第236話 奇跡の卵 ②

 コーデリアとシンシアからエルフ族に伝わる【奇跡の卵】の話を聞いたあと、セシリアから孵化のしたかを説明してもらった。


「レイからのプレゼントである【奇跡の卵】に愛情を注ぐと言う事は、レイへの思いがカタチになるのですね。 という事は私とレイの子供みたいなもの……。」


「えっ? コーデリア、なんでそんな話になるの?」


「なるほど、【奇跡の卵】、から、産まれたのは、レイとの、愛の結晶……」


「ちょ、シンシア? それは違うよ?」


「それならばいくらシンシアでも負けられません。」


「私も、コーデリアに、負けない。」


「セシリア、2人が……。」


 変な解釈を始めたのだけど?


「いつもの流れですと、手遅れでしょうね。 【奇跡の卵】に愛情を注いでくれるならちょうど良いのでは?」


「いや、その後が……」


「レイ! 早速帰って【奇跡の卵】に愛情を注ぎますから失礼しますね!」


「ああ、大丈夫だよ。 今日は楽しかったよ。」


「はい! 私も楽しかったです。 また街中を見て回りましょうね!」


「私も、楽しかった。 ありがとう。」



 そうして2人は大事そうに【奇跡の卵】を抱えながら急いで帰るのだった。


「幼女2人が嬉しそうに卵を抱えて走る姿を見ると、子供を持つ親ってこんな感じなのかなってたまに思うね。」


「マスター、ちょっとおじさんっぽい発言ですよ。」


「まあ、中身がおじさんだから仕方ない。」


 多少は子供だからってはっちゃけたりするが根本的にはまだおじさんだから、精神までは完全に子供になれないから仕方ないと思う。




 ☆



 次の日、教室でコーデリアとシンシアに会ったら小さなフワフワした球が近くを浮いていた。


「レイ! 昨日の卵が孵化しました!」


「見た目が、一緒なのが、残念……。」


「孵化するの早くない?」


 実質、一晩しか経ってないと思うんだけど、いくらなんでも早い。


「そこはきっと思いが通じたんですよ!」


「ってか、これは生物なのかな? 【鑑定】して良い?」


「はい。 どうぞ。」


 2人の許可をとって、自分は浮いている謎生物を【鑑定】してみる。



【水の守護聖獣】

 ウンディーネの第一形態



【火の守護聖獣】

 フェニックスの第一形態


 ふむ……。


【守護聖獣】ってのもひっかかるが、ウンディーネとフェニックスって前世で聞いたことある様な伝説上の精霊や生物だよな。


「どうでした?」


「うん。 【守護聖獣】って出るね。 名前はまだつけて無いんだよね?」


「【守護聖獣】ですか? 聞いたことない名前ですね。」


「名前は、レイに、つけて、欲しい。」


「えっ? ネーミングセンスのない僕がつけるの?」


「私もレイにつけて欲しいです。」


「うーん。 どんな感じの名前が良い?」


「可愛い名前が良いですね。」


「私は、カッコいい、やつ。」


 可愛いとカッコいいか……。


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