本篇21、思いのたけ

このお話は、岳南電車の続編として書かれたものです。再度、合唱団方舟と、佐藤絢子が登場して決ます。

お話の中では、岳南電車の小屋敷が悪役の様に見えますが、多分きっとそういうことはないと思うんですよ。単に勉強のために、イタリアへ渡ったんだと思うんです。

音楽は、勉強するのに長い時間が必要で、本当に、自身のものにするのには、何十年も勉強しなければいけないんですよね。勿論、勉強も必要なのかもしれないのですが、その人の個性を発揮するためには、もう少し短くてもいいのではないか、と思うときがあります。

勿論、技術的なものは、必要なのかもしれませんが、生徒を自身出世のために使うとか、悪質な先生が多すぎるんですよね。何だか生徒に教えているのか、道具にしているのか、いったいどっちなのか、わからない人が多すぎるんです。それではいけないはずなのにね。私も、そういう先生にしか出会えなかった一人でした。

何処のお話の中でも書いてきたいのですが、もうちょっと、人間を機械ではないとみてほしいなと思うんです。そんなに完全無欠でもないし、すごい能力を持っているわけでも無い。それを、もうちょっと、考えて行動できれば、もう少し、世の中は平和になれるのではないでしょうか。

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