第194話 巨大機動兵器

 自分達は【スカウトフォート】に帰ってきたのだが……


「なんだか疲れる日帰り旅行だったなあ……。」


「お疲れ様です。 1日にいろいろありましたからね。」


 朝から王城へ行き、【虹魔石】の交渉をして、帰りにはサリウスに襲撃されていた。


「捕縛した人達を聖教会に引き渡して調べてもらうんだよね。」


「そうみたいです。 【覚醒薬】の成分を抽出を出来るかを調べるみたいですね。 その後は強制労働が数十年待っているみたいですけどね。」


「騙されたのか、なんなのかは知らないけど、一度の襲撃で数十年の強制労働って人生終わったね。」


「マスターの感覚でいくと罪が重いのでしょうね。」


「そうだね。 殺人未遂みたいなものだし……。 だけど、今回の襲撃でやはり自衛手段は欲しいなと思ったね。」


「そうですね。 私もマスターを守れる様にしたいですね。」


「セシリアの分も巨大機動兵器を作るよ? まあ、骨格の部材はあっても内部に入れる【虹魔石】の数が足りないかもしれないけどね。」


「出来れば街中でも使える【魔導具】が……。」


「ああ、合体式の【魔導具】?」


 複数の【魔導具】を合体させて巨大機動兵器にするのも悪くないな。


「いえ……。 マスターは何故、巨大な機動兵器にしたいのですか?」


「えっ、それは巨大な方がいろいろなギミックが入れやすいし、簡単に高性能に出来るからね。」


「マスターは20m位の大きさにするみたいですが、内部を切り詰めれば4m位のサイズには出来ませんか?」


「そうするとアレが積めないんだよな。」


「アレとは超巨大な【魔導砲】ですよね?」


「やっぱり、ロマン兵器は必要だと思うんだよ。」


「ロマン兵器……。」


「まあ、完成はかなりの時間がかかるから、気長にやろう。 骨格を作るだけでも大変だし。」


 セシリアは自分が寝ている間もセシリアショップの作成や巨大機動兵器の骨格削りだしなど休み無しに働く事になった。



 ☆



 次の日。


 学校では【属性付与】の練習をする初めての授業があった。


 クラスの中でもエレナやシンシアみたいに【属性付与】をかなりのレベルで使いこなせる人は1割位で、自分やブラットみたいな多少は使えるけど実戦で使えるスピードではないのが大半で、ほとんど使えない人が数人という感じだった。


 ブラットや自分みたいに【属性付与】を必要としないスキルが多い場合は、覚えが悪いみたいだ。


 特に自分の場合は【魔導】に【雷】を付与すると殺傷力がかなり上がってしまうので、ちょっと訓練を躊躇っていたところがあった。


「【属性付与】には専属の先生が来るんだよね。」


「そうです。 カーラ先生以外の授業は楽しみですね。」


「コーデリア、あまり期待しない方が良いニャ。」


「えっ、なんでですか? 教え方が悪いのですか?」


「キャラが濃いらしいニャ。」


「カーラ先生以上に濃いキャラなんてあるんですか?」


「確かに最近はカーラ先生に慣れてきたけど……。」


「【ナチュラルマスター】という謎な【職種】の先生ニャ。」


「【ナチュラルマスター】……。 どんな【職種】か想像出来ないね。」


 そう言えば入学式の時に変な格好の先生がいたな……。

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