第4話 二日目
「早く起きなさい、いつまで寝てるの?」
半開きの眼のまま目覚まし時計を見る。
7:30
「ヤバイヤバイあと何分で家出る?」
「おまえの支度ができ次第だよ」
リビングの方で父の声が聞こえる。
いつもは無愛想な父だが、
今日は少し嬉しそうだった。
急いで支度する。
結局予定よりも
1時間遅れて家を出ることになった。
病院前にある遊園地
何年か前に一度来ているらしいが全然覚えていない。
多くの人で賑わっているのはいうまでもなかった。
なぜなら今日から大人気戦隊のイベントがはじまるからだ。
父がこの日に遊園地を計画したのも、このイベントに参加するためだった。
「母さんアレに乗ろうよ」
そういってぼくはここの名物ジェットコースターを指さした。
「あんなのに乗ったら生きてられないよ父さんといっておいで。」
「だめだ。もうじきショーが始まる一緒に見よう」
父はそういって僕の手を引いた。
結局今日あったショー3回すべて見ることのできた父は
「また来ような」
と満足そうだった。
ショーが終わると渋滞を回避するため帰ることになった。
13時でぼくはあまり楽しんでいないが、
渋滞に巻き込まれるのもイヤなので帰ることにした。
帰りの車の中で僕は
僕そっくりの人を見た少し背が高かったが、
ほかはそっくりだった。
その日は家に帰って夕食を済まして寝ることにした。
明日は祖母の見舞い品など買い物に行く日だ。
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