第2話 一日目

明日から10連休

ウキウキで眠りについた。


「うっ、眩しい」

「早く起きなさい、いつまで寝てるの」

母はそう言いながらカーテンを開けた。

「いいじゃん10連休だよ」

「馬鹿なこと言ってないで、

宿題終わらせちゃいなさい。」

そう言って布団を奪い取った。

10連休ということでそれなりにある

宿題を終わらせるから早く起こして

と頼んでいたことを忘れていた。


リビングへ移動してテレビをつける。


クローンの恐怖

クローン制作により親となる母体の

寿命は極端に短くなってしまう!?

クローンには記憶も受け継げる?!

母体とクローンは成長速度が違う?


画面に大々的に流れる

「母さん俺のクローンなんて作ってないよね?」

「そうねぇ、作ったこと無いと思うけど。」

「安心したよー」


母はここ数ヶ月で忘れっぽくなっているようだ。

しばらくすると

「勉強に集中しなさい」

そう言って母はテレビを消した。


今日で宿題はだいたい終わった。

残りは4日後の留守番の日に回そう

そう決めたぼくは

6:30に目覚まし時計をセットして今日を終えた。


明日は遊園地だ。



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