カウンセリング 3

 重い話が続いてすみません(笑)重いことを抱えてる人がカクヨムに、というレビューを頂き、ああそうなのか?と思いました。


 過去のこと、と言ってしまえば、思ってしまえば、楽なのかもしれません。でも過去のことだけど現在のことでもあるのです。


「重い話」

「重いことを抱えてる」


 他人事と思えばそういうことになりますよね。それは責められません。


 だって、わたし自身も、そんなことが起こる前は、ニュースなどで観てはいても、自分には起こらない、起こってはいけないので注意していたことでしたから。


 だけど、どんなに注意していても、全力で守っていても、起こってしまうこともあるのです。


 ハッキリ言わないので、読んでてイライラされてるでしょうね。全部は話せませんが、長男が8歳のときに、ある人物から、長男は死に至らしめられたのです。即死でした。わたしが長男を見たときには、もう息子の魂はこの世になく、亡骸を見ても、ほんの数分前に笑っていた息子が死んでしまったという事実を受け入れることなど、できるわけがありませんでした。


 自分の愛する子供を亡くした人はたくさんいます。病気、殺人、災害、事故、いろいろありますが、どの親も亡くなった子のことは死ぬまで忘れることはないと思いますし、自分を責めたりもします。自分が死ぬまで、地獄の中にいる、のだとわたしは思います。


 月日は経ちます。月日が経てば楽になると言ってくれる人もいますが、楽になることはないと思います。


 それでも生きていかなくてはならないから生きていくのです。


 うちの場合は、犯人は直ぐに捕まりましたけど、子供を殺され、犯人が捕まらないままという事件もありますね。子供を誘拐されたり、行方不明となり、何処に、誰に、怒りをぶつければいいのかもわからないという苦しみもあります。


 捕まって有罪となり、判決が下されても、刑が軽かったりすると、何故、ひとりの尊い命が失われているのに、犯人は死刑にならないのかと、また苦しむことになるのです。


 もし死刑になったとしても、子供は帰ってきませんから、死刑になっても、怒りや苦しみ哀しみは一生なくならないのです。


 カウンセリングの話から逸れまして申し訳ありません。


 息子に起こったことはわかっているのです。だけど脳がそれを拒否しているのですね。うわーと叫びたくなるほどの恐怖が襲うときには、長くは続きません。これがずっと続いた場合、食べることも寝ることもできなくなり、衰弱して死んでしまう、ということなのかもしれません。


「自分の命を守る為に感情をなくした」と医者は言いました。


 自分の命を守るなんて、なんて冷たい親なんだ、と自分を責めたこともあります。


 だけど、それは、絶対に、娘を育てていかなくてはならないからなのです。


 カウンセリングで、息子の話をした方がいいのですか?とカウンセラーに何度も聞きました。


「無理して話す必要はないですし、その話をしなければカウンセリングとは言わないということでもないのです」とカウンセラーは言いました。


 自然と話せるときがきたら話そうと思いました。話したくはなかったし、言葉が出なかったのです。だけど、話したい、という気持ちもありました。


 続く

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