懇願

* * * * *


「お願いです!どうか王妃様へのお目通りをお許しください!!」


 土下座して懇願する。夏の太陽が頭上から降り注ぎ、それによって滲み出た汗が額から頬を伝い、顎先へ落ちていった。真っ黒に焼けた背に、鉄板で焼かれているような暑さがのけ反り回る。そんな俺に送られるのは、兵士二人の深い溜め息だった。


「何度来ても無駄だ、お前のような者の謁見が許されるはずがないだろう」

「お願いです!どうか!少しでいいんです!会わせてください!!」


 王族と庶民の世界を区切るこの大きな門の先に彼女がいるのだと思ったら、冷静などという言葉はどこかに吹っ飛んでいった。


「……弘子」


 会わなければ。この先に彼女がいるのだ。


「弘子!!」


 勢いに任せて立ち上がり、飛びかかるように門の方へと走り出した。だがすぐに兵に押さえつけられて止められてしまう。


「弘子!俺だ!良樹だ!!弘子!!」


 我武者羅に叫んで聞こえるとは思っていない。だが止まらない。この声が届いてこの門を開けてほしい。俺はここにいるのに。


「まだ来るか!!これ以上抗えばただでは済まぬぞ!」


 兵に押しやられ、地面に身体が投げ出された。膝と腕を打った痛みに唇を噛み、門を睨むようにして仰いだ。視界が朦朧とした。暑さのせいか息も荒くなっている。

 もう5日だ。何度こうして謁見を懇願しても話さえまともに聞いてもらえない。ぐるりと王宮を囲むこの城壁を越えて侵入しようと試みたが、これが成功することはなかった。一帯を兵で囲み、蟻の侵入さえ許さないとはまさにこのことだ。


「下がれ!」


 兵たちがこちらに槍先を向けた。陽に照らされた刃の光が眩しかった。深く息を吸い、空に届くような境界を見上げ、歯を食い縛った。僅かに血と砂の味がした。


「どうしたの。そんなに声を荒げて」


 背後から聞こえた馬の唸る声に振り返ると、数人の騎馬兵を連れた猫目の青年が馬に跨っていた。高い身分を表す頭巾を無雑作に被り、そこから覗く黒髪を風に晒している。年は随分と若く、おそらく弘子と同じくらいだ。


「ナクトミン隊長!!」


 ぱっと姿勢を正した兵たちが叫んだ。


「男一人に何を手こずってるの」


 面倒だなと頭を掻きながら顔を顰め、俺を見やる。細身だと言うのに、専門的な訓練を受けてきたかのような立派な身体付だった。


「で、これは何?」


 隊長の呆れ気味の問いかけに兵士たちは遠慮がちに口を開く。


「5日間続けて王妃様に謁見したいと今日は侵入を図ろうと……」

「お願いします!」


 兵よりこっちだと踏んで、隊長と呼ばれた青年に頭を下げた。


「王妃様へのお目通りを!!どうか、どうかお願いいたします!」


 必死だった。会いたかった。どうしても彼女に会いたかった。

 兵たちから事情を聴くなり状況が読めたのか、ナクトミンと呼ばれた男はふうんと猫目を細め、俺を観察するように全身を見回し、最後に小さく鼻で笑った。


「君さ、まず自分の服装見てみなよ」


 馬上から指差され、すっかり慣れた自分の格好を改めて見た。そこで初めて気づく。自分がどれだけ惨めで貧相な服を身に着けているのかを。

 以前は白衣やらスーツやらを来てそれなりだったのに対し、今は薄汚い上半身を露わにして、綺麗とは言えない腰巻一枚に土にまみれた裸足。馬上の青年と比べたら恐ろしいほどにみすぼらしかった。


「そんな汚い服で王宮入りたいなんてなあ。馬鹿もほどほどにしなよ。僕は馬鹿が嫌いなんだ」


 相手は呆然とする俺に冷笑する。負けじと一歩踏み出すものの、相手の方が早く声を発した。


「当たり前だけど、王妃様って御方はね、貴族だってそんな簡単に会えるような人じゃないんだ。駄々捏ねられても駄目なものは駄目。僕より年上っぽいし、いい大人なんだからさ、常識というものを持った方がいいよ」


 馬上から見下ろす眼差しと、嘲笑を孕んだ声に見事に跳ね返された。まだ少年の面持ちを持ってはいても、細められた眼光は例えにならない威圧をかけてくる。自分と口を利けるだけありがたいと思えと言っているのが嫌というほど伝わってきた。


「僕だって暇じゃない。君のような奴に構ってられる身分じゃないんだよね。仕事増やさないでくれるかな?イライラする」


 頭巾を直し、再び馬の手綱を取り、開き出した門に向って青年は兵を連れて進み出す。それでも追いかけようとした俺に気付いたのか、不意にこちらを振り返った。


「念のために言っておくよ」


 頭巾が揺れ、あの猫目が再び俺を捕える。


「もし、また同じ言い分で僕の前に現れたら迷いなく僕は君を殺すよ」


 澄ました相手の顔に息をするのを忘れた。この男は本気なのだと、殺気というものを生まれて初めて真正面から受けて、怖気づいた俺の身体は動くことを忘れた。


「面倒事は嫌いなんだ。問題を起こすようなら、起こす前に始末する」


 石像のごとく固まった俺に蔑むような微笑みを残し、若い隊長は馬を動かした。


「じゃ、警備は頼んだよ」


 兵たちの返答を聞いた青年はそのまま開いた王宮の門へと馬を進めて行く。

 待ってほしい。頼む。彼女に会わせてほしい。

 門の向こうに彼らが消えるや否や、いきなり前にいた兵士たちが手を伸ばしかけた俺を押しやった。


「隊長の仰せの通りである!謁見など言語道断!今すぐ立ち去れ!」


 俺は踏ん張ることもできずに地面に倒れ込んだ。何だろう、足がいつもより言うことを聞かない。もつれてしまう。


「王妃様は神のご意志により甦られた高貴なお方だ。お前のような者と謁見するほど暇ではない。早々に立ち去れ!さもなくば牢に放り込むぞ!」


 吐き捨て、彼らは大きな門の中に姿を消してしまった。

 静けさを取り戻す周囲には俺のことを狂人だと囁き合う、王宮前の大通りを行きかう人々がいた。白い視線が漂うのを感じる。

 牢に入れられても構いやしない。変人だろうが、狂人だろうが構わない。狂おしいほどに会いたいのだ。

 身体を起こし、立ち上がろうともう一度足に力を入れたが、足が言うことを聞かず崩れてしまう。足の違和感が悪化しているのに気づいて戸惑った。


「ヨシキ!!」


 肩を掴まれ、切迫した声の主が俺の視界に飛び込んできた。


「何やってんだよ!!馬鹿!」


 血相を変えたムトだった。朝から家を抜け出して一人で来たはずなのに何故ここにいるのだろう。


「お前変だよ!朝起きていなかったからもしかしてと思って来たけど……どうしちゃったんだよ!あの日からおかしい!」


 少年の眼は今にも泣きそうに潤んでいた。


「見るなよ!見せもんじゃない!!あっちに行けよ!」


 ひそひそと声を発する周りにムトが吠えた。少しずつ人がいなくなるのを見て、また腰を屈め、俺を覗く。


「王妃様は神様みたいな人なんだ。俺たちみたいな貴族でもない人間の要求で姿を現すような人じゃない。この前のは滅多にない機会だったんだ。いくら似てるからってこんな馬鹿げた行動やめろよ!」


 王妃様、王妃様って。


「あいつは、王妃なんかじゃない……」


 口元についた砂を手の甲で擦りながら俺は呻いていた。不規則に漏れる息と共に零れた、ムトには聞き取れないような声だったと思う。

 弘子はエジプト人でもない。王家でもない。エジプトで育った日本人で、一般家庭に生まれた、ごく普通の現代人だ。

 なのにどうしてあの場所にいた。ツタンカーメンと呼ばれる王の隣で、どうして王妃と呼ばれていた。


「これ以上暴れたら捕まるよ!俺、そんなのやだよ!」


 家から抱えてきたのか、俺の鞄を両手に持ち、こちらに押し付けてくる。いつも肌身離さず持ち歩いていたのに今の今まで存在を忘れていた。


「早く帰ろう。きっと他人の空似ってやつだよ」


 ふと鞄の中のあの存在を思い出す。引っ手繰るようにムトから取り上げ、チャックを開いて現れる拳銃。黒いそれは俺に不気味な光を見せつけてきた。

 これで脅して王宮に入ろうか。この時代であれば、これに勝る武器など誰も持ってはいないだろう。


「それ、危ないんじゃないの?」


 ムトの声で、浮かんだ考えを首を横に振って薙ぎ払った。

 馬鹿だ。何考えていたのだ。いくら銃を持って脅かすことが出来ても俺の技術では狙って命中させることは出来ない。中に入っている弾にも限りがある。もっと冷静になって、綿密な計画の下で使うべきものだ。

 それに、ここで騒ぎなど起こせばムトの家族にまで迷惑を掛けることになる。


「ごめんな、ムト」


 怯えたような目で俺を見つめていた少年の頭をそっと撫でる。

 分かっている。自分が少しおかしくなっていることくらい。不安定になっていることくらい。弘子の姿を目にして、今までどうにか繋いでいたものが崩れ落ちてしまっていた。


「ほら、帰ろう、ヨシキ」


 膝をついて、どうにか身体を起こし太陽の下に立ち上がる。最近は何とも思っていなかった足の裏に感じる砂の感触が気持ち悪い。裸の上半身も腰巻しかない下半身も嫌だ。靴が履きたい。服を着たい。ポリエステルでできた、あの時代のものを身に着け、コンクリートで舗装された道を歩き、エアコンの効いた建物の中に入りたい。ポップやらロックやらジャズやら。電車や車やバイクの音に、排気ガスの匂い。こんな神殿や王宮よりもずっと空に近いビルでできた、太陽を遮る黒く長い影。ありありと脳裏を横切っては消えていく。走馬灯のようだった。

 恋しい。全てが恋しい。

 弘子の姿を見てから、この古代という時代に、自分がどれだけ馴染んでしまっているのかを思い知った。

 何を呑気に。俺は一体何をしていたのだ。


 不安定な俺は支えるように腕を取られ、支えられるようにして王宮を背に歩き出す。定められたこの道を進む以外に、何をすればいいのか分からなかった。庶民である俺が、どうやって王族とされる弘子との謁見が許されると言うのか。軍事訓練も受けてない俺ではあの警備の中への侵入などできるはずもない。

 それにナクトミンと呼ばれていたあの隊長。古代では王族は絶対的で、王族に歯向かうとなれば人は簡単に殺される。今回と同じように体当たり同然で謁見を申込みに行けば、俺はあの男に迷うことなく殺されるだろう。まだ24だ、死への願望はない。

 伸びた黒い影がどれだけ太陽の光が強いかを俺に知らしめる。慣れたはずの陽が辛い。ここへ落ちた最初の頃に戻ってしまったようだった。

 情緒不安定になっているのだと、ぼんやりと歩きながら思うが治せない。自分の状況が哀れで嗤ってしまう。それでも嗤っていられるのも束の間で、また精神は沈み込む。何をしているのだろうと。何で俺はここにいるのだろうと。どうして俺はここで息をしていて、どうして弘子はあんな所で、と。

 頭がおかしくなりそうだった。歩いている内に息苦しくなってきて、足の速度がばらついて前屈みになる。


「ヨシキ!しっかりしろ」


 どうにかムトに支えられて、地面を踏みしめた。

 本当にどうかしている。身体が、変だ。


「あと少しで家だから頑張れ」


 どうして現代人の俺が古代人なんかと喋っているのだろう。俺は21世紀の人間なのに。

 唯一故郷の感触を残したバッグを握り締め、右足をもう一度前に出した。







「帰ってきた!!」


 ムトの家に近づくと、外で待っていたらしいおばさんとユラが駆けてきた。


「ヨシキ!心配したんだよ!どこに行ってたの!」


 心配と焦燥が混じった声の後、何かを察したのかおばさんの息を呑んだ音が聞こえた。


「まさか、また王宮の方に?」


 俯くムトの無言の答えに、気違いだというように怯えた眼差しをこちらに向けてくる。無理もない。庶民ごときが神に等しき王族に会いたいと王宮に通うなど、狂気の沙汰としか言えないのだろう。


「……母さん、ヨシキのこと頼んだよ」


 日干し煉瓦の家に入り、俺を座らせるなりムトはいつになく深刻な表情で母に言った。


「今日は俺一人で仕事行ってくる。ヨシキはちょっと休んでた方がいいと思うし」


 そうだね、とおばさんも頷く。二人のやり取りを聞きながら、頭痛を抑えようと片手で頭を抱える俺の顔を少女が覗いてきた。


「大丈夫?」


 その後に弟たち二人も顔を出す。


「だいじょぶ?」


 一つの声が、一つの物音が頭に響く。また痛みが生まれて顔を歪ませる。


「ヨシキ、ごめんね、ごめんね。あの時ファラオを見に行きたいなんて言ったから」


 ユラが泣きそうになりながら謝ってくる姿があった。この子らは、俺が変な行動に出るようになったのは自分のせいだと感じているのだと知る。

 子供というのはこちらが思っている以上に繊細で、親の喧嘩や離婚など何でも自分のせいなのではないかという思う心理があり、些細なことで自分自信を追い込んでしまうという。

 いい子たちだ。ムトと同じように、赤の他人である俺をこんなにも心配してくれている。


「違うよ」


 どうにか両手を上げ、こちらの顔を覗く3人の頭を撫でた。


「俺は元気だ」


 笑って見せたら、彼らもどこかほっとしたように小さな綻びを見せてくれる。子供は笑顔が一番だと、こんな時にさえ思えてくる。

 彼らが謝る必要などない。彼らが行きたいと言ってくれたおかげで俺は弘子を見つけることが出来た。失くしかけていた故郷を思い出すことが出来たのだ。むしろ感謝している。


「ムト、俺も行くよ」


 子供たちから目を離して震える足に力を込めた。


「でもヨシキ、」


 準備をしていたムトの驚愕を無視して鞄を開く。ここで寝ていても、要らない思考に追いやられて自分を失うだけだ。いつもと変わらず石像を引いて、ゆっくりと弘子と連絡を取る手段を考えていた方がいい。


「行くって、ヨシキ、顔色も悪いし、今日は寝てた方が……」

「俺、動いてる方が治りやすいんですよ」


 おばさんも止めてくれたが、冗談を挟みながら鞄から風邪薬だけを手に取ってそれを水で喉に流し込んだ。これで半日くらいもつはずだ。心配はかけられない。


「じゃ、行ってきます」


 ムトの隣で俺は笑った。






 いつものようにアメンの像を他の男たちと引く。ずずず、と地の砂を擦る音が男たちの踏ん張る声と一緒に鼓膜を掠めていく。汗は髪から頬へ、そして顎先へと流れて地面に落ちた。


「ヨシキ!!」


 どこからともなく俺の名が飛んできた。振り返っていたのは、あの鬼監督官だった。


「向こうの2番の石像で一人怪我したんだ!行ってやってくれ」


 仕事だ。周りに行ってくる旨を伝えてから鞄を肩に掛け、機械的に指定の場所へ歩き出す。砂を裸足で踏みしめて歩を進める。暑さで視界に陽炎が見えた。その陽炎にぼんやりと映るのはあの姿──黄金色が降り注ぐ空の下、黄金の男に肩を抱かれていた彼女。幸せそうに笑って。隣の男と何度か目を合わせて、微笑んで。

 瞼を開けても閉じても消えてくれない。休むことなくあの時の光景が繰り返される。

 俺は、どうしたらいい。当てもなく虚空に問う。

 こんな所にいても彼女に会えると言うことはない。現代へと帰る方法も分からない。道に迷った子供のような自分。何をすればいいのか全く見当もつかない自分。途方に暮れていた。

 頭上を見上げたら白い熱射が俺を射抜く。その光に目が眩んだと思った途端、急に足が大きくぐらつき、踏ん張ろうとした力はどこかへ吸い取られるようになくなった。視界は白黒で点滅し始め、見ていた景色が大きく回転して周りに砂埃が立ったのを最後に、何も無くなった。


 どうやら倒れたらしいというのに気付いたのは、少し経ってからのことだった。うつ伏せになった自分の口には砂の味が侵していて、頬にもざらりとした砂の感触が小さな棘のように当たっている。立ち上がろうと思うのに、頭痛がして息苦しくて身体が言うことを聞かない。意識ははっきりしているのに身体が動かず、肌が冷たい。熱疲労だろうか。そう言えば、考え事ばかりで水分を取っていなかった気がする。身体の管理も出来ない自分に呆れた。


「おい、大丈夫か!!」


 周りで働いていた男たちが走り寄り、うつ伏せに倒れていた俺は仰向けにされた。砂が気道に入りそうになって小さく咽る。


「ほら、しっかりしろ」


 頬を軽く繰り返し叩かれる。そんな乱暴な対処はやめてほしい。自分で何とか出来る。だからやめてほしい。


「水だ!水を誰か!」


 力が入らない。それどころか声も出なかった。視界も太陽に染められて影しか見えない。どんどん増えていくいくつもの影。蠢く、古代人の影。このままこの時代に飲み込まれるのではないかという恐怖が走る。

 やめろ。やめてくれ。俺は現代人だ。21世紀の人間だ。脳が、飛び散りそうだ。

 この声にならない悲鳴を察したのか、影たちは徐に俺の視界から消えた。それと入れ違いにやってきたのは、柔らかな曲線を持った違う影だった。花の香りが漂う。


「──大丈夫?」


 女の声だった。意識などの何もかもが朦朧としているせいか、何重にも聞こえた。反響して、鼓膜を大きく振動させる。


「ねえ」


 長い髪の影が俺の前に垂れ、女らしい柔らかなシルエットを今にも閉じそうな網膜に映し出す。白い光の中のふんわりとした黒に、彼女の姿が重なる。俺に笑いかけてくれて、くすくすと笑って、冗談を言い合う、彼女。


「ヨシキ」


 弘子なのだと思った。

 来てくれたのだろうか。あの民衆の中を、俺を見つけてくれていて、今迎えに来てくれたのだろうか。俺を、ここまで。


「太陽にやられたの?ヨシキ」


 名と共に指が頬の上を踊る。砂に汚れ、陽に焼けた肌を彼女の手が触れる。触れたくて、抱き締めてしまいたくて、頬に添えられた手を辛うじて動いた手で掴んだ。掴んで握る。最初はびくりと動いた女の手は、俺の手の中に落ち着いてそっと握り返してくれた。

 ああ、やっぱり彼女だ。

 悪夢が終わるのだと悟って力が抜ける。


「──弘子」


 その名前を呟き、柔らかい手を離すまいと握り締めながら、安心した俺の意識は瞬く間に白へと沈んでいった。

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