秘密兵器(登場は本編の進行次第)

エェルケーニヒ・シュヴァルツリッター…Erlkönig_Schwarzritter


 頭頂高:40.0m

  全高:45.0m

  重量:100.0t(全兵装の装備時)

装甲材質:カーボナード(ダイヤモンドの亜種)

 動力源:魔力 / 魔力増幅用宝石(補助動力)

 機体タイプ:戦闘型

新旧比較:新型機(改修型)



 概要


 黒色を基調とした色合いの機体。人型で、西洋の鎧騎士に似た外見である。

 ヴァイスに「術師の女より、漆である龍野君に捧げる」という意味で名付けられた。


 “三騎士”の内一機(シュヴァルツリッター or ヴァイスリッター・アイン or ヴァイスリッター・ツヴァイ)は大破した際、当該機体と残存機体を合体させて作成した完全な新型機体。


 龍野、ヴァイス、シュシュが“イメージと魔力”で操作する(3人乗り)。

 アビオニクス(航空電子機器。本機は飛行可能なため、名称としては間違っていない)は存在しないが、魔術によって機体が制御されている。


 動力源となる魔力は、パイロット(龍野・ヴァイス・シュシュ)の魔力量に依存する。

 ただし魔術師三人分の魔力の魔力では、(いくら膨大な魔力を有する龍野達といえども)到底本機のシステム全体をまかないきれないため、増幅装置として宝石がコクピットや機体フレーム内に存在する。


 視界は外端部カメラ(メインカメラは頭部のアイバイザー状部分、サブカメラは機体各所に存在する)による「全天周モニター」方式、または「網膜投影」方式を行う。

「全天周モニター」方式は『広域的に戦況を確保出来る』代わりに、『視界が集中しない(必要の無いものまで目に入ってしまう)』欠点がある。

「網膜投影」方式は『敵機に視界を集中出来る』代わりに、『見失ったときに探すのが困難になる』・『メインカメラを破壊されると(サブカメラの視界に切り替えるまでの)タイムラグが生じる』・『機体の首が連動して動き、敵に視線を悟られてしまう(デフォルト設定。調節すれば解除可能)』という欠点がある。

 上記二つは、パイロット達が必要に応じて切り替える(プロローグ時点の龍野は、「網膜投影」方式を用いている)。


 なおコクピットは球体状で、機体の姿勢に関わらずパイロットの体勢が一定になる構造である(パイロットの足元に重量増加の物質があり、更にコクピット自体が回転する構造であるため)。

 表面には、純銀製の厚みのある層が張り巡らされている(落雷に代表される電撃から、パイロットを守るため)。


 更にこの機体には“ツァオベラー・シャーレ”という、「コクピットケース」と称される円盤状の巨大コクピットブロックを胸部に搭載している。この装備により、三人分の球体状コクピットを同時に設置することが可能となっている(こちらにも、純銀製の厚みのある層が張り巡らされている。二段構えの為、電撃は完全に無効化される)。


 機体のところどころに発光部位があり、オレンジまたは水色の光を放射している(色は魔力の持ち主次第。オレンジは龍野、水色はヴァイスまたはシュシュ)。


 主兵装は大剣のみだが、剣先から発するビームや魔力の拡散による広範囲攻撃を有する。

 実質遠近共に隙の無いスペックであり、機動力も圧倒的に高い。


 戦闘スタイルは龍野の戦い方に準じる。

 実は、龍野の能力による機体重量の調節とヴァイスの能力による機体装甲の硬度(剛性や靭性など)が可能である。



 武装・装備


・大剣×2


 無骨な外見の大剣。全長40.0m、刃渡り32.0mである。

 刀身が肉厚なため、攻撃だけでなく防御にも使用可能である。

 更に剣先からビームを発することが出来るため、ランチャーとしても使用可能である。


・剣×4


 無骨な外見の剣。全長20.0m、刃渡り16.0mである。

 こちらも刀身が肉厚なため、攻撃だけでなく防御にも使用可能である。

 勿論更に剣先からビームを発することが出来るため、ランチャーとしても使用可能である。


・魔王の外套(エェルケーニヒ・マンテル)×1


 表裏両面ともに真紅のマント。伸縮自在で、機体全体を覆うことが可能。また再生能力を有する為、破れても短時間で元に戻る。

 後述の魔王の腕(エェルケーニヒ・アーメ)や各種武装の隠匿、また近接攻撃や正体隠匿ステルスにも用いる(電波などを吸収するため。魔力を充填すると姿を隠すことが可能。ただし煙幕があると姿を探知される)。


・魔王の腕(エェルケーニヒ・アーメ)×4


 『ヴァイスリッター』達の腕をベースに作成した補助腕。関節は四つ(基部あるいは背面直結部、基部補助部(基部から1m程度出た箇所)、肘相当部、手首相当部の四ヶ所)存在する。全長25m。

 後述のブースターの上に、左腕と右腕(の基部)が交互に配置されている。


 人間の腕とはかけ離れた可動範囲を有する。武器を装備して攻撃したり、または圧倒的な膂力と握力で至近距離の敵機を握り潰す事すら可能とする(ただし小型機に限る)。


 更に腕が最大60m(関節と関節の間3か所。つまり1か所につき20m)伸長する。

 これは奇襲として用いられる(主腕にも同様の機構が搭載されている。なお、主腕の場合は最大伸長距離が100m)。


 余談だが、この装備がある為に一部勢力から「カーリー(インドの女神。好戦的)」と呼ばれているそうな。


フクロウの目(オイレ・アオゲ)×6


 エェルケーニヒ・シュヴァルツリッターから死角になっている箇所をカバーする外部カメラ。

 正面からは見えない箇所を見るのに用いられる。


・障壁

 機体全体を包み込むように発生する、魔力の障壁。

 あらゆる距離の攻撃を無効化するが、魔力か耐久度が限界を迎えると使用不可になる。

 しかし三人分の魔力があるため、そう簡単には突破不可能である。『シュヴァルツリッター』を遥かに上回る耐久力。


・翼型ブースター×1


 背面に装備するブースター。

 飛翔時には魔法陣が展開される。

 最大速度はマッハ7.0(8,568km/時)だが、意外にも小回りが効く。


※なお、装備は追加される場合がある。

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