田舎からとある街に引っ越してきた、小学四年生の宮子ちゃん。新しい学校に馴染めず、毎日ひとりぼっち。そんな彼女のまえにあらわれたのは、やはりずっとひとりで『なにか』を探している少年でした。
宮子ちゃんの宝物はお父さんからもらったウォークマン。それで聴くのはいわゆる『懐メロ』と、なんとも昭和生まれの心をくすぐってくれるアイテムと名曲が登場します。
そしてこちら。ジャンルはホラーですが、まったく怖くありません。むしろあったかくてやさしくて、切なくもほほ笑ましいお話です。怖いのが苦手な人も大丈夫。
勇気とやさしさ。初恋と成長。じんと心に響くノスタルジックな雰囲気も素敵な物語です。ぜひ読んでみてください。
見知らぬ土地に引っ越してきた少女、宮子ちゃん。
仲良しのお友達と離れ離れになってしまい、新しいクラスにも上手く馴染めず……。
独りぼっちの彼女のお供はウォークマン。昭和生まれには馴染み深いレトロアイテムです。
それで聞くのは懐かしのあの曲この曲。いわゆる『懐メロ』。
そんな懐メロ好きの宮子ちゃんはある日、一人黙々と『何か』を探す少年、達希君に出会います。
少女と少年が出会えば、それはもう恋の始まり!?
……と先走ってしまいそうになりますけど。
これはホラーなのです。
けれど、ちっとも怖くない。
むしろ、甘酸っぱくて、可愛くて、切ない。
達希君が探しているものとは。
そして、それが見つかった時、二人はどうなってしまうのか。
ぜひ、作中の懐メロを流しつつ読んでいただきたい、素敵なお話です!