第3話 2日目
今日は両親が来る日だ。
突然の余命宣告から2日目
なぜ死ぬのかはよくわかっていない。
考えてもあと8日の命だ。
考えるのはやめよう、
そう思って窓の外を見た。
この病院の目の前に遊園地がある。
とても大きい広い遊園地だ。
僕は行ったことがない。
両親が来るのは12時ごろ
病院では検査のため、
8時に叩き起こされたので、
朝の支度の時間を除いても
3時間は暇をしていなければならなかった。
結局3時間何もしないままで
その時が来た。
キーンコーンカーンコーン
12時のチャイムがなる。
静かな病院に大きく響いていた。
少し緊張しているのを感じた。
一体何に緊張しているのだろう。
そうこうしているうちに、
13時になった。
来ない
病院前の駐車場を覗く。
うちの車はない。
ふと遊園地の方を見る。
するとうちの家族によく似た、
家族を見つけた。
遠くてよく見えないが
なんとなく似ている感じがした。
結局連絡もないまま
2日目を終えた。
一体何を期待したんだろう。
明日は同じ病院に入院している祖母の見舞いだ。
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