第442話 母親との再開
自分はまさかお母さんと再開出来るとは思っていなかったので、お母さんを見た瞬間涙を流していた……
お母さんも、自分が魔力過剰症により身体が動かなくなっていたのが何故か治っていたので、嬉しさのあまり自分に抱きついて泣いていた。
お母さんとの再開に感動しながらも、何故お母さんが生きているんだ?という疑問が頭の中でグルグルと飛び回っていた。
麻藤明奈……自分のお母さんなのだが、自分が5歳の時に父親と共に事故により亡くなっている。
しかし、自分の年齢が3歳で、お母さんが生きているという事は……導き出される答えは、理由は分からないが自分がタイムリープしたという事だ。
しかも、お母さんが生きている時代に戻れたのはとても嬉しい。
それから、自分はお母さんと少し話したが、どうやら1年前に魔力過剰症が発症し、それから1年間、寝たきりの生活が続いていたらしく、医師や父親は治る見込みら薄いと匙を投げていたらしい。
そして、父親は頻繁に海外出張に出かける様になったらしい。
そうか……この時から既に父親は……クズだな。
★
あれからお母さんとはいろいろ話したが、自分が久し振りに目覚めたのもあり、疲れてしまったという理由でお母さんは部屋から出ていった。
ふぅ~
やっと一人でも考える時間が出来たな。
あと2年後に起こる事故を防げばお母さんは死なずに済むかもしれないのだ。
しかし、自分が過去に魔力過剰症だったなんて、一度も聞いたことが無かったけど……両親が言わないで死んだから知らなかっただけなのかな?
とりあえず、あの死亡事故が起きるまでに魔導術を使い、お母さんを助けられる位には強くならないといけないんだけど、魔導術は基礎しか学んで無いからな……どうしたものかと考えていた、その時……。
ピコンッ!
【アビスミッションが開始されます。詳細を確認して下さい】
ん?
また突然の視界内に半透明なパネルが現れ、アビスミッションが開始って出てきたぞ?
自分は言われるままに半透明なパネルに触れると、パネルは更に新しいパネルが視界内に浮き上がる。
【アビスミッション】
主よりアビスミッションが発令しました。
☆注意事項
※このアビスミッションは契約に従い、強制連続ミッションになります。
※アビスミッション他の覚醒者には同じものが発生しない特殊な極秘ミッションになりますので、ミッション内容に関しては他者へ内緒にしなくてはなりません。他者にミッション内容が漏れた場合、ミッションは失敗となり、ミッション失敗には主から罰が降りかかります。【だから絶対にバラすなよ?w】
☆ミッション内容
※魔導真書に載っているレベル3までの魔導術をマスターせよ。
※期間は1年間。
※期間内にレベル3までマスターできなかった場合は強制記憶改造術を実行します。【9割の確率で廃人w】
☆報酬
※身代わりネックレス
うーむ。
何だ、このアビスミッションって……。
強制連続ミッションに他者へは秘密って……どういう事だ?
それに魔導真書ってなんだ?
分からない事が多過ぎるだろ……
しかも、なんだか分からないが感じが悪いなと思った。
ピコンッ!
【魔導真書初級編・レベル1を開始します】
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます