第452話 変異魔神族②
ドガン!
自分はアレの準備を完了したあと、すぐにテレーザが足止めをしている現場まで【魔導バイク】を使い移動していた。
【魔導バイク】は自分にしか運転出来ない代わりに、燃料が真素なのでガス欠みたいな事はなく、時速は150キロまで出て、更には様々な魔導兵器を搭載したロマンバイクである。
ドガン! ドガン!
まあ、テレーザは背中に羽が生えていて飛べるし、本気で飛べば時速は250キロ近く出るし、羽根から光線まで出るからロマンバイクなど不要なチート天使なのだ……。
ドガン!
テレーザと魔神族との戦いはまだかなりの距離がある筈なのに、恐ろしいほどの衝撃波が飛んできており、まるで台風に巻き込まれているかのような被害が出ていた。
……ヤバいぞ。
まだお互いが本気じゃないとすると、外壁周辺での戦闘だとしても街が崩壊してしまうぞ……。
どこかに魔神族を移動させるか?
……いや、結界に体当たりする様な耐久力と攻撃力に振り切ってるヤツが相手だと厳しいな。
って、あのキラキラしたやつが魔神族?
ドガン!
かなり離れてるのにライトを当てられたかの様に眩しいぞ……。
あっ、テレーザも神々しく輝いてるって事は、本気モードの時に出す真装“神鎧”を使ってるぞ……。
これは自分が思っている以上にヤバイかもしれないな。
ドガン!
自分は移動しながらストレージから各種強化ポーションを取り出し、ガバガバと飲みだす。
魔導神装を長時間使う必要がありそうだから、体力や耐久力、精神力などを上げる強化ポーションが必要なのだ。
げふ……。
強化ポーションは万能で便利なのだけど、飲むのが戦闘中では難しいのと、腹がタプタプになるのが難点なんだよな……。
まあ、少量で効果の高い新型の強化ポーションも開発したけど、これは何故かクソ不味いので自分には使用出来なかった。
よし、もうすぐで到着だ。
“テレーザ、あと15秒で到着するから離れて”
“了解、分かったわ”
「【魔導バイク】、フルパッケ解放!」
ガシャガシャ……
自分の音声に反応し、【魔導バイク】は見た目が徐々に変化していき魔導銃火器が飛び出してくる。
このフルパッケモードは移動力を限界まで削り、内蔵された魔導銃火器を全て使用可能にした状態で、街中で間違って発動しない様に音声封印していた。
追尾弾、魔導レーザー、溶解弾、粘着弾、超振動弾、激辛弾、痒み誘発弾、猛毒弾……など全24種類の思いつく限り相手にダメージを与えられるのではないかと考えた弾達だ。
そろそろ【鑑定眼】の射程距離に入るな……
名前・キングレッツ・オブ・ゴールデン(…歳)
状態・究極鎧化の呪い
属性・黄金
職種・黄金の超絶真闘士“……”
種族・魔神族“煌めく黄金の鎧化”
パッシブ・煌めく闘志、黄金による黄金
黄金の狂乱、金は金の為にある
???
アクティブ・黄金の究極強化、黄金の拳
黄金の蹴り
グラスハムパレード
弱点・正義
情報・魔神族“変異種”
強者を求めし者
悪を恨みし偽りの聖者
???回帰した成功者
総合驚異度【48,000】
何だ……この魔神族は。
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