第3話 ルール説明
そのアナウンスは突然起きた。音がした方向を見るとそこにはカメラ……いや、よくみたらカメラの下にスピーカーがあった。あそこから声が出てるのか……
「これより、人狼ゲームについて説明させていただきます。……」
それからたんたんとルール説明がなされた。結果的にまとめるとこんな感じだった。
・村陣営、人狼陣営、狐陣営の3チームがある。
・村陣営は人狼役を全滅させたら勝ち。人狼陣営は人狼陣営以外のプレイヤーが人狼の数以下になったら勝ち。狐陣営は村陣営と人狼陣営、どちらか決着がついた時に生き残ってたら単独で勝つ。
・人狼陣営は深夜0~2時の間に誰か一人を殺すことができる
・村陣営は人狼だと思う人を夜9時に一人選択し、処刑する
・ゲームに敗北した陣営は死亡する
「以上ルールを説明させていただきました。質問はありますか?」
「一つ訪ねたいが……」
武口が言った。
「処刑とか殺すとか言っているが、具体的にはどうする?」
「へぇ……あんた結構食い込むねぇ話題に……」
「知らないといけないことだと思った。生存するにはそれぐらいの知識は必須だと思うが?」
「なるほど、把握」
薄笑いぎみに金木が言った。正直気味が悪い。何を考えているかがわからない。
「処刑については後々その部屋に拳銃をお渡しいたしますのでそちらをお使いください。なお、スタッフに危害を及ぼした場合は全員我々で処刑させていただきます」
ようはスタッフに怪我させたら全員殺されるということ……
「それでは次に役職についてご説明させていただきます」
役職は以下の通りだった。
【村陣営】
市民×2……何も能力を持たない
占い師……夜に一人だけその人が人狼かどうかがわかる。
人狼の場合は黒、それ以外は白とでる
霊能者……処刑された人が人狼かどうかがわかる。色は占
い師と同じ
狩人 ……夜に誰か一人を人狼の襲撃から守れる
猫又 ……夜に人狼に襲撃された時に人狼の誰か一人を道
連れにして殺害する。処刑された場合は生きて
いる人の中からランダムに一人を道連れにして
殺害する
暗殺者……夜に誰か一人を一度だけ殺害できる。暗殺者と
人狼の襲撃後の見分けをつけることは極めて難
しい
逃亡者……夜に他の誰かの部屋に逃げなければ死んでしま
う。逃亡先が襲撃された場合逃亡者も死亡す
る。人狼が逃亡者の部屋を襲撃したら失敗とな
る。
【人狼陣営】
人狼×2……夜に誰か一人を襲撃する。襲撃された人は死亡
する。
狂信者……狼が誰かわかる市民。占い霊能結果では白とで
る。
サイコ……夜に関わった人(占い、狩人、襲撃など)を全て
殺害する。
【狐陣営】
妖狐 ……ゲームが終了したときに生存していた場合勝利
となる。人狼に襲撃されないが占い師に占われ
たら死亡する。
背徳者……誰が妖狐かわかる市民。
「それではこちらをお飲みください」
そういうと奥にあった扉から仮面をつけた人が何かを押してやってきた。そこには14個の飲み物があった。それぞれにAからNまで書かれてあった。量はそこまで多くない。仮面をつけた人が言った。
「こちらのお飲み物を飲むことによって役職の能力を用いることができます。安心してください。毒など入っておりません」
いや、その効果が毒じゃないの……。
「俺から行くよ」
武口がそういって飲み物の近くに行き、飲み物を取った。すると皆もそれにならって続々と手に取り始めた。私はEの飲み物を取ってそれを飲んだ……気持ち悪い……甘酸っぱいようで苦味がある……最悪だ。皆もこの苦味には厳しいようで中には口元を押さえている人もいた。全員が飲み終わるのを確認するとアナウンスが再び流れ出した。
「それでは皆さん。そのお飲み物の器をもって部屋に言ってスタッフに見せて下さい。そしてそこでやるべきことを済まして全員が再びそこに集まったとき、いよいよゲームのスタートです」
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