【第7話・後書き】
これまでの話だと、「入れ替わった方が幸せだし、本人達も納得してるから、このままでいいよね!」と、変化を両者が肯定するエンドが多かったのですが、本作では、「女の立場になった男は満足しているが、男の立場になった女は不満足」という状況から、ふたりは元に戻ることになります。
とは言え、そのまま終わるのは寂しいので、(私のいくつかの別作品に登場している)“名も無き神社”のとある神様にひと肌脱いでもらいました。
なお、大方の人が見当はついていると思いますが、豪が願ったのは「自分も朝倉家の娘になって、また逢坂聖神女学院中等部に通いたい」です。神様が、それを(少なくとも豪及び朝倉家の人々にとっては)最良の形で叶えてくれました。
ちなみに、花梨自身は、真弥とはそれほど親しくありません。ただのクラスメイトよりはよく話す程度。これは、ぽやぽやした彼女とあまりソリが合わないため。同様に、香津実とは友達よりライバルの比率が高めの間柄(同じテニス部でレギュラーを競っているため)です。カリンが親友と呼べる仲だったのとは対照的ですね。
神様介入後の恵恋は花梨と同じく1年A組で、立場交換中と同様にバスケ部員です。部活に限らず、カリンだった頃の人間関係は、そのまま恵恋が引き継いでいると思ってください。
花梨の方も、エピローグで軽く描写してますが結構「以前」とは変わっています。一番の違いは、両親の前でも大きな猫をかぶらなくなった事。「朝倉家長女の重責はお姉ちゃんに任せた」とばかりに、ヤンチャで小悪魔な本性をあらわにしています。
13歳時点でのふたりの外見イメージは、花梨が荒潮改二@艦これ、カリン(恵恋)が朝潮改二@艦これですね。逢坂聖神女学院の中等部の制服も朝潮型改二のそれを基にしています。
具体的に書くことはないでしょうが、作者の構想としては、3年後、花梨は聖神女学院ではなく別の共学の高校を受験して、そちらに進学。遊びや部活を謳歌します(勉強? うん、まぁ、ほどほどに……)。一方、恵恋はそのまま高等部、大学部へと進み、本人の理想(のぞみ)通り、母のような現代日本では珍しい大和撫子娘へと成長することでしょう。
18歳時の恵恋のイメージとしては、「丁寧語でしゃべる朝倉涼子@涼宮ハルヒ」でしょうか(カリン時代の切望が実って、ちゃんとプロポーションも良くなってます!)。花梨の方は……うーん、「髪をセミロングにした新見遙佳@フォトカノ」? 性格はむしろ間咲ののかの方が近いですかね。
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