第453話 キングレッツ・オブ・ゴールデン
自分は金ピカに光る魔神族のステータスを鑑定して戸惑いを隠せなかった……。
なんだ、コイツは?
名前・キングレッツ・オブ・ゴールデン(…歳)
状態・究極鎧化の呪い
属性・黄金
職種・黄金の超絶真闘士“……”
種族・魔神族“煌めく黄金の鎧化”
パッシブ・煌めく闘志、黄金による黄金
黄金の狂乱、金は金の為にある
???
アクティブ・黄金の究極強化、黄金の拳
黄金の蹴り
グラスハムパレード
弱点・正義
情報・魔神族“変異種”
強者を求めし者
悪を恨みし偽りの聖者
???回帰した成功者
総合驚異度【48,000】
様々な魔神族を【鑑定眼】により鑑定してきたが、コイツだけは異質過ぎた。
あのサテラですら、ここまで異質では無かったし、【鑑定眼】が進化してから鑑定が出来ないスキルなどがあるのを見たのは初めてだった。
というか、スキル名って普通はぱっと見で中身が分かるのがほとんどなのに、コイツのスキルは意味が分からない。
煌めく闘志……戦う意志がある限り倒れない。
黄金による黄金……???
黄金の狂乱……究極鎧化時に身体能力が12倍。
自我が黄金に呑まれる。
金は金の為にある……黄金を崇拝してしまう。
黄金の究極強化……肉体を黄金化する。
黄金の拳……ただのパンチ
黄金の蹴り……ただのキック
グラスハムパレード……???による集団攻撃。
魔神族“変異種”……魔神族の???体。
強者を求めし者……自我を無くしても強者を求めて彷徨ってしまう強者。
悪を恨みし偽りの聖者……???に騙され操られた聖人。
???回帰した成功者……???
それに脅威度が4万超え……確実に絶級だな。
本来ならば街を見捨てでもテレーザを連れて逃げなくてはいけないレベルの魔神族だけど……
ジュピリアスには長く住んでいるし、想い入れもかなりあるから、はいそうですかと見捨てたりは出来なかった。
“テレーザ、退避が難しそう?”
“うん……予想以上に強いわ、離れようとしてもすぐに接近してくるわね”
本来ならば自分が近づく前にテレーザは強烈な一撃を入れて一時退避している場面なんだけど、未だに金ピカと殴り合っているのをみると、下手に隙を見せられないのだろう。
“じゃあ、僕が数秒の足止めをするから、その間に僕の近くまで退避して”
“分かったわ!”
自分は瞬時に眼に力を込める。
すると視力が数倍に跳ね上がり、金ピカやテレーザの周囲にある真素が見える様になる。
そして金ピカの周囲にある真素を【超魔導操作】で操り、脚にある真素を圧縮して固めていく。
これは【超魔導操作】の基本的な技だが、集中出来る状況ならばかなり強力な技となる。
“レイ、相手の動きが鈍ったけど、まだ逃げられないわ”
“……そうみたいだね、もっと力を込めるよ”
自分は真素をかなり本気で圧縮した筈なのにまだ動けるとか化物過ぎるだろ。……結界に体当りしても無傷なだけはあるな……。
街の冒険者ならば、あの圧縮した真素で身体中の骨がバラバラになっていてもおかしくないレベルなのにな。
更に真素を圧縮する。
更に……更に……。
これ以上は近くに行かないと無理だな……。
“レイ! 今なら退避しても大丈夫なので、退避します!”
そう思っていたら、テレーザから連絡が来てホッとする。
“了解”
自分は【魔導バイク】に搭載されていた24種類の弾を金ピカめがけて全て発射した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます