第218話 魔導ペンギンへの命名
自分は【魔導ペンギン】を学校に預ける為には名前が無いと困ると言われたので、ネーミングに悩んでいた。
「セシリア、なにか良い名前は無いかな?」
「……マスターが命名した方が良い気がします。」
「そう言われると、僕が命名するしかないか。」
自分は少し悩んだ末、各属性の名前を入れつつインスピレーションで一気に【魔導ペンギン】の命名をしていった。
【火】 桜火(おうか)
【水】 水蓮(すいれん)
【風】 風楽(ふうらく)
【土】 土朔(どさく)
【木】 木謡(もくよう)
【闇】 闇夜(やみよ)
【雷】 雷太(らいた)
【氷】 氷華(ひょうか)
【熱】 熱歌(ねっか)
【空】 空璃(くうり)
【重】 果重(かじゅう)
【光】 光輝(こうき)
12個の名前を考えたのだが、やはりネーミングセンスは無いな……。
しかし、一度決めたら変更する気にはならないので、迷い無く用務員に提出した。
「変わった名前が多いが、確かに確認させてもらった。 それじゃあ12匹を預かるぞ。」
「それじゃあ、12匹をよろしくお願いします。」
「ああ、いつでも来てくれて良いからな。」
これで【魔導ペンギン】の件は解決だな。
「さてと、寮に帰ろうか。」
「そうですね。」
【魔導ペンギン、オウカの名前が登録されました。】
【魔導ペンギン、スイレンの……】
あっ、12匹の名前が登録されたってアナウンスが久しぶりに聞いたな。
これってセシリアの名前を付けた時に似ているな……。
「どうなさいましたか?」
「ああ、【魔導ペンギン】の名前が登録されたってアナウンスが来たんだけど、セシリアには無かった?」
「私にはマスターの言うアナウンスというのは聞こえてきませんね。 やはり【魔導ペンギン】達の管理はマスターがした方が……。」
「いや、セシリアの方が能力的に向いてると思うから任せるよ。」
【魔導スライム】の時もセシリアの方が上手く属性能力を使いこなしたりしていたから、自分が使うよりセシリアに任せる事にしていた。
やはり【同期】をしているとはいえ、同じ【虹結晶】のコア同士であるセシリアと【魔導スライム】には互換性が高かったのか、自分の能力が低かったのかは分からない。
☆
【魔導ペンギン】の扱いに関しては、ゆっくりと考えれば良いかなと思っていた自分が馬鹿だったと次の日に登校した時に思いしらされた……。
朝、4人で学校に登校するといらいらした感じのカーラ先生が校門前で仁王立ちしていた。
「レイとセシリア。 お前らに話があるからついてこい。」
「えっと、何があったんですか?」
「来れば分かると思うが、昨日の【召喚獣】達が悪さをしたんだ。」
「えっ!? ホントなのセシリア?」
「すいません。 一部のペンギンとは視界の共有が切れていたのですが、まさか悪さをしているとは思いませんでした。」
「マジか。 一部って何匹?」
「桜火(おうか)と雷太(らいた)の2匹です。」
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