杉ちゃんにあたって

本篇７、あなたを探して遠い道（記念作）

杉ちゃんシリーズが30作を突破した記念に制作したものです。

ある日、駅で娘の後追い自殺を試みた多香子ですが、そこを杉三につかまってしまいます。多香子は、製鉄所で家政婦として働きますが、そこで水穂に一目ぼれしてしまい、彼と大石寺へデートに行きます。しかし、数日後に水穂は倒れてしまい、多香子は、それをとても後悔するのでした。そんな中、多香子の娘が残した遺書がみつかりました、、、。

このお話に登場する、「あなたをさがして遠い道」という、文句は、イギリス版美女と野獣ともいえる昔ばなし、「ノロウェイの黒牛」に出てくる文句です。内容とは、無関係なのですが、きれいな言葉だなと思ったので載せました。

きっと、昔ばなしの主人公と、多香子の娘さんの発言した言葉は、同じ言葉だけど意味は違うと思います。そこらへんは、本文を読んでみてください。

本作は、三十作という意味で、非常に気合を入れてかきました。主人公たちがどう変わっていくかを、一生懸命表現したつもりです。

その中に杉ちゃんの破天荒な言動が、基本的に飛び交います。そのあたりの、杉ちゃんは、またご想像に任せますね。非常に重たいテーマを扱うのですが、、、そこで杉ちゃんの破天荒ぶりが、また発揮されてちょっと明るさを添えられていけるようなお話が書ければいいのですけど、なかなか、効力は発揮されないものですね。

パッとしないという評価もいただいてしまいましたし。

杉ちゃんになんとなく申し訳なかったかなあ。