第217話 魔導ペンギン ②

 夜の職員室に【魔導ペンギン】の件を話に来たのだけど、思った以上に先生達が居残って仕事をしていた。


「いつもこんな遅くまで働いてるんですか?」


 この世界でも教師はブラック的な感じなのだろうか?


「いつもはこんなに遅くまで学校にいねーよ。」


「それじゃあ、何してるんですか?」


「レギオンのミッションを考えたりしてるんだよ。 安全対策とかいろいろ面倒な書類提出が多くてな。」


「ああ、なるほど。」


 そう言えば、レギオンのミッションは担任がメンバー構成を見てから作成するって言ってたから、みんな残業してミッション作成していたのか。


「それでレイとセシリアは何しに来たんだ? あとその煩い生き物はいったい……。」


「ペンギンです。」


「あ? ぺんぎ……?」


「ペンギンです。」


「ああ、そのペンギンを引き連れてどうしたんだよ。 要件があるなら手短にな。」


「えっと、このペンギン達はセシリアの【召喚獣】なんですが、学校で預かって貰いたいんです。」


「セシリアの【召喚獣】? お前の【職種】は魔法姫だったよな……。」


「はい。」


 セシリアの【職種】的に【召喚獣】は無理があったのかな。


「魔法姫って【魔法少女】みたいな類だったんだな。 それでか……。」


「えっ?」


【魔法少女】系ってだけで全て納得しちゃうの?


 ってか【魔法少女】という【職種】があるのか……。


「どうした?」


「随分あっさり納得しちゃったなと思って。」


「同学年に【魔法少女】が1人いて、そいつも【特殊召喚】で呼んだ生き物を飼っているからな。 まあ、セシリアみたいにいっぱいではないがな。」


「なるほど。 似たような生徒がいたんですね……。」


【魔法少女】って転生者か?


 ちょっとどんな人か気になるな。


「それじゃあ、【召喚獣】を預けるのに必要な書類があるから、それを書いたら受付にいる用務員に提出しておけば大丈夫だ。」


「ありがとうございます。」


 自分達はカーラ先生から書類をもらい、記入してから用務員に提出したのだが問題が発生してしまった。


「この名前の欄にある魔法ペンギンって種族名じゃないのかい? 【召喚獣】を預けるなら個体名を決めといてもらわないと困るよ。」


「魔法ペンギンじゃダメなんですか?」


「預かるのだから同じ名前の魔法ペンギンだと不都合が出るんだよ。 勝手に人の【召喚獣】に名前をつけるわけにもいかないからね。」


「なるほど……。」


 いきなり12匹の名前を付けろと言われてもな……。


 魔法ペンギンA、魔法ペンギンB とかにしたら用務員さんに怒られそうだしな。



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