第199話 アメリアとディアナ
エターナル先生との会話が終わり、自分はコーデリアとシンシアと合流してから、寮に帰ろうとしていた。
「エターナル先生と何を話していたんですか?」
「ちょっとした確認かな。 【魔導王伝説】にあった【魔導王】はかなりの長寿だった説に真実味が出てきた感じかな。」
「というとレイは長寿になる可能性が高いのですか?」
「どうかな。 いろいろな情報を合わせると長寿になるかもしれないって感じかな?」
「もし、長寿なら、私達と、一緒。」
「ん? エルフ族は長寿なの?」
よくあるファンタジーみたいにエルフ族は長寿なのかな?
「そうです。 エルフ族、天人族、竜人族などは長寿だと言われています。 でも、何年生きるかは個人差が激しいので、何とも言えないと思いますが、通常の人族、獣人族、ドワーフ族などに比べると長寿だと思います。」
「そうだったんだ。」
そうなると自分やセシリアの他にもコーデリアやシンシアも長生きする可能性が高いのか。
「おっ、良いところにレイが来たな。」
「あれ? ブラットとディアナさん……」
「ちょっと! 私もいるわよ!」
「……とアメリアさん。」
教室に戻ると、ブラット、ディアナさん、アメリアさんの3人がまだ残っていた。
「レイくんはワザと私を無視してない?」
「どちらかと言うと避けてるかな。」
「何でよ!?」
「いろいろ事情があるんですから、察して下さい。」
アメリアさんと絡むと高確率でコーデリアとシンシアが不機嫌になるからだとは言えないので、意識的にアメリアさんを避けているのだ。
2人が不機嫌になる理由は、アメリアさんのスタイルが良いからだと思う。
「何か納得いかないわね。」
「それで3人は何をしているの?」
「ああ、俺とディアナで模擬戦をやりに修練場へ行こうとしてるんだが、レイ達もどうだ?」
相変わらずブラットとディアナさんはバトルジャンキーだな。
アメリアさんはなんだかんだで面倒みが良いから、ディアナさんに付き合っている感じかな?
「コーデリアとシンシアは行っても大丈夫?」
「はい。 私達は大丈夫ですよ。」
「うん。 行く。」
「それじゃあ、僕達も行くよ。」
「ほう、私はアメリアを倒したレイくんの戦いを見た事があまり無いから楽しみだな。 可能ならレイくんとも戦いたいしな。」
「レイと戦うには慣れというかコツがいるから、いきなりは難しいと思うぜ?」
「ブラットくん! 私にもレイくんの見えない攻撃の対処法を教えてよ!」
「アレの対処法か……。」
そう言えば、エレナが【魔導】系の見えない攻撃を回避するのは【野生の勘】のせいだけど、ブラットは何で対処出来ているんだ?
子供の事は多少なりとも被弾していたのに、今ではほぼ見切られているから牽制位にしか使えないのだ。
「説明は難しいけど、風の音や何かの圧みたいなものを肌で感じると分かるな。」
「ブラットくん、風の音は分かるけど、何かの圧って何?」
「そう言われても説明のしようがな……。」
ブラットは【魔導】の圧とか言うのを感じられるのか?
そう言えば、カーラ先生も【魔圧】ってスキルがあると言っていたから、似たようなものを感じるのだろう。
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