ひまわりの丘であなたと

「ひまわりのおか」は

震災で亡くなった子供達のお母さん方が書かれた絵本です。

震災を忘れてはいけないと思い、買い求めましたが、辛くてなかなか読めません…


お母さん達はみんなで

亡くなった子供達のためにヒマワリの種をまいて、たくさん咲かせました。

ヒマワリは土中のいろんなモノを吸い上げる力があるようで、土が綺麗になるそうです。


子供達に読み聞かせしたいのですが

泣いて読めません。


そういえば昔

よく「むっちゃん」という絵本を寝る前に読み聞かせてもらいました。

母は、毎回泣くんです。

私達は面白がって毎回読んでとせがみました。

ひどいヤツらだな。

「むっちゃん」は12歳の少女で、病気で死んでしまいます。

悲しいお話だとは思うのですが

大人の母がボロボロ泣くほうが衝撃的で

しかも毎回泣くのが不思議でした。

もう内容は解っているはずなのに。


「死」がいまいちピンとこないし

「むっちゃん」が置かれた状況もよく解っていませんでした。


大きくなって、自分で読んで

初めて気づきました。


なぜ洞窟に一人なのか。


その悲惨さ、理不尽さ、無念さ


いろんなことがない交ぜになって


涙が出ました。


母もきっと

戦争を忘れてはいけないと思って

あの絵本を買ったんだろうと思います。





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