第4話 田舎の空気

佐久良さんに案内されて、村を見てまらう事になった・・・

さすがに、村といだけあった、大手モールはない・・・


コンビニはあるにはあるが、かなり時間がかかるようだ・・・


ただ、昔ながらの個人店舗や、駄菓子屋はあった・・・


「不便じゃない?」

佐久良さんに訪ねた。

佐久良さんは、元々都会生まれの都会育ち・・・


「最初は、不便に感じたよ・・・でも・・」

「でも?

「こちらに来て、すぐに変わった・・・」

「何が?」

「私には、田舎の方が合っているみたい・・・」

確かに、今の佐久良さんのほうが、生き生きしているように見える・・・


佐久良さんんは、会う人会う人に、挨拶をしている。

すっかり、顔なじみになっているようだ・・・


とりあえずは、元気なようなので安心した・・・


「春子ちゃん、そちらの男の子は彼氏かい?」

ひとりのお婆ちゃん・・・もとい、ご婦人が声を掛けてきた。

「違います。ただの友達です」

(即答かい)

確かにそうなんだが、少し凹む・・・


「買い物とかはどうするの?」

「だいたいの物はそろうけど、足りない物は隣町から届けてもらうかな・・・」

「そうだんだ・・・」

「それに電気は通っているから、ネット注文は出来るし・・・」

確かに今は、ネットぐらいはないと、生活が出来ないようだ・・・


案内しているうちに気が付いたが、空がとても広い・・・

空気が美味しい・・・


本来人間は、こうあるべきなにかもな・・・


「東瀬くん」

「何?」

「今から、君をとっておきの場所に案内するね」

「とっておきの?」

「うん。その場所が、君に来てもらった理由・・・」

どんな場所だろう・・・


「ただ、少し歩くから覚悟しておいてね」

覚悟を決めた・・・


だが・・・決して少しではなかった・・・

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