第9話

次の日の放課後、部活の先輩と水井に呼ばれた。

俺、水井、まさよは同じ部活に所属していたのだ。

「旅道、まさよの事何か聞いてるか?」

「...いいえ。なにも」

「こんなLINEが俺のところに来てた」

先輩がLINEを見せてくれた。

「水井君を怒らせてしまったのを徹から聞きました。これ以上迷惑をかけれないので部活をやめます。」

これを見せられた以上、ありのままを話すしかない。


「は?俺そんな事言ってないし怒ってないよ。」

水井が言う。

俺の勘違い。気のせい。捉え方がおかしかったがためにまさよを追い詰めてしまっていたのだ。そのまま机に座わる。

呆然としていた俺に先輩が言った。

「そんなに自分を責めるな。俺はわかってるから。」

その言葉を聞き、涙が出て来た。

他の人に涙を見られたくなく、そのまま走って部室を去った。

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