浅海 怜亜・麻生有希ら二人の女子高生を中心とした、友情をテーマにした短編小説です。 詳細はネタばれになってしまうため控えさせていただきますが、友情や絆の素晴らしさを改めて実感しました。普段はその気持ちを言葉にすることはなくても、本当は相手のことを大切に思っている……そんな心が温まるような世界観が素敵だなと思いました。 またジャンルは現代ファンタジーながらも、作風は現代ドラマに近い形となっています。ですが現代ドラマの世界観を活かしながらも、しっかりと現代ファンタジー要因も含まれている名作です!
私たちはどうして遠く思う人に呼びかけるのだろう?それは文句を言うためでも、涙を見せるためでもない。呼び声は、常に誰かのやわらかな笑顔のためにある。届かないはずの呼び声が届くなんて奇跡は、強がりの笑顔の向こうにしかないのかもしれない。