第20話 縦横家の蘇秦《そしん》と張儀《ちょうぎ》は仲がよかった?
戦国時代において、大きな力をもった秦に対し、諸国は二つの選択をせまられました。
諸国が連合して力を合わせ、秦と対抗する「合従策」。とくに当時力のあった韓・魏・趙・燕・楚・斉の六国が手を結ぶことを指します。
もう一つは大きなものには巻かれろと秦と同盟する「連衡策」。
縦(合従策。六国が南北に連なったことから)と横(連衡策)で、これらを唱える者たちを縦横家といいます。
六国の宰相を兼任した
一見二人は敵対関係のように見えますが、『史記』によれば、もともと二人はともに鬼谷子のもとで学んだ学友。
張儀が秦に仕官するとき、蘇秦はひそかにいろいろと面倒を見てやりました。蘇秦としては合従策を切り崩されたくないため、気心の知れたものを秦へ送り込みたかったのでしょう。
張儀はこのことに感謝し、蘇秦が生きているあいだは連衡策を用いないことを誓ったといいます。
ただ蘇秦が張儀よりあとの時代に活躍したという説もあり、このあたりは異説がいろいろあるようです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます