第212話 学年ランキング12位の実力 ②

 レギオンメンバーになるフランクくん達、男子3人組の実力を見る為、セシリアと戦わしたのだが【魔導銃】をフランクくんの構える盾に向かい数発当てただけで吹き飛ばされていた。


「フランク、アビル。 しっかりしろ!」


「ああ、悪い油断したぜ……。」


「俺もちょっと油断してたかも……。 フランク、もう一回いくぞ!」


「今度はしっかり耐えるから任せてくれ! 行くぜ、アビル!」


 ピュッン!


 ピュッン!


「うおおお!!」


 セシリアの撃つ【魔導銃】を今度は吹き飛ばされない様に耐えたが、移動した分だけ押し戻されていた……。


『セシリア、手加減してるんだよね?』


『はい。 マスターの【魔導壁】やブラットさんなら余裕で防げる威力の筈ですが……。』


『それにしては凄いパワーな気がするな……。 セシリア、【魔導銃】は無しにして木製の棒で戦ってみて。』


 盾は壊れていないが、【盾使い】が押し負けるって……。


 フランクくんが弱いのか、ブラット基準がおかしいのか。


『了解しました。』


 セシリアは【魔導銃】をしまうと、用意していた木製の棒に持ち替えて、フランクくんに向かっていく。


「うおっ、セシリアさんが攻めてきた!?」


「近接戦闘なら俺に任せろ!」


 さっきまでフランクくんの盾に隠れていたアビルくんだが、セシリアが近接戦闘をして来るのが分かると、アビルくんが前に出てきた。


 アビルくんはショートソードの二刀流で、自分と似たところがあり興味があったのだが……。


「ぐえっ!」


 アビルくんはセシリアの棒による三連突きをモロに食らっていた。


「弱い……。」


「レイ、10歳なんてあんなものですよ。 ブラットやエレナが規格外なだけですよ。」


「いや、でも【チェスガン学園】の同級生達ももっと強くなかった?」


「彼らもレイやブラットに鍛えられていましたからね。」


「そうなのか……。」


 自分やブラット達が強いのは順位からしても分かっていたが、12位になっただけでここまで弱いものなのか……。


 これならフランクくんよりも低学年時の同級生の方が強いかもしれない。


 男子3人組はセシリアの攻撃であっという間に倒されていた。


「ううっ……。 降参するよ。」


「セシリアさんがこんなに強いなんて……。」



「次は女子3人組の模擬戦をするかな。」


「「えっ……」」


 女子3人組は自分の言葉を聞いて青ざめていた。


 ランキング12位の男子3人組がセシリア1人に何も出来なかったからな……


「そしたら、3人の得意な事を教えてもらっても良いかな?」



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