第440話 絶望からの絶望②
自分の状態が魔力過剰症だと分かったので、とりあえずは魔力過剰症を治す事を優先しなくてはいけないないのだけど、3歳という年齢になっているこの状況をどう理解すれば良いのだろうか?
単純に3歳だった時にタイムリープした訳ではないのは確実だ。
何故なら自分の子供の時は覚醒者にはなっていないからだ。
だからと言ってステータスを継承して過去に溯るのも違うと思う。
最後の方にある記憶ではステータスはこうだった筈だ。
ーーーーーーーーーーーーー
名前・麻藤 深夜(43歳)
状態・普通
クラス・ジョブホッパー
能力値 力 3 器用8 速さ3
知力8 魔力8
スキル・??の使徒、????の弟子
??転生、ジョブホッパー
ーーーーーーーーーーーーー
それがいきなら目覚めたら……
ーーーーーーーーーーーーー
名前・麻藤 深夜(3歳)
状態・普通
属性・深淵
クラス・アベンジャー
種族・人族
能力値 力 3 器用8 速さ3
知力8 魔力0 呪力7
魔導力104
カルマ値・54
ジョブ値・4/10000
パッシブ・復讐、??の呪い
??の罪
魔導操作、魔導感知
アクティブ・魔導術、呪殺術
ユニーク・魔導の眼、久遠の欠片
称号・??の使徒、????の弟子
輪廻転生者、時空超越者
復讐者、獄罪人、深淵適性者
AS接続者
ーーーーーーーーーー
ステータスはこんな感じになっていた。
何があったらこんなになるんだ?
しかし、不穏な内容は多いが……クラスがアベンジャーか……。
今の自分にはピッタリ過ぎるなと思い、納得した。
記憶がバラバラになった感じではっきりしないが、復讐だけは絶対にやらなくてはいけないというのだけは、魂の様なものに深く刻まれているのが分かっていた。
★
さてと。
そろそろ魔力過剰症を治すか。
今の現状が未来か過去かは関係なく、魔力過剰症は必ず治さなくては身体が全く動かないので、何も出来ないからだ。
普通、魔力過剰症は覚醒者になれば治るし、覚醒者では無いのなら魔力を消費出来ないから、簡単には治せないが、幸いな事に自分には魔導術がステータスに載っていたので簡単に治せるのだ。
とは言っても、やる事はじつは少なく簡単ではある。
自分は眼をつぶり、魔導術を使う。
【魔導術・万物転流法】
体内に流れる魔力を感知し、その魔力を身体の中心である心臓付近に集め、万物転流を魔力に使う。
すると、みるみると体内から魔力が消えていくのが分かる。
この万物転流の効果は単純で、魔導術の中には様々な力を別の力……魔導力に変換するというものがあり、それを使えば体内の魔力はあっという間に空になる筈で、魔力過剰症は魔力さえ無くなれば簡単に治るとされているのだ。
ちなみに、この万物転流法は体内にある魔力以外にも体外にある自然に溢れる魔力も体内に取り込む事で魔導力に変換する事が出来る。
なので、魔導師には覚醒者みたいな魔力枯渇で倒れるという事がほとんど無いのだ。
ピコンッ!
【パッシブスキル・魔導操作を取得しました】
ん?
万物転流じゃなくて魔導操作?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます