷ははっきりと言いました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます