第414話 魔導眼
【魔導眼により魔力武器の制限を解除しました】
えっ?
【魔導眼】って最適化中で使えないんじゃなかったっけ?
直ぐに【ステータス画面】を確認してみたら、【魔導眼】の最適化中が消えていた……
知らぬ間に最適化中が終わっていたのか。
しかも、勝手に【魔力武器】の制限を解除したってあるけど、大丈夫なのか?
そもそも【魔導眼】とは何なのか?
自分は【魔導眼】を【鑑定】してみる。
【魔導眼】……【魔素】内にある全ての【真素】を操ることが出来る様になる【魔眼】。
……説明を見てもさっぱり理解が出来ないぞ。
更に【真素】を調べてみる。
【真素】……万能元素。
「う~ん……なんか説明が分かりにくいな」
「レイ、大丈夫か? 早くしないとみんな武器庫から出ちゃうぞ?」
「ああ、ごめん。ちょっとボケっとしていたよ」
自分は【鑑定】結果を諦めて、制限解除した剣型の【魔力武器】の他にもう一本、剣型の【魔力武器】を持ってトールと共に武器庫から出た。
「レイは剣を二本も使うのか?」
「うん、【二刀流】が得意だからね」
「【二刀流】なんて珍しいな」
「あまりいないの?」
「ああ、俺は見たこと無いな……」
「レイくんはやっぱり剣にしたんですね!」
「あっ、テレーザさん。あれ、テレーザさん武器は……?」
テレーザさんは何も持っていないように見えるけど……
「私はこれです!」
テレーザさんは両手を開いて、手のひらにある長細い棒を見せてくれた。
「これは何の【魔力武器】?」
「これはナックルガードですね。私は基本的には素手なんですが、【魔力武器】の中ではこれが一番良いかなと思いました」
「確かにテレーザさんは格闘技がメインだもんね」
「おっ、噂の美少女が登場だな」
「噂の美少女ですか?」
「ん? テレーザさんが噂になってるの?」
「ああ、学年一番の美少女じゃないかってクラスの男子が噂していたぜ。そしてレイとテレーザさんの関係も気になっていたみたいだけどな」
「そんな褒めてもらうほどでは……」
テレーザさんはユピテルの言葉にすごく照れてしまう。
「学年一番かは知らないけど、美少女なのは間違いないと思うよ」
「えっ、レイくん、美少女だなんて……あ、ありがとうございます!」
自分もテレーザさんが美少女だと思っていたので素直に伝えてみた。
「なんだ、2人は付き合ってるのか?」
ユピテルは変な勘違いをしてきた。
「いえ、私とレイくんは仲間みたいな感じです」
「うん、僕達は同じ出身地でね、帰るために旅をしている途中なんだよ」
「は? 旅をしているのに学校に通うのか?」
「君達! スキルの説明を始めるから、静かにしなさい!」
テレーザさんとかと話をしていたら、ザビル先生に怒られてしまった……
「さて、まず【異能眼】について説明する。【異能眼】の発動方法は非常に簡単で、眼に意識をして強く発動して欲しいと念じるだけで【異能眼】は発動する。まあ、種類によっては発動方法が複雑なものもあるが、そういう場合は大体が危険な【異能眼】なので、無理に発動させずに私に相談しなさい。あと、必ず人に向けて発動しないように」
【鑑定眼】とかが簡単に発動するのは危険せいがないからなのか……だったら【イーストエンド地方】にいる危険そうな【魔眼】を持って苦しんでいる【魔眼使い】はどうなんだろう?
【魔眼】の発動が怖くて使わないってのは聞いていたけど、発動方法が複雑だとかは聞いたこと無いな……
そう言えば、【魔導眼】も勝手に発動していたって事は危険性はないのかな?
それからクラスメイト達は各々がマトに向かって【異能眼】により強化した【魔力武器】を使って攻撃したり、【魔力武器】を使わずに【異能眼】だけで攻撃したりと様々な事をしていた。
さてと……自分も何か試したいな。
そうだ、【魔導剣】とかがスキルから消えていたのだけど、【魔導剣】とかが出せるかをまずは試そうかな。
まずは【超魔導操作】を試さないとな……普通の【魔導操作】と何が違うのだろう?
せっかくだから、【魔力武器】に【魔導】を流して刃を形成してみるかな。
まずは今までの【魔導操作】と同じ様に【魔力武器】に【魔導】を流していく……ん?
なんだ、これは?
今までの【魔導操作】は、自然にある【魔素】を体内に取り込むと同時に【魔導】へと変換して、手のひらなどから【魔導剣】などにしていたのだけど……
今、試したら【魔素】を体内に取り込まなくても、自然にある【魔素】を意識しただけで【魔導】に変換できてしまっていた。
今までも無限に近い【魔導】を使えたが、一度は体内に取り込んでから【魔導】に変換して、出力するという工程を踏んでいた理由で最大出力には限界があったのが悩みだったのだけど、この【超魔導操作】には最大出力の限界が実質的には無いのではないだろうか?
そう考えたらどこまで【魔力武器】に【魔導】を流す事が出来るかを試してみたいと思ってしまった。
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