サスペンス篇、第三弾です。

今回のタイトルは憧れ。

何にあこがれているんだ？と思われますが、正直私もよくわかりません。

今回は、精神障碍者である、ブッチャーの姉の有希が主人公です。

有希が主人公になるとは思ってもいませんでした。初めは、ブッチャーの姉については、さほど詳しく言及しなくてもいいかなと思っていたのですが、In my lifeで登場させて以来、印象的なキャラクターになりました。そういう訳で、彼女を主人公にした物語を書こうと思ったわけです。

ブッチャーにとっては、迷惑な存在なのかもしれません。何処か認識がずれており、変なところに、気遣いをする有希。其れは、障害のある人ならではの頭の使いかたなんでしょう。そして、彼女は、いつも親の庇護で生活していることを情けなく思っており、危険なものにもどんどん手を出してしまう訳です。

本当はね、いつでもどこでもどんな時も、家族は態度を変えずにいたいものではあります。でも、精神障害を負ってしまうと話は別。何を言っても通じなくなるのですから、みんな、離れてしまいます。ある意味其れは当たり前の事なのかもしれません。しかし、障害のある人たちも、それぞれにみんなから外されて、自分はダメな人間だとは少なからず感じていると思うのです。何か、本当に、そういう人たちが安心していられるような役目を作ってもらえないものでしょうか。

ちなみに私自身もそうでしたし、今でも有希のように他人に迷惑をかけてしまうこともあります。それでは、いけないのですが、最近はクラウドソーシングという物もありますね。ほんの小さなことではありますが、そこでアンケートに答えてわずかばかりの収入を得る事で、社会とつながりが持てるかなと思っています。それがまた、新たな仕事として認められるのは、本当にまだまだ先だなあと思うのですが。