『うまのほねダイアリー』は、旅の記録を綴ったエッセイ集です。
旅行好きな人も、そうでない人も、だれもが楽しんで読むことができる作品です。
何故か――。それは、主に海外での変わったエピソードがたくさん書かれているからです。
それも情景描写が丁寧なので、まるで本当に海外を旅している気分で読むことが出来ます。
僕自身、海外は大学の卒業旅行で台湾に行っただけなのですが、ミトイルテッドさんは未成年の頃から一人旅をなさっていたそうで、僕が行ったことのない国のエピソードを読むと、海外って本当に文化も価値観も違うんだぁと感じます。
インドの家庭でカレーをごちそうになるお話(インドン人のお父さんと少しずつ距離感が縮まっていく様が人間臭くて好きです)や、中には、デリーでの物乞い少年のエピソードのように、心苦しくなるようなお話もあります。
すべて、ノンフィクションの体験談とのことで、とにかくどのエピソードもリアルです。