フロストパンクのような、凍結した世界に残るシェルターが舞台のSF。
驚くほどに正当派で、地に足の付いた浮つきの無い世界観と描写。生き残った人たちも、なぜいま彼らが生き残ったのか、納得できるだけの人格と技能が発言と文章から感じ取れます。とても品質の高い小説です。
この小説は山岳での遭難の記録や、彼らが何故そうしたのか?実際の記録に基づいて構成したような雰囲気を持っています。そういったドキュメンタリーチックな描写が好きな方にはお勧めできます。
ぜひぜひそういったものを求めている方は、この作品を読んでみてください。