第13話

 戦闘開始の春がきました。


「村の礼拝堂が破壊されたの」少女は屈みこんで言いました。


「それは残念だ」地雷は言いました。


「みんな礼拝中だったの」少女は言いました。


「悲惨だ」地雷は言いました。


「絶対に許せない」少女は泣きました。


「関わるな!」地雷は激しく言いました。


「父さんが畑仕事をやめてムジャーヒディーンになったの」少女は言いました。


「やめておけ」地雷は言いました。


「父さんを誇りに思う」少女はさらに言いました。


「わたしの知ったことじゃない」地雷は言いました。


「弟も育ってきてる」少女は言いました。


「武器を持たない男に育てろ」地雷ははっきりと言いました。


「アフガニスタンを汚[けが]すソ連兵を皆殺しにさせるの」少女はにらみました。


「武器を持たない男に育てろ」地雷ははっきりと言いました。

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