第196話 ナチュラルマスター ②

 エターナル先生の【ナチュラルマスター】がどんなものかを見せてもらっていたが、シンシアの使う【炎弾】とそっくりなものがエターナル先生の手のひらにあった。


「これが私のスキルよ。 【ナチュラルアーマー】で防ぎきった【属性付与】は1度だけ再現出来るのよ。」


「凄いですね!」

「全属性を使えるってことか?」

「しかし、攻撃を受けるなら海パンじゃなくて鎧を着たほうが良いんじゃ……?」

「謎だ……。」


 クラスメイト達はエターナル先生の珍しい【職種】に興味津々で、質問がされていた。


「まず、この【ナチュラルアーマー】スキルは全身で【属性付与】を感じきる事が大事なのよ。 詳しくは残り2人の攻撃が終わってから教えるわね。」


 シンシアの次にエターナル先生へ【属性付与】の攻撃をしたのは【弓兵】の【職種】である女子だった。


 弓矢も【ナチュラルアーマー】で対応出来るのだろうか?と疑問に思っていたが、鍛えられた筋肉には矢が刺さらず、矢に【属性付与】していた風属性の【疾風】をエターナル先生は再現していた。


 この【ナチュラルアーマー】はエターナル先生の鍛えられた肉体があって初めて機能するスキルなのかもしれないし、自分が使う【魔導壁】みたいな【魔力】の壁を形成しているのかもしれない。


「次は金髪のあなたね……。 あなた、名前は?」


「レイです。」


「そう、レイくんね。 もし、何か質問があるなら後で職員室に来てね。」


「分かりました。 後で訪問します。」


「レイくんは素直で良い子ね。 さあ、【属性付与】の攻撃をしてみてちょうだい。」


「何でも良いんですか?」


「ええ、良いわよ。」


「それでは……。」


 久しぶりに雷属性の【圧縮魔導砲】を使ってみるか。


【圧縮魔導砲】自体は割と使っており、牽制や雑魚には【魔導弾】、防御力の高い魔獣には【魔導砲】、強敵には【圧縮魔導砲】と使い分けていた。


【圧縮魔導砲】はチャージに30秒ほどかかるから、誰かが敵を引き止めてくれる必要があり、雷属性を付与する場合は更に時間がかかるので使い道はあまり無かった。


 今回は【属性付与】の時間がある上にエターナル先生が動かないので、じっくりと雷属性を【圧縮魔導砲】に付与していく。


「あら。 これはヤバイかもしれないわね……」


【圧縮魔導砲】からバチバチと音が聞こえてくる。


 順調に雷属性の付与が出来ている証拠だ。


「……ちょっと、レイくん、聞いているかしら?」


 後は【圧縮魔導砲】を維持出来る限界まで雷の【属性付与】をしていく。


「そんなのを撃たれたら、流石の私も……」


 そろそろ維持出来る限界だろうか。 暴発したら自分を中心にして爆発するからクラスメイトもろとも消し炭だろう。


「ああ、これはダメね。 【属性付与】に集中し過ぎて聞こえていないわ……。」




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