第410話 ジュピリアス冒険者学校 ステータス ④
「それで、テレーザさんの【ステータス画面】はどんな変化があったの? 僕の【ステータス画面】はこんな感じなんだけど」
自分はテレーザさんにステータスの内容を紙に書き出していく。
自分とテレーザさんとはもうステータスに隠し事はしない方が良いなと思って全てのステータスを教える事にした。
「これがレイくんの【ステータス画面】……? 見たことも聞いたことも無いスキルばかりですね……それに人生の最後に一つでもあれば凄いと言われる極み系スキルが3つもあるだなんて凄いです! あと私と一緒で【最適化中】が多いですね。それに【封印中】というスキルも……」
「元々はこんなに極み系スキルは無かったんだけどね、【魔導変異薬】を投与後に2つも増えたからね」
「それでも凄いです。でもレイくんに【職業】の欄が無いのですが、流石にそれは隠した方が良い中身なんですか?」
「いや、これが全て何だよ。元々は【職業】の欄もあったんだけど、消えちゃったんだよね」
「【職業】が消えた……? それって【認証の指輪】が影響しているのですか?」
「それは否定できないけど、多分違うと思うんだよね。それにジョブホッパーというスキルは消えていないから、【職業】が完全に消えたとも思えないんだよね」
【職業】が完全に消えたのなら【ジョブホッパー】のスキルにも影響があると思うんだよね……
「えっと、【ジョブホッパー】とはどういうスキルなのですか?」
「僕も正確には理解出来てはいないけど、簡単にいうと【ジョブホッパー】とは【職業】を転々とするって意味の言葉で、今までの効果は複数の【職業】を取得出来ていたんだよね」
「複数の【職業】だなんて凄い……それでレイくんはいろいろなスキルを取得していたんですね。それじゃあ、これが私の【ステータス画面】です」
「ああ、テレーザさんの【ステータス画面】は紙に書かなくても【鑑定眼】で分かるから、見て良いっていう許可をくれるだけで良いよ」
「それは便利ですね。私の【ステータス画面】なら自由に見て下さい」
「ありがとう」
名前・テレーザ(10歳)
状態・最適化中
属性・聖光
職種・真闘士
種族・天神族?
パッシブ・大天使の因子【最適化中】、天翔闘技
アクティブ・聖光気操作、神気解放【最適化中】
天翔硬、天翔眼、天翔斬、天翔光
天翔打、天翔翼【最適化中】、真言
真装【封印中】、神転【封印中】
神移【封印中】、神牙【封印中】
……自分のステータスもなかなかぶっ飛んだ内容な気がするけど、テレーザさんのステータスもなかなか凄いのではないだろうか?
所々に天使や神という単語が出ているし、自分と同じ様に【最適化中】や【封印中】というスキルも多かった。
「テレーザさんのスキルにも【封印中】のスキルがあったんだね」
「えっ!? そんなスキルはありましたか?」
「ん?」
テレーザさんはびっくりした表情で視線をキョロキョロしているので【ステータス画面】を見ているみたいだ……
「……【封印中】のスキルは見あたらないのですが、レイくんには私のステータスはどの様に映っているのですか?」
「え?」
まさか……
自分は【鑑定眼】により見えたテレーザさんのステータスを紙に書き、テレーザさんに見せてみたら、やはり驚いていた。
「レイくんが封印中と書いてくれた4つのスキルは私からは見えないスキルなんですが……どういうことでしょう?」
「うーん、多分だけど僕のスキルに【鑑定の極み】ってのがあるから、通常は分からない情報ももしかしたら分かったのかもしれないね」
「なるほど、極み系スキルならば有り得るかもしれないですね。ならいつかは封印中と書かれているスキルを使えるように頑張るしかないですね」
「そういう事だね」
極み系スキルを手に入れた途端に【鑑定】スキルがパワーアップしたんだなと実感していた。
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