第9話 駿兄と俺

 撮影の朝は、優里子と駿兄が見送ってくれた。いつもは髪が静電気で逆立つくらい強い駿兄の手が、この時は優しく頭を撫でた。

「頑張れよ、唯我。俺だってお前のファンだからな。誰よりも応援してっからな」

「うん」

 俺が帰ってきたら、施設にはもう駿兄はいないんだ。朝の冷たい空気が鼻を通ったのがツンとしみたので、涙が浮かんだ。すぐに顔を伏せた。

「駿兄だって頑張れよ。そんで、早く佳代を迎えに来い」

「あはは。唯我のくせに生意気な」

 優しかった手が乱暴になる。おかけでいつもと同じ、静電気で髪が逆立ったのを見て笑われた。その声で気持ちが落ち着いた。涙は目の裏側にしまいこんで、顔をあげた。

「じゃあな。駿兄」

「おう。……じゃあな、唯我」

 俺はさっさと駆け足で施設を出ていった。外にはキャリアウーマンが車で待っていた。

「頑張れよー!!」

 駿兄の大きな声が背中を押した。俺は振り向かなかった。

 俺はキャリアウーマンの車に乗り、「お願いします」と頭を下げた。ぬるい何かが足元にポタンと落ちるのを見て、頭を上げることができなくなってしまった。

「今日は早めに帰れるよう、頑張りましょうね」

「……はい」

 もう一度、目の裏に涙を隠そうとして、声が震えてしまった。

「俺たちの弟は、いつかスーパーアイドルになるな。きっとそうだ」

「そうね。簡単には会えなくなるかもね」

「ふふ。そうだな。そうだな……」

 施設で俺を見送った駿兄は、俺が出て行った玄関の向こうをじっと見て動かなかった。

「先に戻るね。寒いし」

 優里子は駿兄を一人置いて、先に施設の中へと戻った。そこで駿兄がスウェットで顔を覆って、声を殺して泣いているのを、優里子は知らぬふりをした。


                ****


 駿兄が施設に来たのは9才の時だった。幼い頃に母親は病死して、駿兄は父親と二人で暮らしていた。その暮らしは、父親から振るわれる暴力を無抵抗のまま受け続けるものだった。見かねた母方の祖母が駿兄を引き取り、それから8才まで穏やかに暮らした。

 しかし祖母が亡くなると、行き場のない駿兄は父親の元に戻るしかなかった。そして父親と、新しい母親と暮らし始めてまもなく、二人からの暴力、虐待が始まった。施設に引き取られた時の駿兄は傷だらけで、父親から受けた根性焼きの跡が、今でも腕に残っている。

 その時俺は1才。駿兄は何につけ泣く俺に苛立って、叩くこともあったという。俺はそんなこと覚えていない。けれど、いつかの俺の誕生日に、駿兄が穏やかに微笑んで言っていたことを覚えている。

「唯我が初めて歩いた時を、俺はよく覚えてるんだ。小さい足でさ、ゆっくりゆっくり近づいてきたんだ。そんで座ってる俺の前までくると、嬉しそうに笑って、にいに、にいにって言うの。もうめっちゃ可愛いの」

 暴力を受け続けた体は傷だらけで、消したくても消えない跡が残ってる。目の前にゆっくりやって来たガキは、その手を伸ばしてやらなきゃ倒れてしまいそうだった。


 目の前のガキは必要としてくれている。親みたいに乱暴した手を。

 俺は必要とされている。親とは違う、優しい手を。


 よたよたと歩いてきた俺は、ただただ満足気な笑顔を駿兄に向けた。

「にいに、にいに」

 駿兄はガキだった俺を引き寄せて抱きしめた。声を殺して、小さい俺の背中が濡れるくらい、泣いた。

「俺は思ったね。こいつを守るのは、俺なんだって。この両手が、こいつが生きるために必要なんだって。俺は、生きてていいんだって……」

 その時も、駿兄は柄にもなく優しく頭を撫でた。

 俺にとって、この話は恥ずかしくてたまらない話だったけれど、駿兄にとって、その瞬間がどれだけ大事だったかわからない。ただ、施設にいる誰もが、駿兄のことが大好きだということを俺は知っている。


                 ****


 撮影スタジオは天井が高くて、薄暗くて、太い線で繋がる機材と、壁に立てかけられたベニヤ板の間を、大人たちがざわざわと行き交っていた。そんなの関係ないように、キャリアウーマンはすいすいと歩いていく。俺は付いて行くのに必死だった。

 頑丈そうな部屋に入ると、長椅子がずらりと並び、オーディションで見た気がするおじさんと、スーツの男と、オーディションで一緒に踊ったイケメン「イツキ」が座っていた。

 キャリアウーマンと大人たちが名刺交換を終え、俺も頭を下げ終えたところで、撮影の説明が始まった。

「CM の内容としてはね、小さい頃からダンスを続けてきた子が、大人になってプロのダンサーとして活躍しているけれど、今でも小さい頃と変わらず、誰よりもダンスが上手くなりたいんだよっていう内容。その傍らには、いつもこのポリカがあったよねっていう感じ」

 おじさんが机に出したのは、清涼飲料水のポリカだった。青いラベルのペットボトルは見たことあるし、飲んだことある。そうか。俺はこれのCM に出るのか。

「で、唯我君には幼少期のイツキ君を。イツキ君には現在のイツキ君をやってもらうよ」

「はい」

 元気に返事をしたイツキは俺と目を合わせると、「よろしくね。唯我君」と手を伸ばしてきた。俺はその手と握手した。大きな手の指は細いのに力強かった。駿兄の手みたいだと思った。

「唯我君、今回は演技ではないから、そこまで役をつくることはしなくていいよ。けれど、これだけ考えてみてよ。大人になるってどういうことかな?」

「大人になること……」

 俺の頭には、登校時間に施設の玄関を出て、笑って「行ってきます」と手を振っていた駿兄の姿が浮かんだ。高校を卒業して、施設を卒業して、働きに出たら、皆大人になるのかな。大人って、そんな簡単なものなのかな。

 撮影準備が進む中、俺はダボダボの白いTシャツにこれまたダボダボの黒のパンツ、見た目のごつい黒のダンスシューズを身に着けさせられた。ヘアメイクの女の人が、俺の髪をクルクル巻いてくせ毛みたにした上に、雑に一つにまとめられたから、首筋に髪がひたひたついてくるのがくすぐったい。

 似たような恰好でイツキが隣に立っていた。流れるリズム音に合わせて体を揺らしていた。

「1・2・3・4・5・6・7・8」

 オーディションの時と同じようにカウント8で踊り出す。これを何度も何度も繰り返し、振りの大きさや足の運びを確認した。

「俺は手を伸ばすときは手の先を、足を踏み出す時は体の向かう方向の少し上を見るんだ。そうすると、自分が思う以上に振りは美しくなるし、観客へ伝わりやすくなる。唯我君のダンスはとても大きくて魅力的だけど、俺が見た感想は、少し固い、かな」

 イツキが手を伸ばし飛んで見せた。それはまるでバレリーナのようだった。俺がキョトンとしていると、イツキは「ははは」と笑った。

「今はヒップホップやってるけど、最初はバレエダンスから始めたから、唯我君のイメージするダンスとは少し違ったかもね。でも、切り口が違う。それだけで同じダンスでも、人とは違うものになる。自分の目と他人の目が違うように」

 イツキは俺の手を持ち上げ、軽く伸ばした。俺は抵抗せず、イツキの手のままに体を動かした。

「唯我君は、将来何になりたいの?」

 何になりたいか。考えてすぐに浮かんだのは、駿兄の言葉だった。

「俺が高校を卒業して、この施設も卒業した後、施設が閉設になったなんて聞いたらすげえ寂しいじゃん。皆のことも心配でたまらいし、きっと後悔する。何ですぐ働かなかった。何で施設を助けてやれなかったって。俺の夢は、施設を支える一人の大人になることだ」

 その言葉を聞いて、俺は施設のために、ガキたちを守るために、ジェニーズになるって決心したんだ。

「何になりたいっていうんじゃなくて、家族を守れる一人の大人になりたいんです」

 そう。俺は、駿兄みたいな大人になりたいんだ。そう思ったら、少しだけ忘れられていたはずの寂しい気持ちがじわっと胸に溢れて、目に涙が浮かんだ。体に力を入れて、気持ちも涙も体の奥に強引に引っ込めた。

「ダンスは、そのための一つの道です」

「ふうん。なるほどねえ。それで強い男って感じがするわけだ」

「強い男?」

「うん。唯我君のダンスは、小さな体をカバーする大きな振り、力強いステップ、唯我君自身の世界観を想像させてくれる視線が特徴的だなって思ってた。きっと、唯我君の心の芯の強さが現れてるんだよ。家族とか、友達とか、誰かを守ろうとする人は、力強くてたくましくて、カッコイイ人だと思うよ」

 イツキは俺をまっすぐ見てそう言った。さすがに照れた。俺は「ありがとうございます」と顔を下に向けた。

「でもね、今回君は俺の幼少期設定なんだから、君自身のダンスをされると困るわけ。ていうか、俺が食われちまいそうで怖いわけ。てなわけで、もう少し、ダンスの手直しをさせてね、唯我君」

 それから1時間かけてイツキにダンスの手直しを指導された。手の振り、伸ばし方、首の動き、視線。それらがイツキとCM監督の思うような形になった時、撮影が始まった。

 本番はリズム音無し、カウント無しで行われた。だから、自分の中でカウントし、それに合わせて踊るしかない。監督の指示で途中で必ずポリカをガブガブ飲むよう言われたので、喉か渇いた時に手に取って、ガブガブ飲んだ。後半は汗だくで、ガブガブ飲んで口から垂れたポリカの滴が、あごで汗と混ざって落ちた。イツキの撮影も終わると撮影は全て終了し、スタジオの中に拍手が起きた。

 撮影が終わったのは午後3時だった。スタジオにあるシャワー室を借りて汗を流して、ヘアメイクさんが髪を乾かしてくれた。「キレイなストレートヘアね。うらやましい」なんて言われると、恥ずかしくて顔を真っ赤にした。

 帰りはキャリアウーマンの車に乗り、スタジオの最寄り駅に送ってもらった。

「まっすぐお家に帰してあげられなくてごめんなさいね。このまま別現場に向かわなくてはいけなくて」

「大丈夫です。施設の人にも、帰りは電車だと伝えてあります」

「気を付けてお帰りください。今日の撮影した映像は編集できしだいお送りいただく予定で、CMは今年の6月から流れるそうです。楽しみにしていて下さい」

 キャリアウーマンに頭を下げて、駅の改札を抜けて、やって来た電車に乗った。

窓の外にはオレンジ色の空と、民家の屋根と電柱が横に流れていく。とても早くて、全て目で追うのは難しかったが、手をつないで歩いている小さな兄弟だけがはっきり見えた。兄貴は俺と同じくらいで、チビッこいのはよちよちと足を動かしている。まるで、昔の俺と駿兄みたいだ。

 電車の揺れ、窓の外の寒々しい景色が、目の裏に必死で隠していた涙を押し出した。涙は閉まり切っていない蛇口みたいにぽろぽろ出続ける。すごく困った。けれど、今なら知ってる人は誰もいない。今なら、泣いてもいいんじゃないかな。そういうことにした。もう止められなかった。


                ****


「そんな落ち込んだ顔してんなよ。永遠のお別れじゃないんだから」

「うん」

 施設を出発した駿兄が、駅のホームまで見送りにきた佳代と電車を待ちながら話をしていた。シュンとしている佳代の頭を撫でた。

「これからはいつでも会える。いつだって部屋に来ればいいよ」

「うん」

「佳代の夢、応援してる。叶った時は、きっと迎えに行くよ」

 駿兄は佳代の左手の薬指に指輪をはめた。佳代は顔を真っ赤にした。

「お守り。虫よけ。高校で佳代がモテるの嫌だからさ、つけといてよ」

「ちょっと、駿君」

「ああ、大丈夫。安物だよ」

「そうじゃなくて」

「受け取ってよ」

 佳代はとうとう泣き出した。駿兄は佳代の頭から頬、肩を撫でた。本当は佳代をギュッと抱きしめて、そのままキスしてしまいたいけれど、それは佳代のために我慢した。我慢していたのに、佳代が両手を駿兄の背中に回してギュッと抱きしめてきたので驚いた。

「か、佳代。へ?」

 駿兄はとっさのことに顔を真っ赤にした。佳代の腕の力はどんどん強くなって苦しくなった。

「佳代、待て。痛いから。痛いから!」

 無理やり引き離すと、佳代の顔は真っ赤っかで涙でずぶ濡れだった。目が合うと、佳代は余計顔を赤くしたのを両手で隠した。

「み、見ないで」

「……いや。それは、ずりいよ!」

 佳代の両手を掴んで、腰に手を回して佳代の体を引き寄せた。佳代は抵抗しなかった。真っ赤でずぶ濡れの顔で駿兄を見つめる。駿兄は、佳代の輪郭をなぞるように、そっと手を頬に当てた。その手に、佳代の手が重なった。

「駿君」

「佳代」

 二人の顔がゆっくりゆっくり近づいていく。佳代は目をつむり、駿兄の鼻が佳代の頬の匂いを感じた。

 唇が重なろうとした瞬間、近くからドサッと物が落ちる音がした。二人は音のした方へ顔を向ける。そこに、荷物を地面に落としたまま立ち尽くす俺がいることに気が付いた。

「あ、え、しう…駿兄、佳代」

「お、おう。唯我、お、お帰り!」

 三人で固まり、徐々に三人して顔を真っ赤にした。ルルルと電車の発信合図の音が鳴ると、俺はパニックを起こして「うわああ!」と叫んで走り去ってしまった。それを見て駿兄は「あははは」と大笑いし、佳代は真っ赤な顔を両手で覆った。

「駿君のせいで、施設帰れなくなったじゃない」

「じゃあ俺ん家泊まる?」

「バカ!そういうことじゃない!」

「はははは」

 そして、駿兄はその電車に乗って新しい生活へ旅立って行った。

 パニックを起こした俺は走り続け、改札を抜けたところで優里子がベンチに座っていることに気がつき、まっすぐ走って行った。

「あれ?唯我、お帰り。佳代ちゃんは?ホームで見かけなかった?……て、唯我、あんたどうしたの?その顔。目が真っ赤だよ」

 俺は帰りの電車の中で泣き続けていたから、目が真っ赤になっていて当たり前だった。そんなことより頭の中は全く整理できていなかった。

 駿兄と佳代が恋人同士だということは知っている。恋人同士なら、手も繋ぐし、デートするし、きっと抱きしめ合うことだって当たり前だし、キキキキキキスだって当たり前なんだから、驚くことない。驚くことないのだが、人のそんな大事なシーンを目の前で見るのは初めてで、しかも兄貴と姉貴のそういうシーンなんて衝撃的すぎる!!

「あ、ゆ、優里子」

「何よ」

 俺は頭の中の整理が全くできていなかった。見てはいけなかったような気がするし、それを誰かに話していいのかもわからない。体はものすごく熱い。ドキドキと強く脈打つ音が、体の中に響いている。

「お、俺さ」

 目の前の優里子にも、あんな経験があるのかな。抱きしめられて、キスをする。俺もいつか、優里子とそうする時が来るのかな。

「今日の撮影で、大人になることを考えろって言われたんだ」

「そう。なかなか難しいこと言われたわねえ」

「それで考えたんだ」

 もしも将来、優里子と恋人同士になって、手を繋いで、抱きしめて、キスをする時がきたら、駿兄みたいに優しくしたいな。

 ベンチに座る優里子の顔は、立ってる俺より少しだけ低い位置にあった。俺は優里子の頬に両手を重ねた。

「いつか、お前よりずっと身長高くなって、お前のこと、守ってやるんだ」

 優里子の長いまつ毛の下から、大きな瞳が俺をじっと見つめる。ほわっとピンク色に染まる頬と、少し開く赤い唇がとてもキレイだと思った。

「唯我、あんたのことを守るのは、お姉ちゃんの役目よ。安心して、あんたはあんたの道を進みなさい!」

 優里子が俺の頬をそっと触れた。優里子が微笑んだのを見て油断したが、ちゃんと理解してもらえた気がしなかった。優里子はつまり、「唯我に守ってもらう必要はないんだよ」と言っているんじゃないだろうか。

「そ、そういうことじゃない!」

「あ、佳代ちゃん!お帰り」

 優里子が手を振った先を見ると、顔の真っ赤な佳代がいた。俺と目が合うと、困った顔をして両手で口元を抑えた。

「どうしたの?二人とも」

「な、何でもねえよ」

「……うん。何でもないの。気にしないで、優里さん」

 優里子は「う、うん」と半信半疑のような返事をした。それから三人で施設に帰り、駿兄だけがいない日常を迎えた。


                 ****


「イツキのCM見た?めっちゃカッコよくない?」

「ああ、わかる!本当カッコいいよねイツキ」

 それは駿兄が施設を出て最初の夏を迎えた時、職場の休憩所にあるTVを見ながら先輩女子たちが話していた内容だった。駿兄は一人、少し離れた場所に座ってお昼ご飯を食べていると、同僚や先輩男子たちが「お疲れ様」と近寄ってきた。

「あ、ほら噂をすればポリカのCM!」

 先輩女子の甲高い声がすると、先輩男子もTVの方に振り向いた。

「あのCM話題だよな」

「イツキが初めて受けたCMらしいよ」

「女子人気すげーもんな、イツキ。そら話題にもなるよ」

「でも、一緒に出てるこの子役もダンスすごいよね」

「ああ。ネットで話題になってるよ。こいつ誰?って」

「うん。見たことないよな。この子役」

 周りの人たちの声を聞きながら、駿兄は一人嬉しそうに笑っていた。

「いつか、スーパーアイドルになりますよ。この子」

「スーパーアイドル?あはは。どうかな。ちょっと話題になってるだけだし」

 周りの人は笑っていたが、そこに映る俺の姿に皆くぎ付けだった。駿兄はそれがとても嬉しくてたまらなかった。頬がほわほわと温かくなって、ついつい口元がゆるんでしまう。

「俺、この子のファンなんです」

 これは、俺の知らないところでの話。

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