過ぎてゆく時間の中で何を求めて生きるのか

主人公は巻き込まれて運ばれていく感じ。
だけど、学校をサボっただけでも一世一代の冒険だったはず。
そんな彼がハーフな彼女と将棋をすること自体、非日常。
「なんで生きてるの?」と本質を問われ、さらにマフィアのボスと会って連れてかれて暴力団と賭け将棋をしている同級生を見届ける。
こんな体験したら、生き方も変わる。
環境が人を変えるというけれど、まさにそう。
彼女と出会い、真面目に生きてみようと大きな一歩を踏み出すのも頷けるよ。

「棋士には月の光がよく似合う」とある。
漫画『月下の棋士』を愛読しているのだろう。
初手9六歩を指したとなると、氷室将介に違いない。