第445話 ジュピリアス防衛戦②

「レイ! そっちの魔神族は任せます!」


「了解! 【鑑定眼】」


 名前・無(367歳)

 状態・良好

 属性・無

 職種・無

 種族・魔神族“魔狼族”

 パッシブ・魔技

 アクティブ・身体加速、爪強化

 弱点・火属性、氷属性、深淵属性

 情報・魔神軍の先行突撃隊“第二部隊員”

    総合驚異度【4,300】


なるほど……弱点は火と氷か。


それに脅威度が4000台ならば……


【魔導神装】、【魔導眼】発動!


自分の身体に可視化出来るレベルの高密度な真素が集まり、真素は鎧の形状へと形成されていく。


2秒ほどで、以前に来ていた魔導鎧にも負けない2mサイズの真っ黒な巨大強化鎧と、3mはありそうな巨大な刀が2本出来上がる。


更に右手に持つ巨大な刀に火属性を付与する。


ゴウッ!


自分はあっという間に魔神族との距離を詰めると、巨大な刀を斜めから切り裂くと、傷口から一気に炎が吹き出して魔神族を真っ黒に変えてしまう。


【魔導神装】は思い描く武具を具現化してくれ、【鑑定眼】にて相手の弱点を探り、【魔導眼】で相手の弱点属性を付与して攻撃する。


この【魔導神装】は魔導鎧を同じで、自分の弱点でもある身体能力の低さを補い、【超魔導操作】で様々な物を操るみたいに【魔導神装】も自由自在に操る事が出来たので、魔神族もアッサリと倒した。


そして魔神族を倒すと、自分はすぐさま【魔導神装】を解除する。


ふぅ。


バゴンッ!!!


自分が解除したのと同時位に、テレーザは魔神族の魔狼タイプの上半身を【天翔打】により吹き飛ばしていた。


……相変わらずテレーザはパワフルだな。


見た目は完全に戦闘とは無縁のような細身の美女になり、冒険者や騎士団員が束になってもなかなか倒せない魔神族をワンパンで吹き飛ばすとは想像すら出来ないだろう。



名前・テレーザ(18歳)

 状態・不老

 属性・聖光

 職種・真闘士

 種族・天神族

 パッシブ・大天使の因子

      天翔闘技“天翔硬、天翔眼、天翔斬、天翔光、天翔打、天翔翼”

 アクティブ・聖光気操作、神気解放

       真言【封印】

       真装“神鎧、神移、神牙”



テレーザは、自分の半不死みたいな即死以外は回復する様な事は無いが、去年に状態が不老になったので、見た目がどう変化するかはまだ分からないが、リアル永遠の17歳になったのだった。


不老になった時に「永遠の17歳だねっ!」って言ったが、ネタが通じず普通に「一緒だね!」と返された。


日本のネタが通じないのはちょっと悲しかったな。


ちなみに、自分の見た目は多分だが15歳で止まっていると思う。


何故ならば身長が170cmで止まってしまったからだ。


……15歳で170cmならば、最終的には180cmを超えられると期待していたのだが、非常に残念だ。


そして、テレーザの身長が去年の段階で165cmになった時には、完全に抜かれる!?と思ったが、不老になったからなのか成長期が終わったのか分からないが、身長も止まってホッとしていた。


「流石レイです。私の討伐数よりも5体は多かったですね」


テレーザは自分の周りに転がる魔神族の死体を数えて感心する。


「たまたま僕の方に来た魔神族が多かっただけだよ。それじゃあ【魔結晶】を抜いて離脱しようか」


「分かりました!」


自分たちは訳あって、他の人達が来る前に離脱する事にした。

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