レインボーズのコハク
@hirofuji
プロローグ 夢のコハク
体から虹がでてくる少年が空を飛んでいる。その少年の瞳や髪の毛は虹色だった。頬には、虹色をした星とハートのペイントがしてある。
彼が飛んだあとには、飛行機雲のように、虹がでてきている――背中には、虹色に光りかがやく翼がついている。
青い鳥〝鷲のルシュール〟も虹をだしながら彼の横を飛んでいる。
彼らからでてくる――まるで線路のような――二本の虹が、空をかけぬけていく。
少年の右手には〈夢のコハク〉という青い光をはなつ宝石がにぎられていた。
〈夢のコハク〉はテレパシーで虹色の少年に話しかけた。
『ねえ、あそこに見える村にぼくをおいていってよ』
少年はドグーという宇宙人のような見た目の精霊たちの村に降りていき、その村の村長に〈夢のコハク〉をあずけた。
レインボーズのコハク @hirofuji
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