第4話 一日目 朝

廊下を歩くとEさんがいた。微動だにしないでたっている。よくそんなことができると思う……そんなことを思いながら私はEさんにさっきのボトルを渡した。

「かしこまりました。それではあなたの役職について説明させていただきます」

私はEさんが言ったことを頭に叩きつけた。この把握もれが命につながる危険性もあるからだ。

「……以上までが説明となります。質問はありますか?」

「いや、大丈夫です。あ、でも一つ聞いてもいいですか?」

「はい、なんでしょうか?」

Eさんは笑顔で聞いてきた。そんな彼女に私は言った。

「Eさんはなんでここにいるんですか?」

彼女の笑顔が強張った気がした。でも、Eさんはすぐにこう答えた。

「私事です」


私はEさんに別れを告げてプレイルームへと再び入った。そこにはすでに清原と阿後内、村山の姿があった。

私はさっきまで座ってた場所に座って皆が集まるのを待っていると名前を呼ばれた。顔を見るとその人は清原だった。

「九十九さんって……もしかして○○保育園にいた?」

「え!?なんでそれを……」

「やっぱり!特徴的な名字だし覚えてるよ!ほら!俺だよ。いつも一緒に遊んでただろ?」

「え!?……あ!思い出した!小学校に上がるときに引っ越したんだっけ?」

「そうだよ!」

そうだった!清原くんって○○保育園で仲が良かった子だ!いつも一緒に遊んだりからかいあったりしたんだった!でも小学校に上がるときに親の用事で違う地方に引っ越したんだった。

「まさかここで知り合いに会えるなんて思っても見なかった!一人だと寂しくて発狂レベルさ」

「もう叫び方としては発狂レベルだけどねw」

そう言い合ってる間にすでに多くの人が集まっていた。

「これ以上一緒にいると何か疑われるかもしれない。話はまた後で」

清原はそう言うと元の席に戻っていった。

「んだよ!俺一番最後かよぉ!ちぇっ」

そういいながら最後の人物、森が入ってきた。森は小走りになりながらも席についた。武口が言った。

「まずは占い師に出てきてもらおう。初日の情報だとこれが重要なたよりになるしな。いっせーので手をあげてくれ。いっせーのーでっ!」

この合図と共に三人が手をあげた。日比野、鈴岡、阿後内だった。

「三人!?占い師って一人じゃないんすか?」

清原が動揺して言う。ここまでは計算内ではあった。土川がいう。

「どうせ真、狂信、背徳だろうね。それぞれのグループで占われたくない役ばかりだからでてくるんだろうな」

「それなら確か占い師は初日に白が誰かすでにわかるんだよな?白のやつを指差してくれ」

阿後内が提案した。そして一斉に指を指した。以下まとめるとこうなった。


【初日占い結果】

日比野→土川、白

鈴岡→小理、白

阿後内→小美、白


「皆バラバラなんだな……」

森が驚くように言う。そしてもう一人手をあげた。坂本だった。

「とりあえず出とくわ、私は霊能者を引いたわ、他に対抗はいる?」

他に手をあげるものはいなかった。つまり真だ。この村における数少ない確定村である。

「わかった。なら進行は坂本さんが担当してくれ、後の人は坂本さんの言うことを聞くべきだ。特に村の人はね」

武口が皆に言った。今から本格的な潰し合いが始まるんだ……。

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